渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

単気筒

2024年02月23日 | open



世の中のエンジンファン、特に
オートバイのファンには様々な
エンジン形式をそれぞれ好む傾
向がある。
個人的には私は2ストパラレル
2気筒エンジンが一番好きだが、
世間では単気筒ファンもかなり
多くいる。

単気筒こそは、内燃機関の始ま
りからの原型がそのまま発達し
たエンジンの気筒形式だ。
4スト単気筒エンジンの鼓動は
まるで心臓の
ような脈動を示す。
機械というよりまるで生き物の
ように。
2スト単気筒はアイドリングで
はデンデン太鼓の
ような軽快な
音色を奏でる。
ベスパを作ったピアッジオは

初めて単気筒2ストエンジンの
回る音を聴いて「これはまるで
ベス
パ(蜂)だ」と口にして、
それ
が製品名になった。

単気筒の面白さは独特なものが
あるようで、マルチエンジンと
は動力性能でも大きく質が異な
る。
一言でいうとトルクフル。
これは小排気量2ストでさえも。
世界の中で日本だけのカテゴリー
だった50cc以下の原付バイクが
来年地球上から完全消滅するが、
小型バイクのエンジンはほぼ
すべてに近い数が単気筒だった。
ワークスレーサーの49cc2気筒
などの特例を除く一般公道車両
では。
日本の二輪産業は単気筒バイク
が土台として支えて来た歴史が
ある。

単気筒バイク、面白い。
というか、マルチエンジンに比
べると構造も単純なのだが、実
に奥が
深い。


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