登録日:2023/10/13 Fri 22:56:10
更新日:2024/02/24 Sat 10:02:05
所要時間:約 10 分で読めます
概要
プリキュアたちが目覚めた謎の世界で一人戦っていた未知のプリキュア。
一人称は「僕」。
クールな性格であり人付き合いが苦手らしく、食事の際には同行する
スカイチームの3人から距離を取っていた。
またプリキュアでありながらプリキュアの事をよく知らないらしく、他の3人にプリキュアの事を尋ねていた。
赤紫のメッシュが入った淡い緑の髪や赤い目、黒いネイルにうさ耳付きながら逆さまになったハートのアクセサリなど、映画限定だからか異質なデザインとなっている。
必殺技の名称は特に無いが、
指からビームを放つことが出来、劇中ではこの技でザコ敵のレッサーアークを何体か仕留めている。
また、変身アイテムは使用せずに変身する。
デザインモチーフは
ウサギであり、白基調のカラーや各部のうさ耳のアクセント、ウサギのしっぽのようなもこもこしたキュロット部分などに意匠が多く見られており、変身前もうさ耳付きパーカーやカラータイツの柄などに意匠が見られている。
名前のシュプリームは英語で「究極」「至高」、フランス語で「最上位」などの意味がある。
某木星の戦士の必殺技名ではない。
以下、タグを含めて本映画にまつわるネタバレ要素が多く含まれています。
まだ未視聴の方は、先に本編を見に行くことを強くお勧めします。
登録日:2023/10/13 Fri 22:56:10
更新日:2024/02/24 Sat 10:02:05
所要時間:約 ? 分で読めます
僕はシュプリーム。
あらゆる世界で僕が最強になるために戦い続けている。
来歴
今までに見せていた内気な人柄は全て偽りの姿であり、
その正体は地球を襲撃した宇宙からの生命体であるシュプリームがプリキュアの強さを知るために姿形を真似た存在。つまりプリキュアの偽物とも言えるのである。
異質さを感じさせるデザインは伏線だったとも言えよう。
実験にあたって、
破壊した地球を大まかな4つのエリアに分かれた広大な大地へと再構成、アークという人々を苦しめる悪役と、守られる対象のか弱い人々を作り出し、まるでゲームの世界のようなマッチポンプを形成。人々のヒーローとしてシュプリームがアークへと立ち向かう……という筋書きのはずだった。
ところが実験を続けていてもプリキュアの強さを理解しきれず、更に倒したはずのプリキュアたちの一部がこの世界で復活するという想定外の事態が発生。シュプリームとの交戦や自分たちが所属しているチーム以外のプリキュアの存在といった一部の記憶が欠落していたとはいえ、この件を境に徐々に予定が狂い始め、遂にはアークを
キュアフェリーチェが勝手に倒してしまった事で苛立ちが頂点に達し実験は頓挫したと判断。
プリキュアたちをもう一度葬り去るために自ら種明かしをし、
シュプリームβの姿へと変貌。プリキュアたちも失った記憶を思い出し、シュプリームの野望を止めるために立ち向かったものの、一方的に追い込まれて戦闘不能に陥ってしまう。邪魔者を全員始末したシュプリームは再び地球を破壊した上で去ろうとする。
しかし、
プリンセス・エル/キュアマジェスティに諭されたプーカが破壊の力によって地球をバラバラの状態にし、更にミラクルライトにより地球が修復されていく中でプリキュア達も次々に復活して決戦の場に駆けつける。
役立たずと見限ったプーカが破壊と創生の力を見せてもなお、他者への愛情や友情といった「想い」を否定するシュプリームは
シュプリームγへと更なる変貌を遂げ
「仲間が多ければ良いんだろう?」と
仲間の意味を曲解して多くの複製体を生み出した。
その際にキュアプリズムから「そういう意味じゃないよ!?」と突っ込まれている。
結末
戦いが終わったあと、自分が無事であった事に驚くシュプリーム。
プリキュアたちからは同じ釜の飯を食べた仲だからもう仲間だと鍋パーティーに誘われた。
そしてプーカは語る。シュプリームがプリキュアに興味を持った時点で心が変わり始めていた事を。
ここに来てシュプリームはプリキュアを理解し自身は彼女たちに憧れていたのだと自覚する。
エンディングでは変身アイテムを持っており、プーカと共に
ふたりはプリキュアとして新たな道を歩み始める事が示唆されている。
ちなみにラストでは元のキュアシュプリームの姿ながらコスチュームカラーは
β準拠の黒い姿となっていた。
なお実は、企画当初は、改心する事はなく勧善懲悪的に滅ぼされる悪党として予定されていたと言う。
