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「前後関係」「相関関係」「因果関係」

みなさんは「前後関係」「相関関係」「因果関係」の違いは分かりますか?
言葉だけで見ると違いはなさそうに見えるのですが、実は全然別物です。

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簡単に言うとこんな感じ

では、上記の図を使って例文を出しましょう。

問題:Aさんは居酒屋で鶏の唐揚げを食べ、亡くなりました。居酒屋さんは鶏の唐揚げの提供について損害賠償を支払う必要はあるか?



正解は「現時点では判断できない」です。
なぜなら「情報量が足りない」からです。

では、情報を補足しましょう。

① Aさんは鶏の唐揚げを食べてたが、唐揚げの中まで火が通っておらず食中毒になった
因果関係(鶏そのものが原因だから)

② Aさんは鶏の唐揚げを喉に詰まらせて窒息死した
相関関係(唐揚げそのものに問題がないから)

③ Aさんは鶏の唐揚げを食べた帰りに交通事故で亡くなった
前後関係(唐揚げは全く関係ないから)

このように、同じ文章でも状況が詳細になる事で内容が一気に変わります。


他にも牡蠣は食中毒を起こしやすい食材として有名ですが、未だに禁止されていません。
これは「ノロウイルスに感染した牡蠣」が食中毒の主な原因であり、「牡蠣そのもの」は食中毒の原因ではないからです。
上記の流れで言うところの「因果関係」ではなく「相関関係」に位置します。

では、新型コロナワクチンの場合はどうでしょう?

「ワクチンを接種した後に亡くなった」ということは、必ずしも「ワクチンが原因で亡くなった」ということではありません。

「前後関係」と「因果関係」が混合すると、このような誤解を生みます。


「何千人も健康被害救済制度で認定されてるじゃないか!」と思う人もいるでしょう。
では、厚労省の認定基準を見ましょう。

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認定に当たっては「厳密な医学的な因果関係までは必要とせず、接種後の症状が予防接種によって起こることを否定できない場合も対象とする」という方針で審査が行われている。

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000864824.pdf

つまり

「前後関係」「相関関係」ですら認定されている場合がある

という事です。

もちろん遺族としては腑に落ちない部分があると思いますが、そこはミクロ視点とマクロ視点の違いなのでここでは話題にしません。

という事で、最終的なまとめととしては

ニホンゴ、ムズカシイ


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