Quansheng社 UV-K5 / UV-K5(8) / UV-K6 / UV-5R Plus を日本語&広帯域受信機化するカスタムファームウェア[uv-k5-firmware-rx-jp]を作成した。 egzumer 氏のファームウェアをベースに送信無効化と設定メニュー日本語化、不要となった PTT スイッチにモニター機能割り当て等を行ったもので、15-1300MHz で AM/FM/SSB 受信、AM高音質化、RSSI Sメーター表示、スペアナ表示などの機能が利用可能で国内で免許なしでも合法的に使えるようになる。
ダウンロード:
ファームウェアはこちらからダウンロード、もしくはブラウザから直接書き込みできます。書き込み方法や使い方については、ページ下部の説明を一読ください。
※本ファームウェアの使用によって生じるあらゆる直接的・間接的損害に関して当方は一切の責任を負わないのでご了承ください。
更新履歴
2024年2月22日
- 選択中のバンド設定(周波数範囲、モード、ステップ等)をスペアナ機能に引き継いで表示
- 選択したバンドを電源を切っても保持するように変更
- Quansheng Dockプロトコル対応(experimental)
※XVFO機能とチャンネル編集には未対応 - フラッシュライト機能を削除
- 空メモリー領域のデータが端末によって異なる問題に対応
- チャンネル削除時の不具合修正
- その他細かな不具合修正
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2024年2月18日
- 最大16個のカスタムバンド機能を追加(メイン画面で
*
を押すと表示)
※設定した周波数範囲、モード、ステップでスキャン可能。リスト編集は CHIRP for UV-K5-RX-JP を利用ください。 - 周波数入力時に全桁入力しなくても
M
で確定、*
で小数点を入力 - 周波数UP/DOWN、スキャン時に76-108、630-840MHzをスキップ
- その他細かな不具合修正
- 空メモリーが表示される不具合を修正(240218a)
- ダウンロード uv-k5-firmware-rx-jp.240218a.bin
2024年2月2日
- 登録メモリーch数を200 → 400に拡大(200ch x 2周波数)
- デュアル待受、通信時バックライト等のメニュー項目を整理
- リセットが必要かどうかの簡易チェックを追加
- その他細かな不具合修正
- ダウンロード uv-k5-firmware-rx-jp.240202.bin
2024年1月13日
- リバーストーンスケルチ機能(TSQL-R)を追加
- PTTスイッチのモニター機能をPUSH/TOGGLE/OFFに設定可能
JR空線信号キャンセラー(experimental)
TSQL:2280Hz、TSQL-R:ON で有効- ダウンロード uv-k5-firmware-rx-jp.20240113.bin
2024年1月9日
F + 6
で帯域幅を変更- F1/F2/Mボタンに帯域幅変更のショートカットを割り当て可能
- 0.5kHzステップ追加
- 受信下限を15MHz~に拡大(experimental)
- ダウンロード uv-k5-firmware-rx-jp.20240109.bin
2023年12月24日
- 帯域幅設定を4段階に細分化し、デフォルトを20kHzに変更
変更前:WIDE 25kHz、NARROW 12.5kHz
変更後:WIDE+ 25kHz、WIDE 20kHz、NARROW 12.5kHz、NARROW- 6.25kHz - スペクトラムアナライザーを更新
- 操作レスポンス向上
- 詳細画面の設定項目追加
- 帯域幅20kHz追加
- その他細かな不具合修正
- ダウンロード uv-k5-firmware-rx-jp.20231224.bin
2023年12月20日
- スペアナモードでも20kHzステップに対応
- egzumer v0.21に追従
- ダウンロード uv-k5-firmware-rx-jp.20231220.bin
2023年12月16日
- VFOモード時に現在設定されている周波数ステップの表示を追加
- 周波数ステップ変更ショートカットから直接メイン画面に戻れるように変更
- ABOUT画面を追加(起動画面もしくはF1,F2,Mショートカットに設定可能)
- ダウンロード uv-k5-firmware-rx-jp.20231216.bin