それがこの結末になったのは、「プリキュアの表面的な強さや格好良さにだけ憧れる事も、決して悪い事ではないはず」「そもそもストーリーを理解出来ないような小さい子はそうして見ているはずで、それを否定してはいけない」と言う制作側の方針転換によるもの。
各形態
名称はMANTAN WEBのインタビューにて語られたスタッフ側の俗称。
シュプリーム・オリジン
時系列上、最初に登場した形態でありシュプリーム本来の姿。ウサギに似ていながらも異種生命体と然した巨大な姿が特徴。
おそらく地球外の存在であり、上記の通りただひたすらに強さを追い求める事を目的としているがそれ以外の経歴については深掘りされなかった。
タイトルのFってそういう……。
回想にて全プリキュアたちを敗北へと追いやり地球を消滅させるという前代未聞の所業を行っており、無かったことになったとはいえ、一度はプリキュア全員を明確に殺害し、同時に地球も破壊して完全に勝利したのはシュプリームが初である。
シュプリームが気まぐれを起こしていなかったら、プリキュア世界はガチの終焉を迎えていただろう……。
- シュプリームはあらゆるものを光の粒子に分解する「破壊の力」を有し、さらに分解した光の粒子を集めて他の物体を生み出す「創生の力」を有している。この力は自ら生み出した妖精プーカにも受け継がれている。
- ソラ達16人のプリキュアと3体の妖精がシュプリームの創り出した実験台の世界に復活したのはシュプリームの予想外の出来事であり、何故このメンバーだけが先に復活できたのかは不明である。
脚本の都合とか言わない。
- 地球が破壊されたのに何で『ヒーリングっど・プリキュア』の地球の精霊であるキュアアースや、地球の意思から生まれたヒーリングアニマルのラテとラビリンが無事だったのかも不明だが、シュプリームは地球を消滅させた訳ではなく再構築して別の世界に創り変えたために事なきを得たのだと思われる。なお、アスミは地球の精霊であるためか「実験台の世界の正体」にかなり早い段階で気づいていた。
シュプリームβ
アークの城で種明かしをした直後に変わった姿。
目のハイライトがウサギの形となった他、コスチュームと肌の色が黒くなるなど攻撃的なデザインとなっており悪役っぽさが上がっている。
戦い方も縦横無尽に動き回っていた通常のシュプリームとは異なり、必要最小限の動きで仕留める冷徹なスタイルとなっている。
シュプリームγ
歴代プリキュアたちとの決戦の際に巨大化した姿で黒いエネルギー体のような造形となっている。
この姿で多くの複製体を生み出し、歴代プリキュアを迎え撃った。
余談
公開前の映画予告では活躍するシーンが少ない上に編集が絶妙であり、彼女が黒幕であるようには全く見えない。キャラデザから怪しいと感じる事はあっても予告の時点で看破することは困難だろう。
一方で、前々作や前作同様、今作の予告にはメインヴィランが全く映っておらず、シャロンやケットシーのように、「キュアシュプリームかプーカ(もしくは両方)がメインヴィランでは」と思った方も多かった模様。
しかしシャロンは前世での未練を断ち切ることが出来なかったり、ケットシーもとあるアクシデントが起きてしまったことがきっかけでそれぞれ事件を引き起こしていた。
また、
前作のTVシリーズの黒幕も、世界から食べ物を消し去るという暴挙に出たが、これは師匠が認めてくれず最終的に完全にタガが外れて暴走を開始した後の話である。
だが、シュプリームは特に過去の経歴等は語られず
「自らが最強であることを示すため」に破壊活動を平然と行い(これは前々作の敵組織の首領である
あとまわしの魔女のかつての姿、「破壊の魔女」のように「そのように生まれついてしまったから」かも知れない)、
自らが生み出した妖精プーカが力を使うことを恐れたために「役立たず」と見捨ててしまったり、自分がプリキュアの強さを手に入れる実験が思うように行かなかったために、再び世界を破壊しプリキュア達を始末しようとする、などと身勝手で冷淡なキャラクターとして描かれている。
誰だ、「プーカよりくるるんの方が役に立たない」とかいう奴は。
初登場時にひろプリ出身以外のプリキュア達の登場時同様に作品ロゴが見られたり、種明かしシーンにおいては変身バンクまでもが披露されている。
本編での冷酷さとは打って変わったノリノリな姿だと評判。
初の映画限定プリキュアである
坂上あゆみ/キュアエコーとは対照的な要素が多く見られている。
具体的に経歴を書くと、あゆみの場合は
「周囲に上手く馴染めず孤立しているごく普通の少女が妖精フーちゃんと友情を育み、自身のミスで暴走したフーちゃんを止めるためにプリキュアへと覚醒し、歴代プリキュアと共に対話を試みる」
