プレアプット村の子どもたちとふれあう様子

ロカブッス村で開いたEM講座

 東明館高(基山町)2年・探究コースの生徒13人が3月1日まで、国際協力NGOとの連携協定に基づく「スタディーツアー」で、東南アジアのタイ、カンボジア、ラオスを訪れている。生徒が現地の様子を報告する。

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 スタディーツアー4日目。私たちは、午前7時にホテルを出発し、朝食を終えたのち、カンボジアのプレアプット村に到着しました。この村は、今もなお地雷撤去がされておらず、政府の土地であるため、自分の土地を持っていないカンボジアの貧困層の方々が暮らしています。そこでの生活は、親は毎日出稼ぎに行くことが当たり前。子どもたちは学校や幼稚園に行けないことが多いです。

 そこで、テラ・ルネッサンスが支援し、幼稚園を建設しました。また、村の幼稚園の子どもたちと触れ合う機会がありました。子どもたちは私の想像している雰囲気とは異なり、笑顔であふれていて、とても目をキラキラさせ輝いているように感じました。私たちに歌を披露し、最高の雰囲気で迎えてくれました。村の子どもたちは本当に幸せそうだと感じました。

 そこで一番感じたことは、価値観です。もし、私がその環境にいた場合、幸せだと感じるかはわかりません。幸せの価値観は環境や個人によって違うのかもしれないことを感じました。

 その後、私たちは3日目と同様、ロカブッス村の売店へ向かいました。ここでは、私たちが計画していたプロジェクトを実施しました。地雷によって被害を受けている農家さんたちを少しでも効率よく豊かにするため、EM菌という農薬を広める講義の実施です。また、実際にEM菌を使って育てた野菜を振る舞うことを計画し、日本料理の天ぷらを私たち自ら調理しました。現地の方々はおいしいと言ってくれたので、私たちもうれしくなりました。

 この活動によってEM菌について知る人が増え、より効率的な農作業でカンボジアが豊かになってくれることを願っています。(2年・嬉野雄大)