MATCH UP雑感
それは…………それは本当に素晴らしい体験だった。2月14日に発売されたINIの2ndアルバム「MATCH UP」は発売日よりも前に先行でデジタル音源のみ解禁されるいつものスタイルとは違ったからいち早く聞きたいのなら実際にCDを手に入れるしかなく、朝からHMVで長蛇の列に並び、早く早くと急ぎ足で家に帰り、ブックレットを眺めたりするよりも真っ先に息を呑んでその再生ボタンを押した。こんなにワクワクしてCDそのものの楽しみ方を味わったのっていつ振りだろう?本当は千円のCDを10枚買うなら一万円のCDを一枚買いたい人だから、その感覚と自分の行動が重なった気がしてそれも嬉しくて、この気持ち込みで記憶しておきたい特別な日になった。目の前の音楽と自分しかいない空間で私はその初体験を終えた。
1.LEGIT
中毒性 ★★★★★
本気度 ★★★★★
イケてる度 ★★★★★
INIらしさを広げていくというよりは固めていく方に向いたアルバムになっているという前情報を受けて自分の中で作っていたイメージとは違い、えーーー!!これ表題にするのかっこよすぎるーーーー!!になった。1曲目だけどアルバムの中でもかなりポイントになってると思う。INIに出会ってから自分が豊かにしてもらったことってたくさんあって、そのひとつは確実に音楽の世界観が広がったことだ。うん年生きてきた中でこれは自分っぽくないな、って手に取ってこなかったようなものも彼らを通してなら耳を傾けてこられたし、好きだからもっと分かりたくて知識をつける。まさか自分がk-popやHIPHOPを聞いたりするなんて……。その世界がLEGITでまた広がった。
西くんがこれまでの曲がスポーツだったとしたら今回はグルーヴ感があって聞いてても見てても飽きないと思うと話していてすごくわかると思った。例えばFANFAREやHEROは一回に賭ける情熱が輝いていて美しいと感じるけど、その分お腹いっぱいになって燃え尽きてしまう感じもあり(それはそれで最高)でもこの曲は全っ然飽きないからずーっと繰り返し聞いていられて、そこが好き。たじが"僕ら"じゃなくて"俺ら"だぜ!みたいに言ってたのもその表現の仕方が好きだった。小学生の男の子がある時から一人称を僕から俺にするみたいなそういう背伸びじゃなくて、重ねた経験から醸し出される大人の余裕だよね。ドス鯉の中だとたじの声が一番好きで、最近のたじの持つ達観から生まれる色っぽさが曲の持つ気怠い感じとMATCHしてるように思う。歌い出しもそうだし「Check, the times up Won't you sign up?」のところもすっごい好き、いつもよりもう一段階深いところに自分を入り込ませて雰囲気を作った歌い方みたいな(知らんけど)呼吸を変えたと言っていたのは歌のことじゃなく生活においてのことだと思うけど、歌にも出てるんじゃないかなと思った。めちゃくちゃいいなー。
MATCH UPは「星」なので(突然の持論)匠海くんが好きそうな曲ってLEGITよりも他の曲っぽいのに、一番にLEGITを推していたから意外だった。私たちファンは匠海くんをJPOPの枠にはめがちで(輝きすぎているから仕方ないね)今の中の人が好きなのってこっち路線なのかも思っていたら、ラジオで「曲に貢献出来たんじゃないかなと思うから」って話してて絶句した。そうだった…そうだったね……、匠海くんは今年演技よりなによりもっと歌でグループに貢献したいんだった。ポロポロポロポロ。「I know 同じ色 It's obvious 俺と君の」のところ、曇り空に晴れ間がさすみたいな情景が自然と浮かんで、また匠海くんが匠海くんそのものみたいなところ任されてるよ〜と思ったし(Busterzのような曲ですらshineをあてがわれているので……)「君と一緒ならば」はわかりやすくここでキメる見せ場!みたいなところを歌っていて嬉しい!こういう時歌番組のカメラで抜かれそうだから良いな、とかをまず考えてしまうのってすごい嫌なんだけど(私は分量の話もすごく苦手)実際抜かれたら抜かれたでぶち上がるので結局私もただのオタクだ。一番びっくりしたのは二番の「もう止まれない Can't control」のところ。ここ、CDTVで三角形の頂点に君臨してるのを見るまで匠海くんだと思ってなかった。低音のところ、こんな風にも歌えるの……?すごい……すごいよーーー………(泣)見たことない匠海くんを何度も見せてもらってきてそのたびに感動してるけどブリッジとか決めどころとかじゃない何気ないパートでこんな気持ちになると思わなかった。しかもここ、一番は大夢なんですよね……………(シーン)。一曲で匠海くんのいろんな雰囲気の声が聞けて嬉しい。匠海くんが推したいの、すごくよく分かるよ。 We get the hype all the time We came from the bottom of the bottom man If you feel 揺らぐのなら何も持たずさぁ、ほら
ここまでですでにメロメロなわけだけど、LEGITは西くんがすべて作詞を手掛けていることにも注目が集まっている。自分なりに汲み取れるよう単語を調べて書き出したりしてみたけどセンスのようなものがなさすぎたので、私より西くんの伝えたかったことを的確に訳されているんじゃないかな〜と思うものを見つけたから共有させてください!
