2025年2月28日に東京リージョンのアベイラビリティゾーン「apne1-az3」が廃止されます

2025年2月28日に東京リージョンのアベイラビリティゾーン「apne1-az3」が廃止されます

2025年2月28日に東京リージョンのアベイラビリティゾーン「apne1-az3」が廃止されます。本記事で紹介したメールがAWSサポートから届いていた方は、必ず環境を確認するようにしてください。
2024.02.28

あしざわです。

本日、とあるAWSアカウント宛にAWSサポートより[要対応] アベイラビリティーゾーン 「apne1-az3」 の運用終了 - 2025 年 2 月 28 日までにリソースを移行してくださいというタイトルのメールが届いていました。

内容をざっくり表すと「2025年2月28日に東京リージョンのアベイラビリティゾーン「apne1-az3」が利用不可になってしまうため、それまでに他のアベイラビリティゾーンに移行を完了させ「apne1-az3」のリソースをすべて削除してください」といったものでした。

本ブログでは、案内にある内容を理解するためにアベイラビリティゾーン「apne1-az3」の説明から、今後必要になるアクションについてまとめていきます。

(参考)サポートからのメールの全文

今回紹介するAWSサポートからのメールは一部のAWSアカウントを持っている方のみに送信されたものです。参考までにメールの全文を紹介します。

以下です。

[要対応] アベイラビリティーゾーン 「apne1-az3」 の運用終了 - 2025 年 2 月 28 日までにリソースを移行してください | [Action Required] apne1-az3 Deprecation - Migrate your resources by February 28, 2025 [AWS Account: 123456789012] [AP-NORTHEAST-1]

Body: English follows Japanese | 英語のメッセージは日本語の後にございます

いつもお世話になっております。

アマゾン ウェブ サービス(AWS)は、日々拡大するお客様のご要望にお応えし、常に高い水準でサービスの継続性と拡張性を確保したいと考えております。その方針の一環としてこの度、お客様がご利用中のAWSアジアパシフィック(東京)リージョン(以下、東京リージョン)のアベイラビリティゾーン(AZ)に関する将来の運用計画を変更いたしますのでご連絡申し上げます。

AWS側で保持しているデータによれば、お客様はアベイラビリティゾーン「apne1-az3」に1つあるいは複数のAWSリソースをお持ちです。コストパフォーマンスとエネルギー効率に優れた新世代のインスタンスをお客様にご利用いただくため、お客様をアベイラビリティゾーン「apne1-az3」から、東京リージョンにおける他の3つのアベイラビリティーゾーンに移行いただくことを計画しております。2011年にAWS東京リージョンの開設以来、運用を継続してまいりましたアベイラビリティゾーン「apne1-az3」は運用を終了いたします。お手数をおかけし恐縮ですが、 「apne1-az3」をご利用の場合は他の3つのアベイラビリティゾーンへの移行にご協力をいただけますようお願いいたします。

お客様が「apne1-az3」に保有するリソースのリストは、AWS Health Dashboardの「影響を受けるリソース」タブからご確認いただけます。

東京リージョンでご利用いただける他の3つのアベイラビリティゾーンは継続的な投資の対象として注力してまいります。今後のさらなるキャパシティ要件拡大への対応や、サービスの信頼性と運用パフォーマンスのさらなる強化、より優れたコストパフォーマンスの提供を可能にするとともに、生成AI、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)、ゲーム、科学技術計算など、コンピューティングを多用する幅広いワークロードの実行に対応することができます。

次のステップとして、まず影響を受けるリソースを特定し、実行中のリソースをこのリージョンの他の3つのアベイラビリティゾーンのいずれかに移行し、2025年2月28日までに非アクティブなリソースをすべて削除いただくようお願いいたします。移行時には、最新のインスタンスタイプを使用することをお勧めします。このプロセスに役立つ移行ガイド[1][2]を参照ください。

ご質問がありましたら、AWSのお客様担当チームかAWSサポートにお問い合わせください。[3]

[1] https://repost.aws/articles/ARkmirs-YtQUmKMA-jt2lhkA

[2] https://repost.aws/ja/articles/AR1ucmr6ASQguaxZqvTDMOvg

[3] https://aws.amazon.com/support


Hello,

As customer demand for AWS continues to grow, we want to ensure the highest standards of continuity and scalability. We are contacting you to make you aware of upcoming changes in our AWS Asia Pacific (Tokyo) Region Availability Zones (AZs).

