「吉右衛門(本湊焼,4代)」(?-1787 江戸時代中期の陶工)
- 吉右衛門について
吉右衛門は、江戸時代中期の陶工で、本湊焼の4代目当主です。本湊焼は、石川県珠洲市に伝わる焼き物で、江戸時代初期に開窯され、吉右衛門の代まで続きました。吉右衛門は、本湊焼の伝統的な技法を受け継ぎながら、独自の工夫を加え、新しい作風を生み出しました。
吉右衛門は、17世紀後半に石川県珠洲市本湊に生まれました。本湊焼の3代目当主である吉左衛門の長男として育ち、幼い頃から陶芸を学びました。1748年に吉左衛門が亡くなると、吉右衛門が4代目当主として本湊焼を引き継ぎました。
吉右衛門は、本湊焼の伝統的な技法である赤絵や金彩を駆使しながら、独自の工夫を加えました。特に、吉右衛門は、中国の景徳鎮焼の影響を受けた絵付けを施した作品を多く制作しました。吉右衛門の作品は、その精緻な絵付けと華やかな色彩で評判となり、江戸や京の公家や大名の間で珍重されました。
吉右衛門は、1787年に亡くなりましたが、その功績は今日でも高く評価されています。吉右衛門は、本湊焼の伝統を守りながら、新しい作風を生み出した偉大な陶工でした。
吉右衛門の作品は、石川県珠洲市にある本湊焼資料館に収蔵されています。また、東京国立博物館や京都国立博物館にも吉右衛門の作品が所蔵されています。