(俺らはどんな時もイカしてる)
It's true LEGIT
(これが本当のかっこよさ)
括れないこのtype
(俺らを一括りになんて出来ない)
We're so priceless
(価値なんて付けられない)
Ain't nolies in my life
(俺の人生に嘘なんてない)
Most coolest things
(一番かっこいい考えだろう?)
(俺らは何者でもなかったけど)
But now we balling with this body and buddy
(今はこの仲間たちと一緒にどこまででも進んでいけるはず)
can't stop nobody man
(誰も止められないよ)
Designer jeans, diamond rings get the volume man
(ブランド物のジーンズや輝くダイヤモンドが欲しいやつらが騒いでる)
This ain't no problem cuz we bubble up this bundle man
(そんなの問題ないさ、俺らがイケてるって明らかになるだけだから)
(もし揺らいでいるのなら)
We Swear, LEGIT, No cap
(本物だって俺たちが証明するから)
I know 同じ色
(同じ気持ちだって知ってるから)
It's obvious俺と君のChemistryに身を委ねて
(俺と君の化学反応に身を委ねたら明らかになるんじゃない?)
Now we gon' match up(さあ今こそ繋がろう)
はーーーー、読めば読むほどかっこいい。INI 2ND ANNIVERSARY PARTYで誓っていた言葉にも西くんは「本物」と書いていた。シンプルを極め続けると本質が浮き彫りになると思うから"立っているだけで圧倒させること"が究極だと言い切ってそこを目標に掲げる西くんの姿勢がかっこよくて大好きで、やっぱり何段階も高いところにいる人だなと感じてきた。今回それが作品として表題にまでなったこと、そしてそこに「chemistry」とか「MATCH UP」を意識して"仲間"に重点を置いてくれているのが嬉しかった。メンバーもそれが嬉しかったんじゃないか。そしてそうやってメンバーが喜んでくれたことが一番西くんは嬉しかったんじゃないか。フェンファンが雑誌でINIとしてやりたいことが増えるたびに自身の欲はどんどんなくなってきていると話していたのを読んだ時(心配でありながらも)自分がやりたいこととアイドルとしての自分がやりたいことの境目がなくなってきている、という点においては西くんにも共通すると思った。そんなLEGITはそこに神コレオがついていて、さすがにキリがないから割愛するけど聞けば聞くほど好きになってる!最高の表題!