プリムは
「宇宙最強の存在がプリキュアに興味を持ち姿を真似てみるも、愛情や友情が理解出来ず自ら生み出した半身とも言える存在のプーカを切り捨て、歴代プリキュアと再び戦い勝とうとしていた」となる。
さらに言うと実験内容である「弱い人々を守るために悪者と戦うヒーロー」としての活動は『
ひろがるスカイ!プリキュア』のメインテーマである「ヒーロー」とちょうど一致する他、「ヒーローを目指す少女
ソラ」と「ヒーローの真似事をするプリム」や、「空の国スカイランドと敵対する闇の住人の国
アンダーグ帝国」に対しての「空の彼方から襲来した地球外生命体」と対比になる点が多く見られている。
そういう意味ではキュアシュプリームはニチアサ作品繋がりで
コレとか
コレに近い存在かも知れない。
「表面は内気だけど、クールっぽい性格」「実際は良心の欠如した冷酷なエゴイスト」「自己の利益の為なら手段を選ばない」など、その人物像は原義における精神病質者(サイコパス)のそれに近しい(宇宙生命体である以上、精神構造が地球人と異なるのもある意味当然かもしれないが)。
- 次にオールスターズ映画をやるときは、プーカと一緒に再登場して欲しいですな。 -- 名無しさん (2023-10-13 23:00:53)
- 青キュア扱いすべきか、緑キュア扱いすべきかで迷う。どちらが良いでしょうか? -- 名無しさん (2023-10-13 23:05:17)
- 誰が呼んだかキュアORT -- 名無しさん (2023-10-13 23:15:30)
- あれだけ怪しい雰囲気が出ているにも関わらず、敵だと推測されることがなかった地味にすごいキャラクター。それだけじゃなく、77人もプリキュアを相手にして一度は完勝していたという、劇場版どころか本編を通してもおそらく今までで最強の敵。 -- 名無しさん (2023-10-13 23:32:01)
- DDガールズとどっちが強いだろうか?? -- 名無しさん (2023-10-13 23:37:28)
- ぼかしてはいるけど一度は地球滅ぼしてプリキュア達を文字通り殺してるのはヤバすぎる··· -- 名無しさん (2023-10-14 00:06:57)
- なんか黒幕がいて、この娘を操ってるんだろなーって予想が精々だった。黒幕そのものだったなんて、そりゃ思わないよ。 -- 名無しさん (2023-10-14 00:44:55)
- ゴーヤーン(地球滅ぼした)、ブラックホール(初代~スイートまでの21人のプリキュアを一度は倒し妖精達と別れを決断させられた)がこいつと戦ったらどちらが勝つんだろう?最早プリキュア関係ないがエボルトの場合も -- 名無しさん (2023-10-14 01:40:32)
- ディケイド(激情態)とタメを張れるレベル -- 名無しさん (2023-10-14 02:44:43)
- 口ぶりからプリキュアの存在しない世界のいくつかは破壊してるんだよな -- 名無しさん (2023-10-14 06:26:01)
- 「これがプリキュアの世界か」に対して「これがライダーの世界だね」とかやっても違和感はあんまりない -- 名無しさん (2023-10-14 09:34:21)
- ↑2その世界の中に仮面ライダーとかスーパー戦隊の世界とかありそう。 -- 名無しさん (2023-10-14 11:33:59)
- 割とずっと敵予想されてなかったっけ? カラーリングの禍々しさとかで -- 名無しさん (2023-10-14 13:34:04)
- ↑上のコメでも言われてるけど敵になる事は予想できてもラスボスそのものだとは予想できなかったって事じゃない? -- 名無しさん (2023-10-14 14:49:12)
- 仮面ライダーで言えばオーマジオウと仮面ライダーエボルブラックホールフォームを合わせた最強最悪の存在。 -- 名無しさん (2023-10-14 16:06:03)
- ウサギの俗説に一羽だと寂しくて死ぬとあるが 彼女の場合一人だと退屈で死ぬタイプの戦闘狂 -- 名無しさん (2023-10-14 19:03:48)
- 愛を知らない悲しいモンスターが正義のパワーで遥かな愛に目覚めたという話 -- 名無しさん (2023-10-14 21:22:38)
- ↑2非常にめんどくさい孫悟空というかストリートファイターのリュウかな -- 名無しさん (2023-10-14 21:35:02)
