希少ゴキブリ殺せば「懲役5年」、家に出てきたらどうしたらいい?…専門家の見解は

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希少ゴキブリの採取成功、1000匹まで繁殖

 柳沢さんが今回指定されたうちの1種、ウスオビルリゴキブリを見つけたのは2018年のこと。仕事で与那国島に訪れたときに2匹採取できたという。昆虫館を訪れた法政大学の島野智之教授に「珍しいゴキブリが捕れたと自慢した」(柳沢さん)ところ、「新種のゴキブリとして論文を発表しては」とすすめられ、論文の執筆に入った。柳沢さんとは別に研究を重ねていた鹿児島大学の坂巻祥孝教授とも合流し、共同研究を開始。2020年に新種として記載された。

最西端の与那国島で記念撮影するゴキブリストこと柳沢さん(本人提供)
最西端の与那国島で記念撮影するゴキブリストこと柳沢さん(本人提供)

 実は、柳沢さんが持ち帰った2匹のウスオビルリゴキブリは、たまたまオスとメスの1匹ずつだった。論文を執筆している期間にも繁殖に成功しており、現在は1000匹ほどを昆虫館で飼育しているという。だが、それは飼育環境が整った上での繁殖に成功しただけで、自然界に解き放っても繁殖できるわけではない。ゴキブリは、自然の中では、朽ち木や落ち葉などを食べて分解する役割を果たしており、個体数は少なくても絶滅すれば豊かな自然環境に影響を与える可能性も否定できない。柳沢さんは「繁殖がしやすいからといって、自然界で絶滅しないとは限らない」と語る。

 とはいえ、ゴキブリには違いない。環境省の担当者は「そのままにして」と言っていたが、そんなことは可能なのか。「触ったらだめ」と言われたが、じゃあどうやって逃がせばいいのか――。柳沢さんに記者が聞くと少し苦笑いしながら対処方法を教えてくれた。

 「ゴキブリを触った人はあまりいないと思いますが、意外にもろく、軟らかいのです。触れただけで脚や羽が破損する可能性があり、環境省の担当者のアドバイスは妥当です」とした上で、「ゴキブリの進行方向に紙をおいて、それに乗っかったら外に逃がしてください。カップに入れるのも有効です。そうすれば傷つけずに逃がせます」とのことだ。

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5070887 0 科学・IT 2024/02/24 10:00:00 2024/02/24 11:08:33 2024/02/24 11:08:33 https://www.yomiuri.co.jp/media/2024/02/20240223-OYT1I50052-T.jpg?type=thumbnail
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