2.MORE
疾走感 ★★★★★
情熱度 ★★★★★
フェス度 ★★★★★
爆笑。
爆笑した。好きすぎると人は号泣を通り越して爆笑してしまうらしい。あー、終わった。MATCH UP最高、ありがとうございました。え、うそ…まだ二曲目……?(小芝居ではなくほんまにこうでした)。これはイメージの話で感情が液体のようなものだとしたら、コップに注がれたまま勢いが止まらなくて溢れ出してしまうようなそんな気持ちになった。「ここにとどまっていないでもっと先に進んでいく」というようなコンセプトも、メロディーも歌詞も歌唱も、とにかくほんとに全部めちゃくちゃ好きで、そりゃまあ爆笑するよねー……。メンバー人気も高い曲のようで、大夢が「ドンピシャで好き」と話していたのが分かりすぎて今すぐ肩を組みに行きたい気持ちになった。「これ表題でいいじゃん」と言って西くんを泣かせた話をしていたのもおもしろかったな(音楽の好みがバラバラだろうからその辺はほんとうに難しいことなんだろうな……と心臓が痛くもあった)。
イントロ、最初の音がちょっとDILEMMAみたい!とか思ってたらすぐに歌い出すからからあわあわしてしまってそのまま雪崩みたいにペースに飲まれてサビに入る、ここまでの疾走感と畳み掛けがめ〜〜〜〜〜〜ちゃくちゃ好き。このスピードに自分も付いていかざるを得ないみたいな、自然にテンションが上がっていく気持ちよさだと思う。INIはメンバー全員が1曲全部練習して録音を送りそれが評価されてパート割りが決まるハロプロ方式だと発覚したけど、サビ前の「同じ景色のままで満足なら No way」のところ、大夢これ絶対歌いたかったでしょ!!ってニヤニヤしてしまった。欲しいパートがあったらめちゃくちゃ練習してしかもちゃんと勝ち取るタイプの策士だと思うから無事勝ち取れてよかったね(ここまですべて想像)。ここの流れはボーカルラインのそれぞれが持つ声の良さが次から次とご馳走のように見せてもらえるところだから目がハートになるのもしょうがないんだけどここ歌詞も良くて……。気付いたらサビにたどりついていて「MORE」に合わせてもっと!もっと!って力強く拳を頭上に掲げている自分がいるの、もうやだ。こんなの逆らえない、だって全身のDNAが大好きって叫んじゃってるから。
二番頭のラップを迅、ちよ、佐野でまわしてるのこれも新しい挑戦!!迅が雑誌で新鮮で笑っちゃうかもって話してた。全然そんなことない!!挑発的な感じが迅のかっよさに通じてるから!!!でもそうだね、好きすぎると人は号泣を通り越して爆笑してしまうらしいからそういう意味では……(2回目)。佐野がほぼ息で歌ってると話してたのは「Stop 君を待つ"こっち"」のことかなと思うんだけど彼の持つ軽くて羽毛布団みたいな天使のウィスパーボイスを使って悪い道に誘ってくる悪魔のささやきのような"こっち"を歌わせたのすごすぎる。天使なの?悪魔なの?からのドス鯉の高速ラップでまくしたててくるところ、ギアがどんどん上がって西くんの「誰かを掴む光」で爆発するのがも〜〜〜たまらん!!ここほんとにたまらない!!めちゃくちゃ好きなところ!!気持ちよすぎる!!!
You're shining Brighterこと尾崎匠海くんは私にとってずっと光の中にいて欲しい人で、きっとアイドルを応援している人にはそのひとりひとりの心の中に同じように思う大切な人がいるのだろう。そんな人が自ら「光ってみせるから」と歌ってくれたらさあどうだ。それは、それは嬉しいどころの騒ぎではなかった。匠海くんというアイドルはいつも「キラキラ」をパッケージに見せたいものと求められているものをうまい具合に掴んで私たちを喜ばせてくれるけど、与えるばかりで私たちの手を借りようとはせずその心は密かに熱い魂を包んでいる。この曲の「光」はキラキラではなくおそらくギラギラした「光」だ。匠海くんは初めて歌番組でカバーした日の夜もPasswordのMVのことでこちら側が騒いでいた時も「大きく羽ばたいてみせる」「成長してみせる」「もっと素敵な景色を見せる」と悔しいこともなにもかもバネにいつも〜してみせると燃えていた。うまく言えないけど、匠海くんは応援しててねとか見ててねって求めるんじゃなくて「○○してみせる」ことで、その姿でファンの目を離させない、そういう人だと思うんだ。だから「光ってみせるから」は彼の書いたものではないけれどきちんと彼の言葉として響く。こんなに、こんなに匠海くんにぴったりの歌詞、これから先もらえることがあるんだろうか。私は匠海くんに日常を助けてもらいながらも、一番欲しいのはこちらを気にかけてくれる優しい言葉ではなかったらしい。光っていて欲しいのだ、ステージで、ずっと。そして匠海くんは光っていてくれるのだ、きっと。それがこの曲ではっきりした。