- ↑11同じように歴代プリキュア相手に優位にたったミデン(オールスターズメモリーズの敵)も強敵だったけど、彼の場合、能力がチートなのであって地球規模の戦闘力は持ってなかったからそこまで上の実力ではないだろうし。 -- 名無しさん (2023-10-14 22:56:35)
- 最初は人間離れした発想しか持てない心理だと思ったけど、ストーリーが進むにつれて理解できない相手への憧れという相当人間臭く感じるキャラクターだという。 -- 名無しさん (2023-10-14 22:59:03)
- 何がタチ悪いってコイツ自身に悪の心や破壊願望があるわけじゃなくて世界やプリキュアの消滅もあくまで「勝負の結果」としかとらえてない所が・・・猿王バンビーナみたいに「自分にとっての遊びが相手にとっての破滅」と理解できなかったんだよな・・・ -- 名無しさん (2023-10-14 23:00:40)
- プリキュアに詳しい訳ではないから何とも言えないけど、シリーズ史上最悪の外道とまでは思わなかったな。価値基準がまるで違うんだなとしか -- 名無しさん (2023-10-15 07:55:38)
- 最新作の敵勢力が「『弱肉強食思想を過度に信奉し、自身の強さを侵略行為の正当性の根拠としてしきりに主張する』“異世界の住民達”。『光明と天空の世界』からの来訪者に対する『暗闇と荒土の世界』からの侵略者」なのに対して、歴代ヒーロー総集結の20周年記念作の敵が「『更なる強さそのものを自身の存在意義にして行動理念とし、更なる強さを得るためだけに戦乱を引き起こす』異質な価値観を持つ正真正銘の“異邦人(エイリアン)”。『天空』の世界よりも“更に上”にある『月(=ウサギ)や星々』の世界から降臨する者」という本編に通じつつもまた異なった形で描く対比は興味深い。……彗星戦神ツイフォンやブラッド族辺りのような「今まで繰り返してきた破壊や殺戮と伴う戦乱に対し『破壊や殺戮そのものが自身の存在意義や最大の使命たる目的と認識し疑わない異質な価値観』を持つ者」だったわけだよね……? -- 名無しさん (2023-10-15 08:48:57)
- やらかした事に対してあっさり許されたあたりはトリコのネオに似てる -- 名無しさん (2023-10-15 09:32:28)
- 壮大なごっこ遊び -- 名無しさん (2023-10-15 17:28:49)
- 強すぎるサウラーの嫁 -- 名無しさん (2023-10-15 19:46:06)
- ↑4 言われてみて確かにアンダーグ帝国との対比にもなってる事には目からウロコだったわ。ヒーローに興味を持ちなりきり遊びに興じる点といい対比が徹底してるんだなぁと。 -- 名無しさん (2023-10-15 23:18:39)
- 現行主人公がシリーズ初の青色で、ラスボスが理解する為にプリキュアを真似た宇宙外生命体とウルトラマンコスモスに通ずる。 -- 名無しさん (2023-10-16 21:24:12)
- この子タイムジャッカー(蒼井翔太)に狙われない? -- 名無しさん (2023-10-17 14:01:27)
- 暴窮飛蝗(最強を目指し星を根絶やしにして回る)と、クワルナフ(相手側の論理の根幹を知ろうとする)のちゃんぽんみたいな奴だなぁって感じた。 -- 名無しさん (2023-10-17 17:32:46)
- EDでプリムが持ってる変身アイテム(仮)はウサギのエンブレムが付いたミラクルライトじゃないか? -- 名無しさん (2023-10-18 21:30:28)
- ディケイド来る前に破壊された -- 名無しさん (2023-10-19 12:56:41)
- ↑11 悪事の規模で言えばシリーズ史上最悪の外道とも言えるけど、ぶっちゃけ性格のクズさでいったらジョーカーやブラックファングの方が上だと思う。 -- 名無しさん (2023-10-22 20:22:17)
- よしエボルトに差し向けよう、ウサギだし -- 名無しさん (2023-11-23 09:48:39)
- 初代が黒+ピンクと白+青で今回は黒+青と白+ピンクだったりなぎさが「行こうほのか!」って言ってるシーンと映画ラストのプーカのセリフが似た感じだったりで好き -- 名無しさん (2023-12-03 16:24:04)
- 20周年記念作にしてプリキュアとは何なのか?がテーマの作品でお出しされるのがプリキュアの要素を表面的になぞっていだけのパチモンなのはジオウのアナザーライダーに近い物を感じる。 -- 名無しさん (2023-12-11 01:20:28)
最終更新:2024年02月24日 10:02