Kyoko Shimbun 2009.11.20 News

事業仕分け 次世代スパコン開発再審議へ これは嘘ニュースです

 政府・行政刷新会議の作業グループが今月13日、文部科学省の次世代スーパーコンピューター(スパコン)開発について「限りなく予算計上見送りに近い縮減」を言い渡した問題で、作業グループが再審議を行う予定であることが文科省関係者の話で明らかになった。

 次世代スパコンは現在最先端のアメリカ製スパコンの10倍以上の性能を持ち「1秒あたり1京回」の計算ができるとされている。平成24年の稼動を予定しており、完成すれば遺伝子の解析や気候変動のシミュレーションなど広範な用途が期待されていた。だが事業費は約700億円に上ると見られており、作業グループは文科省に計画見直しを求めた。

 政府筋によると、13日の事業仕分けで次世代スパコン開発事業に対し大幅な予算計上の見送りが決まった翌日から、仕分け人となった議員や財務省、識者のもとに抗議が殺到。文科省が国民の声を聞くためにインターネット上に開設したウェブサイトにも開発継続を求める声が相次いだ。

 このような反響を受け、作業グループは異例の再審議を決定。20日にも行われる再審議について、文科省関係者は「満額回答はほぼ確実な状況」だと話す。また別の文科省関係者は次のように語った。

 「結局はスパコンの用途が最大の問題。仕分け担当者は『世界2位ではだめなのか』など見当違いもはなはだしく、コンピューターに関してはずぶの素人ばかり。タンパク質解析や気候変動を主張しても何一つ分かっていない連中だから、もっと『使える』用途を説明すれば満額は堅い。」

 また「使える」次世代スパコンの用途については「次世代スパコンが完成すれば、世界中にあふれるわいせつ画像や動画を取得し、年齢、人種、性的嗜好などに合わせて細かく分類することなどたやすい。それらの画像や動画を仕分け人個人のパソコンに毎日欠かさず無料で配信すると言えば満額回答だ」と余裕を見せた。

 インターネットにくわしいフリージャーナリストの古田雄二氏は「15人の仕分け人のうち13人までが男性。パソコンやインターネットがまたたく間に普及した原動力は何よりもエロだった。そういう方面でスパコンがいかに役立つかを説明すれば仕分け人の理解も進むのではないか」と話した。

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