Our records show that you have one or more AWS resources specified in the "apne1-az3" AZ. To ensure customers benefit from newer generation instances, which are more price performant and energy efficient, we plan to migrate customers from the "apne1-az3" AZ to three existing AZs in the AWS (Tokyo) Region. The "apne1-az3" AZ, which has been in operation since the opening of the AWS Asia Pacific (Tokyo) Region in 2011, will be retired.

A list of your resource(s) still in the "apne1-az3" AZ can be found in the "Affected resources" tab of your AWS Health Dashboard.

The other three AZs in the region, which will be the focus of our continued investment, allow you to grow your future capacity requirements, strengthen the reliability and operational performance of our services, offer better price performance, and make it possible for you to run a wide range of compute-intensive workloads—from generative AI, high performance computing, gaming, scientific modeling, and more.

As a next step, we would like you to start by identifying the affected resources, migrate running resources to any of the other three AZs in this region and remove any inactive resources by February 28, 2025. When migrating, we recommend you to use newest instance types. Attached is the migration guide to help you in this process [1][2].

If you have any questions, please reach out to your account team or contact AWS Support [3].

[1] https://repost.aws/articles/ARkmirs-YtQUmKMA-jt2lhkA

[2] https://repost.aws/ja/articles/AR1ucmr6ASQguaxZqvTDMOvg

[3] https://aws.amazon.com/support

Sincerely, Amazon Web Services

Amazon Web Services, Inc. is a subsidiary of Amazon.com, Inc. Amazon.com is a registered trademark of Amazon.com, Inc. This message was produced and distributed by Amazon Web Services Inc., 410 Terry Ave. North, Seattle, WA 98109-5210

アベイラビリティゾーン「apne1-az3」とは?

アベイラビリティゾーン「apne1-az3」は、最近発行されたアカウントでは利用できない古いアベイラビリティゾーン(以下AZ)です。

2021年頃に発行された私のAWSアカウントでは利用できませんでした。

近年発行されたAWSアカウントでは最初から利用できないAZなので、今回の廃止の影響が出るのは昔発行された古いAWSアカウントのみです。

詳しい説明の前に、apne1-az3というAZの表記に馴染みがない方もいるかもしれないので、以下補足します。

東京リージョンのAZといえば、以下のような”ap-northeast-1" + "[アルファベット1文字]" の形式で表現されているものをイメージする方が多いと思います。

  • ap-northeast-1a
  • ap-northeast-1c
  • ap-northeast-1d

これらは「AWSがアベイラビリティゾーンをランダムにマッピングしたコード」であり、「物理的なアベイラビリティゾーンそのもの」を表すものではありません。

物理的なアベイラビリティゾーンは”apne1-az" + "[数字1桁]"の形式で表現された、AZ IDと呼ばれる一意で一貫した識別子で表現されます。

  • apne1-az1
  • apne1-az2
  • apne1-az3
  • apne1-az4

マッピングはランダムであり以下の図のようにAWSアカウントごとにAZのコードとAZ IDのマッピングは異なる場合があるため、注意が必要です。

参考: リージョンとゾーン - Amazon Elastic Compute Cloud

「自身のAWSアカウントでは どのAZ IDがAZのコードにマッピングされているのか確認したい」という方は、以下の方法で確認ください。

AZ IDをAWSマネジメントコンソール上で確認する場合

AWSマネジメントコンソールで、東京リージョンのResource Access Managerのホーム画面にアクセスし、お客様のAZ IDから確認できます。

リンク: https://ap-northeast-1.console.aws.amazon.com/ram/home?region=ap-northeast-1#Home:

AZ IDをAWS CLIで確認する場合

以下コマンドを実行し、確認できます。

$ aws ec2 describe-availability-zones \
      --region ap-northeast-1

(出力例)
{
    "AvailabilityZones": [
        {
            "State": "available",
            "OptInStatus": "opt-in-not-required",
            "Messages": [],
            "RegionName": "ap-northeast-1",
            "ZoneName": "ap-northeast-1a",
            "ZoneId": "apne1-az3",
            "GroupName": "ap-northeast-1",
            "NetworkBorderGroup": "ap-northeast-1",
            "ZoneType": "availability-zone"
        },
        {
            "State": "available",
            "OptInStatus": "opt-in-not-required",
            "Messages": [],
            "RegionName": "ap-northeast-1",
            "ZoneName": "ap-northeast-1b",
            "ZoneId": "apne1-az4",
            "GroupName": "ap-northeast-1",
            "NetworkBorderGroup": "ap-northeast-1",
            "ZoneType": "availability-zone"
        },
        {
            "State": "available",
            "OptInStatus": "opt-in-not-required",
            "Messages": [],
            "RegionName": "ap-northeast-1",
            "ZoneName": "ap-northeast-1c",
            "ZoneId": "apne1-az1",
            "GroupName": "ap-northeast-1",
            "NetworkBorderGroup": "ap-northeast-1",
            "ZoneType": "availability-zone"
        },
        {
            "State": "available",
            "OptInStatus": "opt-in-not-required",
            "Messages": [],
            "RegionName": "ap-northeast-1",
            "ZoneName": "ap-northeast-1d",
            "ZoneId": "apne1-az2",
            "GroupName": "ap-northeast-1",
            "NetworkBorderGroup": "ap-northeast-1",
            "ZoneType": "availability-zone"
        }
    ]
}

必要なアクション

冒頭で紹介したメールが届いていたAWSアカウントでは、AZ廃止の影響を受けるリソースが存在すると考えられます。

2025年2月28日までに、必ず以下のアクションを完了させるようにしてください。

  1. 影響を受けるリソースを特定する
  2. 実行中のリソースを東京リージョンの他の3つのアベイラビリティゾーンのいずれかに移行する
  3. 非アクティブとなったリソースをすべて削除する

1. 影響を受けるリソースを特定する

AZ廃止の影響を受けるリソースは、AWS Health Dashboardアカウントの状態 > スケジュールされた変更に表示される「EC2 planned lifecycle event」から確認できました。

※1つのアカウントでしか確認できていないので、イベント名はアカウントによって異なる可能性があります

その後、確認したリソースを管理しているステークホルダーにリソースの利用状況について確認してください。

現在もリソースが利用されていたら2.の手順へ、既に利用されていないことが確認できれば3.の手順へ移ってください。

2. 他の3つのアベイラビリティゾーンのいずれかに移行する

1で調査した影響を受けるリソースについて、他AZへの移行作業を進めましょう。

移行作業は、以下AWS re:Postの移行ガイドを参考に進めてください。

※2つのガイドの内容は同じで、言語(日本語/英語)のみが異なっているようです

移行ガイドには、以下のような移行手順が記載されていました。

  • インスタンスが実行する AZ の特定
  • EC2 インスタンスのアップグレード/移行
  • ボリュームの移行
  • NAT ゲートウェイの移行
  • ElastiCache のアップグレード/移行
  • ELB の移行
  • RDS の移行

対応が必要な環境は昔からある環境である可能性が高いと思われますので、AZ移行と併せてインスタンスタイプの最新化の検討も行いましょう。

これらを参考に移行を進めていただき、完全に移行ができ次第 3の手順へ移ってください。

3. 非アクティブとなったリソースの削除

移行等が完了し使われなくなった「apne1-az3」のリソースをすべて削除しましょう。

さいごに

本ブログでは、AWSサポートから通知された「[要対応] アベイラビリティーゾーン 「apne1-az3」 の運用終了 - 2025 年 2 月 28 日までにリソースを移行してください」というメールの内容や対応方法について解説しました。

移行にあたって何か不明点がある方は、AWSサポートにお問い合わせください。

以上です。

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