3.T-Shirt
遊び心 ★★★★★
ノリノリ度 ★★★★★
ラタタタ度 ★★★★★
なんだこれーーーーー!!!おもしろすぎる!!癖になってめちゃくちゃ聞いてしまってる。ラタタタ……。友人と私はまだ曲名が出たばかりの頃MATCH UPはケミストリーをプッシュしてることも手伝ってユニット曲をやっと作ってもらえるんだと信じて疑わず、これは青空の下の真っ白い洗濯物の歌だから佐野とか柾哉くんがいて欲しいよね〜って騒いでいた。すべてが見当違いだったのおもろすぎる。それはそれとしてTシャツから着想を得て着心地のよさと居心地の良さをかけるセンスすごいよ。LEGIT→MOREの勢いを受けてここでまたひねりのある曲を持ってきてるけど、MOREのラストのたじの微笑みから冒頭のリップロールに繋がってそのまま流暢なウォームアップが始まるの、かっこよくておもしろいからこの順番のままセットリストに反映して欲しいと思った。
この曲は歌詞がリアルタイムな情景を繋いでいく物語が見える気がしていて、目の前にいるperfect girlがどんな身なりでそれが自分にはどんな風に素敵で魅力的に映るのか、彼女への衝動を抑えられないようすがその場面その場面に合った音とともに歌われてるみたいな感じ。だから起承転結みたいに最初は怪しい感じもするし、サビでは明るい感じもするのかな〜?と思った。それをボーカルもラップも次から次に混ぜこぜに歌ってるのが、INIだからこそ成せることで厚みなんだよね〜(誇らしげ)。匠海くんがフロイニでサビのところは開放的になって楽しめると思う、お客さんもみんなで一緒にノリノリで歌いたい、暴れて欲しいって言ってて藤牧さんが笑っていた。推し、ライブの人だから欲しがりさんでかわいい。こちらとしましても人肌脱がせていただきたいです。
たじのパートの「Fit check」って言葉は「#今日のコーデ」「#着てみた」「#OOTD」みたいなニュアンスで使われてるらしくて、私は英語がまったく出来ないから洋楽もまったく聞かないけどINIの歌詞を読み解きながら英単語の魅力にも同時に心を奪われているという。ありがとね……。匠海くんのパートの後の「Gotta do the work」と「Gotta do the work, work, work」のところも直訳したら(彼女に見惚れてないで)仕事しなきゃ……仕事、仕事、仕事………みたいな感じなのかな、良いなー、おもしろいな。
この曲の中で一番好きなのはなんといっても「I like that (Ratatatata)」のところ。めちゃくちゃ癖になる、私も歌えるようになりたくて(えっ)思わず口ずさんでしまう。どんどん早くなる鼓動みたい!コレオがついてるのって今のところLEGITとMOREだけみたいだけど、もしT-Shirtにもつけるとしたらここは1フレーズずつ振り返りながら踊り出して3人、4人、4人って増えていく感じがいい。めずらしく自分の中の要望が鮮明としている。
4.Dirty Shoes Swag
レトロ感 ★★★★★
メッセージ性 ★★★★★
ときめき度 ★★★★★
うぅ〜〜〜〜……好き……。直感で雰囲気が好きだって思った。なんとなくレトロで隠れていたずらするみたいな遊び心が見えるところもあったり、裏でラッパの音とかたくさんいろんな音がして愉快な感じ!聞いてると楽しくなってくる!なにか特別なことはなくてもお天気の日にはお気に入りの服を身につけて出掛けたり、おいしいものを食べて水があるところを散歩するのが自分が心地よく感じる休日の過ごし方で、これまではそういう日に頭の中で流れてるのがDWYLだったんだけどそこにこの曲がたった今仲間入りした。どこまでも大股でずんずんと歩いていけそうな、自然と下を向いていた顔を上に上げてくれるような、腕まで大きく振ってしまいそうな曲だ〜!思うように出来なかったことがあってもその時に感じた素直な気持ちを教えてくれるたじや、自分の趣味は男らしくないかもなんて話していた大夢が「ありのままの自分でいい」と歌詞に落としてくれたことはとても大きなことだ。自分の軸を大切にしてね、一番になろうとするんじゃなくて唯一無二が素敵だよっていう価値観が(私はもちろんなんだけど)とくにティーン世代の子たちにも届くであろうことを嬉しく思う。私もあの頃にこういうことを教えてくれる大人がいたら、もう少し素直でいられたかな。
