人生をループしたBBAの話を聞いて欲しい
今日で38歳のBBAが、無性に寂しくなっちゃった。
タイトルにも書いてるけど、私は37歳の時に人生をループした。
暇潰し程度に聞いてくれると嬉しい。
タイムリープかな?
まあいいや話しなはれ
ループって言い方が正しいか分からないけど
私は当時37歳の本当に普通のおばちゃんとして暮らしていた。
専業主婦で、5歳の男の子と産まれたばかりの子を抱えてどたばた生活する毎日。
普通すぎるけど、幸せな人生だった。
朝に皆で朝食を食べて、旦那を玄関まで皆で見送る。
いってらっしゃい!と、元気に挨拶するのが家族のルールだった。
8月2日。お盆は義実家に行こうね、楽しみだねぇと言いながら長男と一緒に手を繋いで幼稚園の道を歩いた。
幼稚園まで道のりに、安産子安の神社があって近道がてらに挨拶をするのが子供との日課。
子供が生まれる前、妊娠中に流産の危険があったんだけど家からも近いし、守ってください〜ってお参りに行ってた。
だから愛着もあるし、適度に都会に住んでたから道路とマンションの間にポツリとある、この空間が好きだった。
蝉がうるさく鳴いてて、虫嫌いの子供がうるさい〜!って逃げてた。
兄ちゃんは男の子やのに、怖がりやねぇなんて軽口を叩きながら、ベビーカーの赤ちゃんに話しかけてた。
基本はベビーカーを押しながら、長男と手を繋ぐんだけど神社って事で油断してたんだよね、普段は横を歩いている長男が蝉がうるさい〜!ギャー!って叫んでダッシュした。
道路に向かって突進していく長男に驚いてベビーカーを押しながら追いかける私。
走り出す私に喜ぶ赤ちゃん。
この時の焦りと蝉の音と赤ちゃんの笑い声は今でも残ってる。
神社から道路にでた長男に叫びながら、私も道路に出て追いかけた。
ベビーカーだと追い付けないと悟った私は道路とマンションの間にある、花が咲いてるスペースにベビーカーを一旦置いて、長男を追いかけようとした。
ベビーカーを置いて、さぁ!追いかけるぞ!と歩いた瞬間、自転車が突っ込んできた。
なにが何だか分からなくて、遠くで長男がびっくりした顔でみてる。
母ちゃん大丈夫だよ、ベビーカー置いてて良かった。
とりあえず子供の無事を確認できて、ほっとした。
結構な勢いで倒れてきた自転車と運転手の下敷きになってズザザー!と、一緒になって道に転がった瞬間に母親が呼ぶ声で私は目を覚ました。
目を覚ましたって、言うのが適切か分からないけど
そこは神社でもなく、高校生の時に死んだ母親が私の事を心配そうに覗きこんでた。
うなされてたけど大丈夫?学校に行ける?と聞いてくる母親。
は?学校??子供は?と言うのが精一杯の私。
…振り返ってみると、この瞬間に私の思考は子供に戻ってたんだろうね。
理解出来ない事が起こって、でも子供の思考じゃ上手く整理できる能力も無くて、子供と旦那の名前を呼びながらただただギャーギャー泣いてた。
母親が困り果てていると、何事かと兄たちが部屋に入ってきた。
父親が酒を飲んで寝てる姿が見えた。
酒臭い匂いと部屋が嫌で、また私はギャーギャー泣いた。
この環境は恐怖でしかなかった。
一晩中泣き続けて、泣きながら私は帰りたいと言い続けた。
帰りたいも何も、ここはあんたの家でしょ!と次第に怒る母親。
なだめる兄、酒臭い部屋でゲロ吐きながら寝ている父親。
私はショックで結局10日ほど学校を休んだ。
学校を休んで色々と話を聞くと、私は小学1年生だった。
旦那と子供の名前はお友達の名前と勘違いされた。
違うと言っても、もちろん誰も信じない。
私は部屋でずっと聖闘士星矢をみながらつたない頭で状況を整理していた。
学校を休んでる間に、ずっと帰りたいと思った。
田んぼをブラブラして、転がったら帰れないかなとかダイブしたけど怪我して泥だらけになっただけだった。
泥だらけになった服を自分で洗っていると、母親が驚いた顔で見ていた。
そしてその夜、父親と娘がキチガイになったかもしれない。泣きもせず、1人で泥のついた服を綺麗に洗って気持ち悪い。 お寺さんにお祓い行った方がいいかも…。と話しているのを聞いた。
このまま、キチガイ扱いされるのはまずいと思い私はとりあえず、学校に通いながら帰る方法を見つけようと思った。
うちは酒飲みの父親と、基本優しいけど酒飲んだら暴れる母親のアル中の夫婦だった。
酒飲んでる二人を見るのは子供の頃は恐怖でしかなく、押し入れに隠れて寝ていたけどやり直した自分には怖くない、むしろ改めて見るいい加減な両親に唖然とした。
だからこそ旦那と子供のいる場所に帰りたかった。
生きてきた中で一番幸せは居場所だったから。
でも、子供の脳ミソでは上手く整理出来なくて ただ泣くのを我慢して小学生をやり直すしかなかった。
明日にまた来ていいですか?
眠くなってきたので。
誕生日を迎えて、無性に残した子供と旦那が恋しくなった。
それを吐き出したかったんだ。
文章にしたことなかったから、気持ちを書けて嬉しい。
前の人生に戻れてないってことか?
また起きてから楽しみにしてる