日本テレビの定例会見が26日、東京・汐留の同局で行われ、昨年10月期に放送された連続ドラマ「セクシー田中さん」の原作者・芦原妃名子さんの急死について述べた。
同作をめぐっては、原作者で漫画家の芦原妃名子さんが1月26日、同作の脚本をめぐって局側と意見がずれ、9・10話の脚本を自ら手がけることになった経緯などをSNSに投稿(のちに削除)。29日に栃木県内で死亡しているのが見つかった。日テレは今月15日に社内特別調査チームを立ち上げることを発表し、23日に調査が開始されていた。
芦原さんは生前、ドラマ化の際「原作に忠実に」という意思を小学館を通じ伝えていたとSNSで述べていた。編成・制作担当の福田博之専務は、原作者との契約書の取り扱いについて「2次利用についての契約はあったが、制作の詳細についての契約書は存在しない」「包括的な、法的な契約書はあるが、細かい約束事を契約文書で取り交わしているわけではない」などと説明した。
同局によると、ドラマ制作の現場では作品ごとに「原作契約書」を結んでいる。著作者人格権だけを定める契約書は存在せず、「原作契約書」のなかにおいて著作者人格権の扱いが規定されることが一般的という。