学生時代に体験した東日本大震災。その時に大きく揺れるサンシャインシティビルを見て、「こういう震災の時、保険はどうなるのだろう」と思ったのが、業界に興味を持ったきっかけです。インターネットで求人を検索し、見つけたのが「事故受付」のアルバイト。実際にさまざまなお電話を受け付けることで、保険のことを少しずつ理解し、より興味を持つようになりました。
そして就職活動は保険業界を中心に企業を選択。その中でチューリッヒに入社を決めた理由は人を通して感じた雰囲気の良さです。
面接の中でお会いした面接官が皆さん温かい人ばかりで、働きやすそうな会社だなと思ったのが1番の決め手でした。
私は「事故担当」として、事故受付から事故が示談解決に至るまで担当者として対応させていただくことになります。まずお客さまから事故状況や現場での会話、事故によるケガや物損の状況、状態などを細かくヒアリング。そしてそれらを解決していくにあたり、必要な金額を査定し方針を決定していきます。
お客さま、被害者の双方と話をして、多くの事故では実際に修理金額をお支払いします。
しかし中には法律的にどうしても修理金額が支払えない状況もあり、そういった時にはなぜお支払いできないのかという点をお客さまの感情を推し量りながら、示談交渉を行います。最終的にご納得いただけたところで示談解決という流れになります。
交通事故という非常にマイナスな状況は、人生において滅多にないことです。その状況において自分が担当者として関わることで少しでもマイナスを減らしていくこと、安心できる日常生活に戻る手助けをすることが私の役割です。お客様から感謝の言葉をいただくことがありますが、その時には大きなやりがいを感じます。本当に不安そうなご様子だった方が「ありがとうございます。安心しました」と声がパッと明るいトーンに変わられるので、そういう声を聞けると本当にやって良かったという気持ちになります。
それほど件数は多くないのですが、中には被害に遭われて「お支払いができません」と説明をしていた被害者の方から「話の内容はなかなか受け入れづらいけれど、気持ちに寄り添って話をしてくれたから、あなたに対応してもらえてよかった」と言っていただけたこともありました。
1番成長を感じるところは、段取りや、コミュニケーション力。どのようにお客さまとコミュニケーションをとり、説明をして納得していただけるかという点を常に意識して仕事をしていかないといけませんので、そういう部分でもコミュニケーション力は磨かれています。
入社した直後は、正直なにも知識がない状態でしたが、先輩方に助けられながら知識を習得して、事故担当者として対応できるようになりました。もう入社5年目ですので、今後は後輩に対するアドバイスを通して、自分自身の仕事というところからもう少し輪を広げると言いますか、周りへ良い影響を与えられるようになることが直近の目標です。