▲しごと探索ゾーンへの通路。広くて高い天井に驚く
▲しごと体験は1日3回おこなわれます。写真は清水焼の絵付け。子どもたちはほんとうに楽しそう。
▲りかちゃん人形の組み立ては家族体験のなかいちばんの人気(20分、300円) |
「私のしごと館」は、京奈和自動車道精華学研ICのすぐ近くにありますが、近づくほどにあまりの大きさに圧倒されます。全敷地面積は3万5000坪。甲子園球場のグラウンド2個分といえばその広さが想像できるでしょうか。
正面入り口を入るとそこは建物の2階部分。なかは広くて天井が高くて、まるで空港のロビーのよう。有料ゾーンへの入り口正面には「しごとシアター」があり、左手へ広い通路をすすむと、(1)しごと探索ゾーン。さらにすすむと(2)しごと体験ゾーン。その一部は1階までつづいています。それから、タイムトンネルをイメージした通路を抜けると(3)しごと歴史・未来ゾーン。そして(4)じぶん発見ゾーン。ここまでが有料で、無料のスペースには(5)しごと情報ゾーンがあります。じっくり見て歩くとずいぶん時間がかかりそうです。
ここをおとずれた子どもたちが、“見て・触れて・体験して、夢と未来のしごと発見”につながるよう、楽しい工夫がいろいろ。小学生~高校生、ファミリーまで年齢にあわせた「しごとまなびシート」、自分のタイプを知る「自分発見のオリエンテーリング」、多彩なワークショップ企画などがあり、若者の就業支援のためのセミナーも実施しています。
な
なかでも人気は「しごと体験ゾーン」で、ここでは40種類の仕事が体験できます。京象嵌や西陣織、清水焼、京友禅、泉州桐箪笥、奈良筆など京都・大阪・奈良の伝統工芸、宇宙開発、消防官、新聞記者、TVスタジオ、声優、介護の仕事などなど。事前に予約することもでき(定員6~24人)、有料(材料費として300~1000円)。作品は約1時間で完成し、持ち帰ることができます(後に郵送のものもあり)。また、土・日は家族で楽しめる家族体験も実施しています。
「私のしごと館」という親しみやすいネーミングは、全国一般公募によるもの。イメージキャラクターのネーミングも同じく公募し、男の子が「みらいさん」、女の子が「のぞみさん」と名づけられ、広報誌やチラシなどに掲載されています。
「オープンしたころと同
じくらい最近取材が多
いですよ」と川尻英貴
さん
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運営にあたるのは独立行政法人 雇用・能力開発機構です。今回、案内してくださった総務部 企画調整課課長代理(広報担当)の河尻英貴さんは、「“百聞は一見にしかず”といいますが、それにはつづきがあって、“百見は一動にしかず”なんですね。一動、つまり体験に勝るものはありません。しごと館に来て、ぜひ見て・触れて・体験してほしい」と。子どもたちに自分の適性を知り、生活の基礎となる職業を見つける、そんなきっかけの場所になればと河尻さんは願っています。 |