登録日:2024/02/27 Tue 21:01:58
更新日:2024/02/28 Wed 04:38:54NEW!
所要時間:約 5 分で読めます
【概要】
2024年2月4日から放送開始。
メインライターは、歴代プリキュア作品に複数回携わってきた常連・成田良美が担当し、キャラクターデザインには、プリキュアシリーズ初参加となる内田陽子を起用している。
プリキュアシリーズでは初めて「プリキュア」の部分も込みでタイトル表記が全てひらがなとなった作品である。
メインモチーフは
「動物」で、テーマは
「共存」。
数多くの動物と人が暮らす町を舞台に、人間同士は勿論、異種族との手の取り合いを通じて成長していく主人公達を描いていく。
前作『
ひろがるスカイ!プリキュア』が、キャラクター設定や世界観等でシリーズの大幅な路線変更を行っていたのに対し、本作では再び主人公一行を、人間界のごく普通の家庭出身に設定し、プリキュアとしての活動以外にも、彼女達の何気ない日常生活にも焦点があてられるようにもなっており、どこか原点回帰と言えるような作風になっている。
但し、主人公が
人間ではなく犬であったり、物語の序盤は前作以上に敵勢力の存在が秘匿されている、そもそも
敵のモンスターとは今までのような肉弾戦をせず、追跡の末に語り掛けて落ち着かせて解決していく等、前作から引き続き新機軸の展開にも力が入れられている。
令和以降のプリキュアシリーズでは、初めて前作の最終回で主人公の先行登場が無かった作品でもある。
【あらすじ】
人と動物が溢れる町「アニマルタウン」。
そこに住むこむぎは、飼い主の犬飼いろはのことが大好きなパピヨンの女の子。
ある時、いつものように彼女と散歩やドッグランを楽しむこむぎだったが、突如謎の怪物「ガルガル」が出現し、人々を混乱に陥れる。
そんな中でも体を張ってガルガルを誘導するいろはの身を案じたこむぎの前に、不思議な石が現れると、こむぎはその石の力でキュアワンダフルに変身し、更には人間になれる力を手に入れた。
そして、そんなこむぎと共にガルガルに立ち向かうことを決めたいろはもまた、プリキュアの力に目覚め、共にガルガルを浄化していくことになる。
何故こむぎは人間になれるようになったのか、何故ガルガルは生まれたのか……
様々な謎が交錯する中でも、こむぎはいろはとの日常を守るため、摩訶不思議な冒険に身を乗り出すのだった。
【登場人物】
プリキュア
CV:
長縄まりあ
本作の主人公である
雌のパピヨン。
元々は野犬だったが、ある雨の日に傷ついている所をいろはに発見されて以降、犬飼家で飼われるようになる。
自分を助け、常日頃から世話してくれるいろはのことが大好きで、以前から彼女と話せるようになりたいと思ってきたらしく、プリキュアの覚醒と共に人間になれるようになったことには大変喜んでいる。
明るく天真爛漫な性格だが、良くも悪くも自分の気持ちに忠実な犬らしい性格で、ガルガルに立ち向かう理由も現状は「いろはを守るため」という一点に依存している他、考えることも苦手で自分にとって興味のない話題は基本的に軽く聞き流している。
人間になったことで、犬の頃には食べられなかった物を食べられるようになっている。
口癖は、いろはのそれを真似た
わんだふる~!。
CV:
種﨑敦美
もう1人の主人公でこむぎの飼い主。
大の動物好きで、「世界中の動物と友達になる」ことを夢にしている。
こむぎのことも家族として大切に思っており、こむぎが1人で危険な戦いに巻き込まれることに心を痛め、その助けになりたいという思いからプリキュアになった。
「ペットは飼い主に似る」と言うべきか、こむぎとと同じく明朗快活な性格だが、同時に隠し事や嘘が苦手な他、目の前のことに夢中になるあまり重要なことを忘れかけてしまう等、結構抜けている所も多い。
ここ数年間の主人公達が化け物クラスなせいでややかすみがちだが、運動神経も良く、部活動の助っ人も頼まれている他、ガルガルとの追跡にも生身である程度食らいつくことができる。
口癖は、
「ワンダフル~!」。
CV:松田颯水
CV:上田麗奈
現時点では宣材用ポスター並びにOP映像にのみ登場しているプリキュア達。
ニコガーデン
本作における異世界。
遥か昔、「ニコ」なる人物が地球の動物達を連れて作り上げた楽園であり、独自の進化を遂げた「ニコアニマル」達が大勢暮らしている。
しかし、物語開始以前に謎の現象によってニコアニマル達がガルガルに変えられてこむぎやいろは達が住む世界に送り込まれるようになり、ニコガーデンそのものも半壊してしまった。
この世界の存在は、外部の人間には基本的に秘密にされている。
CV:立花慎之介
羊のニコアニマル。