年齢を重ねるにつれ、かつては一緒に高円寺の古着屋を巡りライブに着ていく派手な服を探し回った友達も今では綺麗目なお洋服を着ていたり、ヒールの靴をはいて遊びまわったような友達も子供が出来て今ではぺたんこの靴をはくようになった。自分の人生に新しい風が吹き、大切にしたいものが変わることで生活スタイルが変わったり手に取るものが変わっていくことはとても自然なことだ。私だってもう立派な社会人だ。大人っぽく、浮かないように……年齢に見合ったものを……臨機応変に………まわりに合わせて……………。
でもやっぱり私はまだ自分が一番大切だった。だからいわゆる"普通"とは少し違っても自分が好きだな、かわいいなってときめくものに囲まれて生活をしていたいのだ。ブランドもののアクセサリーももちろん嬉しいけれど、手作りのビーズのブレスレットをもらった時の方が私はワクワクした。旅行先のあんまり繁盛していないようなお土産屋さんで意味のわからないキーホルダーを買うのが好きだ。水族館で小さな子供たちの横に並んでぬいぐるみを見るのが好きだ。そういう気持ちに蓋をせずに大切にできたら「人を羨むよりフォーカスを自分へと」向けられるだろうか。「まずは自分自信を愛する事」が私にも出来るだろうか。「大丈夫」な自分でみんなを応援出来るようになれるだろうか。ツギハギだらけでハリボテな気持ちでも「これが僕のSwag」だと言えるようになれるだろうか。
5.TELEVISION
匠海くん ★★★★★
匠海くん ★★★★★
匠海くん ★★★★★
あぁ…匠海くん……匠海くん……匠海くん……。 MOREとは違った匠海くん(の見せたいアイドル像)みたいな曲だ。「魔法」「大丈夫」「ここにいるよ」って歌ってくれてるの私が作家チームの脳みそ乗っ取っちゃった?!ってかなり不安に……。匠海くんは会いに行くからね、というよりもまた会いにきてね、遊びにきてね(きてくれたらその時は必ず幸せにするから)ってお話してくれているイメージがあって、それがどこまでいっても手の届かないガラスの向こうの人に思えてそれを徹底して崩さないでいてくれるところがTELEVISIONみたいだ。ある芸能人がパニック障害になった当時、お医者さんに"大丈夫"と紙に書いてもらってそれをずっと持ち歩いていたという話をテレビかなにかで見たことがある。大丈夫という言葉はそれになんの根拠がなくても気持ちを落ち着かせてくれるでしょう。オタクはみんなあなたたちがそう歌ってくれることをお守りにして生きてしまうのに、フロイニの当の本人たちは歌詞についてまったく言及せずにメロディとかアクセントの話で楽しそうに騒いでいたのが逆に良かった。それでいいんだよ、救ってる自覚なんてなくていいから。ただ、MOREを経て私は匠海くんに日常を助けてもらいながらも一番欲しい言葉は「光ってみせる」なんだと自覚できたので、この曲でそこまでボロボロにならずにすんでいる。
作家チームは10THINGSと同じ人たちらしいんだけど、言われてみればシンセサイザーのところとかどこか10THINGSの夢幻的な感じと似通ったものがあって理人が懐かしくて泣きそうになってるのがかわいかった。テレビに出たいという純粋な気持ちから始まり今ではあなただけのスターになりたいという、ファンに向けた明るくて純粋な心をTELEVISIONに比喩した楽曲。AKB48に涙のシーソーゲームとかいう神曲があるんですけど、そのPVもレトロなテレビの中でアイドルが歌謡ショーをやっているみたいなストーリーだったからその感じを思い出す。
最初の方は落ち着いてるな〜って感じたり、サビで急に明るく楽しくなったり、かと思えばダークな雰囲気があったり、それがまるでテレビのチャンネルを変えてるみたいでおもしろい。サビ前の「Imma be Imma be a star」のところ、二番は迅ちゃんだと思ってたら藤牧さんらしくて飲んでたお茶口から吹き出てしまった。CALL 119の時の驚きと一緒!!「Oh my oh my god looking up to space」の部分も口の中になんか住んでるみたいにっていうディレクションを受けていたらしいし、藤牧さんもめずらしく色々挑戦してたんだなーって知れて嬉しい。匠海くんがこの曲のことを新曲群の中で歌ってて気持ち良いランキング一位って言ってたのが超嬉しかった!つまりそれはどういうことかというとライブの時に匠海くんがここでめちゃくちゃ良い顔をするということなので!!しかも匠海くん、迅の「What I what I what I want yup」のとこ「なんか魔法みたいやな✨」って言ってて発想が可愛すぎてもうめちゃくちゃだよ。なんか曲の感想じゃなくてフロイニの感想になってきた。これから匠海くんのことを知らない人に匠海くんというアイドルについて話すとき「まずTELEVISIONって曲があるんだけど……」から始めないといけないね。
