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01.世界中から「今までにない」キャンデーを探し求めて。日本で初めての製法で。

スカッチキャンデーに決定

発売2年前から、キャンデーの新しい分野を切り拓くという意気込みで大型のプロジェクトを組み、「今までにない特長とおいしさ」を求め徹底的な市場調査を行ないました。
こうして世界中に目をむけるなかで、英国スコットランドに古くから伝わるスカッチキャンデーにたどり着きました。
スコットランドのキャンデーだからスカッチと思われるかも知れませんが、実は工程上、高温で煮詰める(scorching=スコーチング)ところから来ているのです。

製法が違う

「今までにない特長とおいしさ」を求めた株式会社 明治は、それまで日本では行なわれていない「流し込み」という製法を採用しました。
この製法は、練り合わせた原料をそのまま型に流し込んで作るので従来製法よりはるかになめらかなキャンデーを作ることができる上に、それまで5~6%が限界だったバターの含有量を増やすことができました。だからバター風味たっぷりのチェルシーが生まれたのです。これが「チェルシー」のおいしさの秘密です。

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大胆でユニークな、黒い箱

「今までにない特長」を求めて、パッケージデザインにも苦労を重ねました。 1:スカッチキャンデーという新しいジャンルにふさわしい斬新なデザイン
2:英国イメージ
3:高級イメージ
4:あきのこないデザイン
5:店頭で目立つ
6:テレビ映りがよい

という欲張った基準を設け、第一線で活躍するデザイナー数名にお願いしました。

最終まで残った3つのデザインの中から
“黒色と花柄がとてもよい”
“窓が開いていてよい”
“中の紙包みが可愛らしい”

という理由でA案が選ばれました。

いかにも女性好みの名前

新商品はネーミングにもたいへん苦労しました。約3,000ものネーミング案が出され、その中から
“新しさを感じさせる”
“英国のイメージがする”
“ひびきがよい”
“発音しやすく、覚えやすい”

という基準で選考が進み「チェルシー」「キングスロード」というふたつの名前が最後まで残されました。
前者はロンドン市南西部の地区の名前、後者はその中にある通りの名前です。

結局、消費者にテストしたところ
“愛らしい”
“女性的”
“甘い感じ”
“しゃれた感じ”

という意見が多かった「チェルシー」に決定しました。