本作で最初に登場したガルガルのオリジナルであり、キュアワンダフルに浄化されたことを機にこむぎ達と出会う。
普段は執事のような紳士的な口調と振る舞いだが、実際は杓子定規で融通の効かない石頭で、相手の良くない行動には「ダ・メェェェェーーーッ!!」と言って禁止するのが口癖。
「自分がニコに怒られる」という自己保身から、こむぎやいろはに自分達のことを話すのを禁止しているが、同時にどこかフリーダムな彼女達の行動には頭を悩ませており、その分自分とまともに話をしてくれる悟にはややべったり気味。
周辺人物
プリキュアの家族については各人の個別項目を参照。
CV:
寺島拓篤
いろはと同じ学校に通う男子中学生。
眼鏡に長身という知的な出で立ちで、実際に知的好奇心旺盛。
特に動物について気になったことは徹底的に調べる為中々に博識であり、同じく動物好きないろはからも信頼されている。
偶然ガルガルの卵を見つけたことを切っ掛けに、プリキュアやニコガーデンの事情を知り、例え戦えなくても力になりたいという思いから、彼女達の仲間になった。
当初メェメェは部外者の介入を禁止していたが、ニコの真意にすぐに気づく等、いろは達とは正反対に理知的でその話も真剣に聞いてくれることもあり、初対面早々に悟に心を許しきっている。
悟が飼っている雄の兎で、白と黒の斑点模様が特徴。
鳴き声を上げず、表情の変化も殆どないが、こむぎと一緒にドッグランで戯れる等、動物らしく活動的。
また、兎ならではの警戒心の強さから、悟をサポートすることもある。
CV:上田麗奈
最近アニマルタウンに引っ越してきた少女。
一見するとクールビューティーな雰囲気の持ち主だが、実際は照れ屋で人見知り。
ユキのことを愛してやまないが、主導権は完全に握られている。
キュアリリアンと同じCVであるが、これが意味することとは…?
CV:松田颯水
まゆが飼っている雌の白猫で、首元に青いリボンを巻いている。
常に眠たそうな目つきをしているが、人見知りを発動するまゆに呆れて喝を入れるように猫パンチを見舞ったりと、自由ながらもどこか強かな雰囲気を持つ。
キュアニャミーと同じCVであるが、これが意味することとは…?
ガルガル
今作における「今週の怪物」枠。
ニコアニマルが何らかの力で変貌させられた姿であり、アニマルタウンにランダムに現れる、伝統工芸の仮面のような顔が描かれた黒い卵から誕生する。
その姿は、元になったニコアニマルのモデルになった動物をそのまま黒くしたかのようであり、全員目元を赤で目が描かれた鉄仮面で隠され、四肢に手枷や足枷のような物が付けられている。
不安や破壊衝動のままに暴れ回り、その巨体とパワーで車や壁を容易に破壊してしまうが、プリキュアからの抱擁を受け、その気持ちが沈まると浄化されて元のニコアニマルに戻るが、場合によってはガルガルの時に負ったダメージを引きずることもあり、その時は早急にニコガーデンに連れて行き、治癒させなければならない。
その誕生経緯や発生源は今のところ全くの不明。
また、その名前は鳴き声と雰囲気からこむぎが付けた物である。
用語
本作の舞台。
その名の通り動物が沢山おり、住民の多くがペットを飼っている。
町の中心地には、「鏡石」という表面が鏡のように光る石が鎮座しており、人や動物の強い思いに呼応してワンダフルパクトの元になる小石を生み出すが、その実態は謎に包まれている。
本作のプリキュア達の変身アイテムで、鏡石から生まれた小石が変化して誕生する。
二つ折りの手鏡の形をしており、黄色いリボンのレリーフや宝石があしらわれたファンシーな形をしている。
展開し、変身用のボタンを押した後で中央部のディスクを回すことで変身待機となり、鏡の前で三回ポーズを決めることで使用者をプリキュアに変身させる。
また、こむぎのような動物の使用者に人間の姿を与え、二つの姿を切り替える為にも使用される。
メェメェが持ってきたトランクバッグ型のアイテム。
アニマルタウンとニコガーデンを繋ぐワープゲートの役割があり、普段は掌サイズだが、ワープの際には通常のトランクバッグと同じぐらいの大きさになり、使用者を吸い込んで転送する。
追記・修正は、世界中の動物と友達になってからお願いします。
- ホント、なごやかな作風で驚いた。「まほプリ」みたく、悪者退治よりもパートナーや友だちとの触れ合いを重点的に描く感じかな。 -- 名無しさん (2024-02-27 21:16:09)
- 「女の子だって暴れたい」というプリキュアの原点とは正反対の作品になってるけど、これも時代の流れか。真の敵とはガチバトルする? -- 名無しさん (2024-02-28 04:38:54)
最終更新:2024年02月28日 04:38