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菅前首相は30日、さいたま市内で開かれた公明党の会合に出席し、自民、公明両党の支持者に結束を呼びかけた。与党内では、選挙協力を巡って悪化した自公の関係修復に「仲介役」として乗り出したとみる向きが多い。
菅氏は公明の支持母体・創価学会と太いパイプを持つことで知られる。この日の会合では、軽減税率導入や安全保障関連法に触れ、「自公連立政権でなければ出来なかった」と訴えた。会合には、衆院埼玉14区から立候補を予定する公明の石井幹事長や、木原誠二官房副長官も出席した。菅氏は「連立の要が石井氏だ」と持ち上げた。
石井氏は会合に先立つ記者会見で、「自公関係を不安に思う人が多くいる。(菅氏の支援は)重要な意義がある」と歓迎した。
石井幹事長「国土交通相は非常に適切なポスト」
公明党の石井幹事長は30日の記者会見で、次の内閣改造について、「公明は地方とのネットワークを重要視している。ネットワーク政党の役割を果たす意味で、国土交通相は非常に適切なポストだ」と述べた。
自民、公明両党で政権を奪還した2012年以降、公明議員が連続して務めている国交相ポストを要求する考えを示したものだ。自民内には、公明が独占することへの不満がくすぶっている。