ビックカメラのテーマ曲、JR池袋駅で山手線の発車音に
ビックカメラは1日、JR池袋駅(東京・豊島)の山手線ホームで流れる発車メロディーに、店舗などで流す「ビックカメラのテーマソング」が採用されたと発表した。池袋駅近くに本社と本店があることからJR東日本に打診し、採用が実現した。
同日から山手線の内回りと外回りのホームの発車メロディーが「ビックカメラのテーマソング」に変わった。「ビーックビックビックビックカメラ」のメロディーが電車の発車時に流れる。ビックカメラからJR東日本に料金を支払う広告契約を結んだ。現時点では期限は決まっていないという。
ビックカメラの秋保徹社長は同日池袋駅で開いた記念式典で、「創業以来、半世紀近く店を構える池袋駅で弊社のテーマソングが流れるのは非常に感慨深い」と述べた。
池袋駅周辺では、ヨドバシカメラが西武池袋本店(東京・豊島)への出店を計画している。秋保社長は「我々にとって(ヨドバシカメラは)強敵であり、楽観視はできない。さらなる進化が必要だ」とした上で「発車メロディーが集客につながるとうれしい」と述べた。
ビックカメラは2023年7月に創業以来初めてテーマソングを刷新した。社名を歌う印象的なフレーズは残しつつ、池袋駅が東京都心の主要ターミナル駅になったことを踏まえ、池袋駅を通る路線の名前などを盛り込んだ内容にした。
企業と駅のコラボでは、JR神田駅(東京・千代田)と神田駅近くに本社を構えるアース製薬の事例がある。
23年10月から山手線ホームの発車メロディーに同社の洗口液「モンダミン」のCMソングが採用されている。発車時に「お口、クチュ、クチュ。モンダミン」のフレーズのメロディーが流れるほか、北口は「モンダミン口」、南口は「アースジェット口」、東口は「サラテクト口」、西口は「バスロマン口」と製品名が加わった。