2009年11月26日

[雑記]産業用PCとPLCの比較(3)

昨日の続きです。

<開発環境>

 ・PCにはLabVIEWみたいなグラフィカル環境がある
 ・PCにはVisualStudioやEclipseみたなIDE(統合開発環境)がある
 ・PLCはラダーもしくはニモニック
 ・ただ、PLCにもIDEのような環境はある
 ・単純なON/OFFなら素晴らしい環境ではある
 ・データや数値と画面との連携はPC側の方が若干やりやすい
 ・ややこしい計算や演算処理はPLCでやりたくない
 ・価格はiQworks(220k),VSpro(90k),LabVIEW(400k-700k)
 ・LabVIEWは開発工数を相当、圧縮できる
 ・VSproは玄人向け、iQworksは比較的簡単かな、くらい
 ・妙なことをさせたいならVSpro最強
 ・InTimeアプリはVSpro限定
 ・VSproはドライバやライブラリが豊富
 ・ただ計測器メーカーはだいたいLabVIEWドライバを提供してる

<将来性>

 ・ラダーなPLCはほとんど国内のみ、一部隣国も?
 ・世界規模の産業+ムーアの法則で前進中?
 ・ただし、PLCも実はSH-4やARMをベースに動いているので、
  そのあたりの性能向上の恩恵に預かれる
 ・国内ではユーザと供給業者の層が厚い
 ・統廃合はあるだろうけど、PLC自体は相当続くかも
 ・ただし、中身はRTOSを使ったIPCもどきになるんだろう
 ・ラッパークラスとして、ラダーIDEがついている形の

<装置サイズ>

 ・PLCはDINレールにのっかる
 ・PCもAtomやULV-Celeronのおかげで最近はDINレールにのっかる
 ・でもWindowsをのっけるとなるとそれなりになる
 ・Windows Embedded CE なら別だが
 ・でも結局はPLCも盤やボックスに入れるので同じ
 ・出自が異なるので、PCを小さくするのは辛いかもしれない
 ・逆に「コントロールセンターは小さくしてもしかたない」
 ・そういう割り切りをできないとPCは使えないかも

<データ処理>

 ・PLCでもできないことはないけど
 ・すごく低レベルの処理で書いていかないといけない
 ・レジスタもそんなにないので、データ点数が増えるとつらい
 ・その点、PCはRAMや補助記憶装置が豊富
 ・特に広大なメモリをリニアに確保できるのは素晴らしいかも
 ・FETや統計分析、まあ記述しうるかぎりの処理ができるし

<安定性>

 ・PLCはプロセスの概念がない
 ・他のタスクがこけるとかがそもそもない
 ・もっとローレベルなんで
 ・そしてラダー構造上、こける処理が書けない
 ・コンパイルエラーになるようになってるんで
 ・たとえOSがあったとしてもかなり安定かと
 ・RTOSでプロセスをこけさせてハングさせるのは割と簡単
 ・まあ最近のRTOSはアクセス保護するようになってるみたいだが
 ・Windowsは意図的にこけさせるのは難しい?
 ・でもハードウェアまわりのドライバにバグがあったら一発
 ・特権モード+アクセス保護の概念は制御向きではないのか?
 ・一般的にはPLCの安定性をPCで実現しようとすると大変
 ・大変だし、だいたいの場合お金がかかる
 ・LinuxのRTカーネルに期待、あとTOPPERS/JSPか

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まだまだ明日に続きます。
っていうか、もうちょっと眠くて限界。
posted by kirikuzudo at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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