長くなりますが、記憶が確かなら、「ADHDはゼロイチで診断がつくものではなく、スペクトラム障害です。だから傾向の強さが個人個人でちがっていてグラデーションのようになっています。すると、そういう傾向のある子どもたちに暮らしにくい社会、例えば室内遊びで順番を待っておもちゃを使うとか、そういう遊び方を強いられる場面が増えると、それほどADHD傾向が強くなくても社会生活に問題があるとされてしまうことも増えるんですね。これがのっぱらで遊んでいたら、むしろ好奇心旺盛な活発なお子さんと評価されるかもしれない。発達障害は遺伝的な要因が強いのに、急激に遺伝子が増えるわけもなく……」と言いながら、濃淡のあるスペクトルをスライドで図示しながら説明されました。