2023年12月13日
- 76-108MHzはFMラジオモードからのみアクセスできるように修正
- 一部のアイコンを新しいデザインに変更
- チャンネル名表示のフォントを変更
- egzumer v0.20に追従
- 強電界地のAM受信性能改善
- スペクトラムアナライザー内のAM改善
- AM-fixを無効にした際のAGC改善(AM-fixの利用を推奨)
- 周波数丸め処理の修正
- FMラジオインジケーターを復活
- その他不具合修正
- ダウンロード uv-k5-firmware-rx-jp.20231213.bin
2023年11月30日
- 設定メニューを日本語化
- egzumer v0.19に追従
- rx-only から rx-jp に名称変更
- ダウンロード uv-k5-firmware-rx-jp.20231130.bin
2023年11月26日
- egzumer v0.18に追従
- Sメーターのレベル調整
- DTMFトーンなどの不具合修正
- ダウンロード uv-k5-firmware-rx-only.20231126.bin
2023年11月21日
- サイドボタンに周波数ステップ変更へのショートカットを割り当て可能にした
- 周波数ステップの種類が多すぎたので整理
- ダウンロード uv-k5-firmware-rx-only.20231121.bin
2023年11月20日
- egzumer v0.17をベースに以下の機能を追加して公開
- 送信機能を無効にして広帯域受信機化
- 設定メニューから送信関連部分を削除
- PTT スイッチにモニター機能を割り当て
- ダウンロード uv-k5-firmware-rx-only.20231120.bin
主な機能一覧:
RX-JPで追加されている機能
- 送信機能を無効にして広帯域受信機化
- 設定メニュー項目を日本語化、送信関連を削除
- 15-1300MHz に受信範囲を拡張(FMラジオ放送の76-108MHz、ハードウェア的に対応不可の630-840MHzを除く)
- 登録メモリー数を200 → 400に拡大(200ch x 2周波数)
- カスタムバンド機能(事前に設定した周波数範囲、モード、ステップでVFOスキャン可能、最大16個)
- 周波数ステップの追加
(0.01k, 0.1k, 0.5k, 1k, 2.5k, 5k, 6.25k, 8.33k, 10k, 12.5k, 15k, 20k, 25k, 30k, 50k, 100k, 125k, 200kHz) - 帯域幅設定を4段階に細分化
(W+ 25kHz, W 20kHz, N 12.5kHz, N- 6.25kHz) PTT
スイッチにモニター機能を割り当て- サイドボタンに周波数ステップ、帯域幅変更へのショートカットを割り当て
- 周波数入力時に全桁入力しなくても
M
で確定、*
で小数点を入力 - VFOモード時に現在の周波数ステップを表示
- ABOUT画面を追加(起動画面もしくはF1,F2,Mショートカットに設定可能)
- 一部アイコン、フォントのデザイン変更
- スペクトラムアナライザーの操作レスポンス向上と20kHzステップ対応
- リバーストーンスケルチ機能
1of11 / fagci / egzumer版からの機能
- 上記すべての周波数で AM / FM 受信
- SSB(USB)モード対応
- FMラジオ 76-108MHz
- AM音質改善
- RSSI Sメーター表示
- スペアナ表示機能
- スキャン高速化
- バッテリー(%、電圧)表示追加
F
+10キーの代わりに各ボタン長押しでも機能呼び出し- 設定メニューからサイドボタン
[F1]
[F2]
に機能割り当てカスタマイズが可能 - チャンネル名編集と表示機能
- 音声読み上げ機能を削除
- バッテリー残量表示の最適化(1600mAhと2200mAhモデルに対応)
- スケルチレベル最適化
- スキャン中に[* Scan]ボタン長押しでスキャンリスト切り替え
ラジオライフ2024年4月号
特集 受信機化&日本語化ファームの導入から操作法まで「UV-K5活用ガイド」 にて紹介されました。インストール方法から詳しい操作方法、国産機種との比較などが掲載されています。かなり詳細で分かりやすい記事となっています。併せてお読みください。
専用メモリ編集ソフト
UV-K5シリーズ用メモリ編集ソフト「CHIRP for UV-K5-RX-JP」 が利用可能
追加する予定のないもの
