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更新日:2024/02/28 Wed 09:29:58NEW!
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「
流星塾(」とは、特撮テレビドラマ『
仮面ライダー555』に登場する架空の教育機関・児童養護施設。
物語の鍵となる組織であり、作中の謎の大半を請け負っていた。
概要
本作のヒロイン・園田真理が少女時代、通っていた小学校代わりの教育機関であり、彼女にとって思い出深い場所である。
物語序盤では「小学校」と言われていたが、第12話において、初めて「塾」である事が判明した。
塾長は元スマートブレイン社の社長・花形であり、様々な事件、事故に巻き込まれ九死に一生を得、天涯孤独となった幼い子供達を対象に身元を引き受け、義務教育を受けさせていた。
その親切さ故に、花形と塾生らとの関係は教師と生徒以上の関係を築き、また、塾生間の絆も深いものとなっていった。
とはいえ、普通の小学校と同様いじめは発生していたようで、真理は主にその仲裁役を担っていたようだ。
『555』劇中で登場・言及される塾生は18名。上記の事情で集められた為年齢差があり、クラス分け等の教育事情は不明。
また、8年前に塾生が描いた絵が壁に貼られたままなのでその頃閉鎖されたようだが、当時10歳前後の塾生たちが直後どうしたかも不明。
元々は地上に校舎があったが、後述の同窓会と本編の間にスマートブレイン本社の地下35mの隠し通路の先に移され(第25話。謎の地下施設としては第3話から登場)、元の跡地には門だけが残された。
流星塾同窓会
物語の開始1ヶ月前、2002年11月16日に開催された、流星塾の同窓会。
物語当初、真理は「皆で楽しく過ごした」と記憶しており、特に問題はなかったと思っていた。
なお、その時点では塾生全員は草加雅人の出席を記憶しておらず、増田教諭への寄せ書きに彼の名前があったことから記憶の齟齬が露呈し始める。
やがて、失踪中の花形から
カイザギアが同窓生の高宮航太宛に送られたことを機に、怪人
オルフェノクの存在を塾生が認知。
塾生が集まってオルフェノクと戦い始めるが、変身者を漏れなく灰にしてしまうカイザギアの副作用により次々と塾生が死亡。
更に、その過程で増田教諭が「同窓会において何かが起こった」と示唆した直後に死亡し、本格的に謎が深まる。
だが、事前に
ファイズギアを受け取った真理と、その使用者である乾巧の合流、そして草加との再会により、カイザギアの使用者が定まったことで安定し始める。
そんな中、第3のベルト・
デルタギアが木村沙耶宛てに送られ、塾生間で交代しながら使用してオルフェノクと戦うが、デルタギアの副作用により使用者の性格が凶暴化し、関係が徐々に悪化。
更に、オルフェノクとして覚醒した澤田亜希の乱入により真理、草加らの心も乱れ、状況は悪化の一途を辿る。
紆余曲折を経て、真理は、「同窓会をオルフェノクが襲った」という記憶を思い出す。
記憶の中にいたウルフオルフェノクの正体は、乾巧であった。
だが、後に、同窓会を襲った真犯人はドラゴンオルフェノクであり、ウルフオルフェノクはむしろ真理を守っていたと判明する。
そして、澤田の口から流星塾同窓会の真実が明らかになるのだった。
在籍者
生徒(主要人物)
演:芳賀優里亜
ご存知ヒロイン。
火事で両親を亡くして流星塾に入学。
少女時代からしっかり者であり、いじめの仲裁を行い、いじめられっ子である草加からも、いじめっ子である澤田からも好かれていた。
ファイズギアを花形から受け取るが、当の彼女は変身の資格を持たなかったため、変身不可能だった。
旅の途中で乾巧と運命的な出会いを果たし、彼にファイズギアを託す。
詳細は個別項目参照。
演:村上幸平
ご存知元いじめられっ子。仮面ライダーカイザの変身者として定着した人物。
カヌーの事故で両親を亡くして流星塾に入学。
いじめられていた所を真理に助けられ、以来、彼女に病的なまでの執着を抱いている。
同窓会の事件の記憶を覚えており、自分や仲間の人生を歪めたオルフェノクを激しく憎んでいる。
再会時は外面の良い好青年として振る舞い、リーダーシップを執っていたが、澤田の登場を機に取り繕う余裕をなくし、仲間からも一歩引いた態度をとられるように。
詳細は個別項目参照。
演:
綾野剛
元いじめっ子の生徒。
折り紙が趣味で、よく真理にプレゼントして優しさを見せていた。
オルフェノクとして覚醒した事を機に、人間性を捨てるために好きだった真理を殺そうとし、執拗に付け狙う。
実は流星塾同窓会の真実にいち早く気付いていた人物。
詳細は個別項目参照。
演:原田篤
仮面ライダーデルタの変身者として定着した人物。
