【日記】リゾット
勤務先の周辺には食べ物屋さんがないのでお弁当を自力で作っている。
昨日は朝から生米からトマトときのこのリゾットを作ってケユカのタッパーに詰めた。
勤務先の冷蔵庫に入れておき、昼休みにレンジであっためて食べた。
美味しかったのだが、頑張って作った日に限って他の人と休憩が被らないものである。誰からもチラ見されることなく一人で完食し、逆に謎の達成感が生まれた。
照明を付けず自然光に照らされたリゾットは赤く、芯の残った米粒が乳歯みたいに白かった。スマホを見ながらお昼を食べるのはなんか嫌なので、食べる時は食べることに集中している。
バターをたくさん入れたかったのでトマト缶を使った。
トマトの酸味が入ることでバターを中和し、酸味からバターのコクまでレンジの広い味わいになる。バターと生クリームの白い系のリゾットだと重くなりがちだが、レモン汁を少し入れるとさっぱりしておいしいと思う。
ただ見た目がちょっと歌舞伎町の路肩っぽくなりがちなので、自分はトマトをいれて彩りたい派である。
そういえば7年前の25歳に小田急の成城学園前の喫茶店でバイトをしていて、日替わりのランチメニューを勝手に考えていた。
店長がいない日に試しに日替わりで「トマトリゾット」を作って黒板に書いたら珍しがられたのかオーダーが入りまくり、米が足りなくなって中止したのを思い出した。そこでは普通に炊いた米にトマトパスタ用のソースにコンソメを足した程度だったので、米はかなり柔らかくなっていたと思う。
そういうリゾットもあるといえばある。という範囲にギリ収まるグレーなリゾットだったと思う。
たまにそういう昔のちょっとした罪というほどでもない、グレーなことを思いだす。思い出してから、それに対する感想は特にない。
思い出はただの覚えている記憶なだけで、記憶はただの記憶で、わざわざそれに対するコメントを考えなくてもよいと、最近は考えている。
小説を書きまくってます。応援してくれると嬉しいです。