6.Ferris Wheel
生活度 ★★★★★
泣ける度 ★★★★★
心地よさ ★★★★★
泣いて、いいかな………?毎日毎日毎日同じ時間に起きて同じ道を通って同じ仕事をこなして帰って寝るだけ。仕事はそれなりに色々あっても結局はそれもルーティンのひとつに組み込まれている。そんな限界社会人の心には染み渡りすぎて危ないくらいだ。しんどい日は、明るい曲を聞いて気分を変えたりMOREみたいな曲で無理やりエンジンをかけたりRunawayみたいな曲で現実逃避したりすることが多いけど、この曲は心が落ち着くメロディとみんなのやわらかい声に身を預けたくなって終わる頃には「まあ、やるかー」って思えている、優しい曲だ。
RTP宮城公演の裏側で作詞の締切に追われた藤牧さんがラップパートに行き詰まり理人に声をかけて書いてもらったらしい2人の共作。歌詞だけ見たらどこをどっちが書いたのかわからないくらい自然に繋がっていて、ふたりの心の奥底の気持ちの繋がりがあらわれたみたいだなと思った。ありきたりな人生をぐるぐる回り続ける観覧車に例えて、頑張ればまた頂上を迎えることが出来るっていう発想がまずすごすぎるよー。
一番と二番で少し視点が違っていて無理だと思うことは無理せずにやらなくていいっていうのが1番、逆に自分がやりたいと思ってるならやるべきだよっていうメッセージが2番に込められていると藤牧さんが教えてくれた。サビの「それでも明日はまた始まるから」「嫌でも明日はまた始まるから」「必ず明日はまた始まるから」って少しずつ頭の言葉が変わっていく部分は、よく言えば希望だし悪く言えば諦めで、対象が同じでもその時々で矛盾した気持ちになる人間の心の動きを上手く言葉にしているなあと思った。矛盾こそが人間、そこを隠さないのが藤牧さんなんだ。
人生、ずーっとアイドルに救われてきてライブを楽しみに生きてきた人間だから、この曲のAgainをライブのことだと思って書いてくれたのが嬉しくて嬉しくて泣きそうな気持ちになった。しかも「あの日見た Sunrise」は数年前のあの日のことだなんて、さすがにちょっと言葉にすることができない。京セラ公演のあとは、あの日から今日までのことをなぞっては、この曲を聞きながら一駅多く歩いて帰りたい。
ここまで国語の授業の読解ように書いてきたのが今回のアルバムのために作られた新曲6曲についてでこのあとにHANA_花、FANFAREと続いていくけど、誰もがここで流れだすHANA_花に自然と涙が流れると思う。カムバ時期特有の熱さみたいなものが落ち着いた今聞くことで、この曲の持つ良さを改めて感じられたような。INIは本当にたくさん良い楽曲をもらってるなあ。今回の全国プロモーションにおけるラジオ内でちらほらと「何を持ってアルバムに入れる楽曲を決めたのか」「何を持ってこの順番なのか」を聞かれていたのに対し少しズレた答え方をしていたからおそらく大人の事情で大人が決めたんだな〜と察したけど、ここにHANA_花を置こうと決めてくれた人たちに感謝したい。
好きな人たちの作る音楽がかっこよくて嬉しい。匠海くんがPREMIUM EVENTの最後の挨拶で「高まってしまって気持ちで喋っちゃうんですけど…」って話始めたことや、フロイニの楽曲解説でテンションがめちゃくちゃ高いように見えたのが、自分でも自分たちの曲がかっこよく仕上がって嬉しいんだろうな〜ってそれが私まで嬉しくさせた。去年のデビュー日のプラメでファンのみんなに負けないくらい自分も自分の音楽をたくさん聞いているということをお話してくれていて(これすごくびっくりしたんだよ)私がINIの音楽を心の拠り所にして御守りにしたりすることが、匠海くんと私がゆいつ交わることの出来るいちばん健康的な在り方なんだというのを匠海くんは何度も何度も教えてくれる。好きな人と同じアルバムを同じように最高だと思えているということが幸せ。
READY TO POP京セラドーム公演もいよいよ目前。まだ自分の気持ちは作れていないけど、ドームの向こう側でも頑張れるお守りをもらったからこれからもずっと一緒に生きていく。
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