当初は流星塾を過去の事と切り捨て、厄介事から逃れようとしたが、草加から半ば強引にデルタギアを押し付けられ、徐々に戦いの宿命を受け入れるようになる。
何気に、デルタギアの副作用を受け付けない意志の強さを持っている。
詳細は個別項目参照。
演:河西りえ
作中の塾生の中では最多の出番があるまとめ役。
カイザギアを受け取った高宮や他数名の塾生、増田とキャンピングカーで同行していた。
草加がカイザギアの装着者となってからは一時別行動をとり、デルタギアを手にした面々と合流。
デルタギア争奪戦の後、再登場してからは三原と行動を共にする。彼女も三原に続き、デルタギアの副作用が発生しなかった。
様々な事件で塾生達の関係が悪化していく中でも冷静さを失うことなく、オルフェノクだと判明した巧にも対等に接していた凄い人。
詳細は個別項目参照。
生徒(ゲストキャラ)
演:渡辺琢磨
作中で最初に登場した塾生。キャンピングカー組の一人。
カイザギアの存在を真理に教えようとして、彼女に接触しようとしたが、待ち構えていた
クロコダイルオルフェノクに襲われて死亡。
演:なし
カイザギアの最初の受領者。変身後の姿しか登場していない。キャンピングカー組の一人。
第10話においてカイザに変身し、ファイズと
スネイルオルフェノクの戦いを橋の上から見物し、変身解除した直後に灰となって死亡。
オルフェノクとの戦いで何も出来ないまま死亡してしまった。
演:河崎芳明
カイザギアの2番目の使用者。キャンピングカー組の一人。
第11話でカイザに変身してクロコダイルオルフェノクを倒したが、副作用により灰となって死亡。
演:近田慎太郎
カイザギアの3番目の使用者。キャンピングカー組の一人。
部外者であるファイズの変身者・巧を軽んじる発言をしていた。
クロコダイルオルフェノクの襲撃によりカイザに変身するが、一蹴されて変身解除され、灰となって死亡。
演:林裕子
キャンピングカー組の一人。増田が告げようとしていたことを気にしていたが、程なくして本人も一人になったところに現れたクロコダイルオルフェノクに襲われ死亡。
演:佐伯俊
キャンピングカー組の一人。神道と同様、巧の関与には当初は否定的だった。
最初はカイザギアを使用しようとした所を、副作用の恐怖に怯えて躊躇するほど大人しい性格であり、正義感もあった。
だが、デルタギアを使用するうちにその力に溺れ、傲慢に振る舞い、仲間への扱いも悪くなる。
しまいには真理を人質に取り、デルタギアを持っていると睨んだ澤田を誘き出そうとするが、当の澤田はオルフェノクに覚醒しており、スパイダーオルフェノクに瞬殺される。
演:檜尾健太
デルタギアを使用し凶暴化した塾生の一人。
仲間の麻美を殺害し、逃走中の所を澤田の手下のフロッグオルフェノクに襲われ死亡する。
演:本田博仁
デルタギアを使用し凶暴化した塾生の一人。
徳本と組んで真理を人質に取り、澤田からデルタギアを奪おうとしたが、スパイダーオルフェノクから返り討ちにされて死亡。
演:倉澤薫
塾生の一人で、瀕死のシーンしか出番がない。
デルタギアの影響で凶暴化した河内により殺害された。
演:斉藤麻衣
デルタギアの最初の受領者。
デルタの力にも溺れず、平常心を持って戦いを続けていた。
争奪戦の末、どうにかデルタギアを確保。巧に接触するために、正体を隠して西洋洗濯舗 菊池でアルバイトを始める。
しかし、正体を明かした直後、スパイダーオルフェノクに殺されてしまった。
詳細は個別項目参照。
演:川久保拓司
真理の危篤の一報を聞いて駆け付けた塾生。
戦いから逃げようとする三原を自分たちは戦う運命にあると一喝した。三原を追いかける最中に現れた澤田を最後まで説得しようとするも、無情にも灰にされた。
後の
ナイトレイダーの一員そっくり。
演:和田大法
同窓会の日に撮影されたビデオ内にのみ登場。
最初の犠牲者であり、青沼か北崎がうっかりやりすぎて青く燃えながら灰化する様子が映像に残されていた。
演:栗原一馬
回想シーンにのみ登場。
北崎と共に同窓会を強襲。
同窓生たちを手にかけた後、通りすがった巧=ウルフオルフェノクにワンパンで灰にされた。
演:杉本愛里
『仮面ライダージオウ』に登場。佐久間とは共に育った幼馴染。
2003年10月25日に起きた交通事故で命を落とすが、佐久間がタイムジャッカーと契約を交わした事で仮初の生を受け、2018年まで天ノ川学園高校の生徒として生かされていた。
教諭
演:山西道広
流星塾の教諭の一人で、同窓会に参加していた。
同窓会の事件のあらましを知っていたが、クロコダイルオルフェノクに襲われ、真相を伝える直前に死亡した。
かつて
デストロンを追っていたインターポール捜査官そっくり。
演:中康治
流星塾の塾長。