- 送信機能
- 完全日本語化(フラッシュメモリ空き容量がないため)
- CW、FT8等のデコード機能
- 保証とサポート
ファームウェア書き込み方法
0. 必要なもの
- UV-K5 / UV-K5(8) / UV-K6 / UV-5R Plus 本体
- USBプログラミングケーブル (私は Amazon でこちらを購入)
1. 本体をプログラミングモードにする
PTT
スイッチを押しながら電源をONにしてプログラミングモードにする。画面には何も表示されず、LED が点灯する状態になる。
3. ケーブルを接続
USBプログラミングケーブルをPCと本体に接続。きちんとプラグが奥まで差し込まれていないと書き込みに失敗するので注意する。また、バッテリーが充分に充電されていることを確認する。
4. UVFlash for RX-JP を開く
Chrome または Edge ブラウザで UVFlash for RX-JP を開く。
5. 書き込み
[ファームウェア書き込み]ボタンを押してポートを選択すると、LED が点滅して書き込みが始まる。10〜20秒ほどで書き込みが完了して、本体が再起動するのでケーブルを抜く。
6. リセット(初回のみ)
初めて標準ファームウェアや他のカスタムファームウェアから書き換えた場合は、設定メニューから[リセット]-[ALL]の操作を行う。古い RX-JP から最新版の RX-JP にアップデートした場合は必要なし。
※RX-JPに限らず、UV-K5を別のファームウェアに入れ替えたら基本的にリセットが必要。これはファームウェアごとにデータ格納形式が異なるためで、リセットしないと一見問題なく動いているように見えても動作がおかしくなる。
使い方 / チートシート
*
:バンド選択画面を表示M
:設定メニューM
長押し:ABOUT画面を表示EXIT
:前の画面に戻る、1文字削除EXIT長押し
:全文字削除F長押し
:キーロック
F+10キー
F + 1
:VFOモードで1000MHz切替、メモリーモード時はVFOにコピーF + 2
:A/Bチャンネル切替F + 3
:VFO/メモリーモード切替F + 5
:スペアナ表示F + 6
:帯域幅を変更F + 9
:ワンキーチャンネル呼び出しF + 0
:FMラジオF + *
:CTCSS/DCSスキャン
※各10キーの長押しでも呼び出し可能
サイドボタン
PTT
:モニター(PUSH:押している間だけ、TOGGLE:ON/OFF切替 に変更可能)[F1]
短押し:A/Bチャンネル切替[F1]
長押し:FM/AM/SSB切替[F2]
短押し:スキャン開始[F2]
長押し:周波数ステップ変更
上記の[F1]
[F2]
は設定メニューの F1短押し、F1長押し、F2短押し、F2長押し から変更可能。選択可能な機能は以下の通り。
FLASH LIGHT: | LEDライトが点灯/点滅 |
BANDWIDTH: | 帯域幅を変更 |
MONITOR: | モニター機能ON/OFF |
SCAN: | スキャン開始 |
FM RADIO: | FMラジオ |
LOCK KEYPAD: | キーロック |
SWITCH A/B: | A/Bチャンネル切替 |
VFO/MR: | VFO/メモリーモード切替 |
SWITCH DEMODUL: | FM/AM/SSB切替 |
CHANGE STEP: | 周波数ステップ変更 |
VFO/メモリースキャン
[F2]
or*
長押し:スキャン開始- VFOスキャン中
UP
orDOWN
:スキャン方向切替M
orPTT
:スキャンを停止して最後に見つかった周波数に戻るEXIT
:スキャンを停止して開始時の周波数に戻る
- メモリースキャン中
[F2]
or*
長押し:スキャンリスト ALL(*), Ⅰ, Ⅱ の切替
スペアナモード
1
or7
: 周波数ステップを増減3
or9
: 表示最大dB変更4
: 表示倍率変更(x0.5, x1, x2, x4)5
: 周波数手動入力(*
で小数点入力、M
で決定)6
: 帯域幅変更0
: FM/AM/SSB切替*
orF
: スケルチレベル変更[F1]
: 現在の周波数をスキャン対象から除外[F2]
: バックライトON/OFFPTT
: 詳細モード切替EXIT
: スペアナモード終了
FMラジオ
F + 3
:VFO/メモリーモード切替*
:チャンネル手動検索(EXITで終了)*
長押し:チャンネル自動登録M
:チャンネル登録/削除EXIT
:FMラジオ終了
Enjoy.