身寄りのない塾生を引き取り、その人徳者ぶりから「父さん」と呼ばれ、皆から慕われていた。
しかし、それにはスマートブレインの思惑があり、それに反抗するためにある計画を立てていた。
割と養父として、それ以前に人としてはどうなのかと思わせる行動も多い。
関係者
花形の後継のスマートブレイン社長。
花形の退陣後は流星塾の支援を打ち切っており、校舎の存在も隠匿していた。
真理からファイズギアを託された青年。
実は流星塾同窓会の重要人物であり、その場に居合わせたウルフオルフェノクであった。
ラッキークローバーの一員のオルフェノク。
流星塾同窓会事件の真犯人。
東京での地下工事中に落盤事故に巻き込まれ、偶然、地下に埋められていた流星塾跡地に踏み込んだ作業員。
しかし、数ヶ月閉じ込められていた所を花形に捕らえられ、新開発のベルトの実験体にされて死亡してしまった。
真相
実は流星塾同窓会はドラゴンオルフェノクとスロースオルフェノクによる襲撃を受けており、全塾生が殺害され、現場で灰化した青沼(元々オルフェノク)と木下以外は実験体としてオルフェノクの記号を埋め込まれ蘇生された。同時に記憶操作も施されたため、当初は脱走した草加だけが同窓会での出来事を目撃した範囲で覚えていた。
後にオルフェノク覚醒の際に澤田も思い出し、死の間際に巧と真理に伝えている。
花形はこれらについて「スマートブレインの一部のオルフェノクが勝手にやったこと」と語っているが、首謀者と思しき村上は既に亡かった為それ以上の意図などについては語られることはなかった。
更に、流星塾自体も、花形がある思惑の上で設立したことが草加に明かされた。
それは、
「オルフェノクの王」を見つけ出す事。
オルフェノクの王は九死に一生を得た子供の中に出現するため、その候補者を選出するためであった。
だが、オルフェノクが短命であり滅びゆく種であると悟った花形は、スマートブレインから出奔し、三本のベルトを強奪。
オルフェノクを根絶するために、オルフェノクの記号を有する流星塾生達に戦わせていたのである。
記号の実験と王に関する真相は草加のみが教えられ、その直ぐ後に花形と草加が死亡したことで生き残った者達は知らないままとなった。
TV版『仮面ライダー555』以外の流星塾
真理、草加、沙耶が育った施設として言及されるのみ。
『仮面ライダー555』が歴史改変で消失した後も養護施設として存在しており、草加はこの歴史でも塾生だった。
本作オリジナルの元塾生として佐久間龍一と山吹カリンが登場。この二人は歴史改変前から2003年に存在していたが、あくまで「『ジオウ』設定における『アナザーファイズ誕生前の555の歴史』」の人物ととらえるべきか。
『555』本編に近い設定の養護施設として言及され、創立者がスマートブレイン社長であることも語られる。
ただし、塾生は草加と真理以外総取っ替えされており(作品の項目参照)、語られず仕舞いとなった秘密も『555』とは異なっていた模様。
他にも明星塾という施設の存在も示唆された。
余談
同窓会で増田に送られた寄せ書きには18人中13人分の書き込みしかなく、青沼は当然として三原、河内、太田、木下の名前もない。
木下はビデオに映っており、三原と河内はデルタに変身していた。太田も澤田に「生きてる事自体が不自然」と言われていたので同窓会には参加していた模様。4人とも遅れて来ていたのだろうか?
沙耶の早期退場や澤田の丸文字などシナリオに修正が入った名残と思しき要素から、当初は13人だったのが増えた結果と思われるが、詳細は不明。
追記・修正は同窓会に参加してからお願いします。
- ジオウに登場したあの二人も追記してみました。 -- 名無しさん (2024-01-08 20:40:25)
- 漫画913ではデルタの変身者・野々村桔梗(花形の実子らしい)が育てられた明星塾も登場。 -- 名無しさん (2024-01-08 21:11:23)
- 個人的に見ていてオルフェノクによってというか、カイザギアの副作用やデルタギアの争奪戦で殆どが命を落とした印象がある -- 名無しさん (2024-01-09 07:59:20)
- しかし、花形はなんでわざわざ流星塾を地下に移したんだろう。秘密の研究施設が欲しいなら建物ひとつ移して埋めるよりも新造した方が手間もかからなかったはずだけど。 -- 名無しさん (2024-01-09 20:23:04)
- パラリゲでは塾生は記号の影響でいつの日かオルフェノクとして覚醒するとされているが、この辺りは913の流星塾(なる確率が低いオルフェノク化が次々アタリガチャ)から来ている設定らしく、山猫になる人物をある人物(913)が見張っていた。 -- 名無しさん (2024-02-28 09:29:58)
最終更新:2024年02月28日 09:29