亡くなる数日前・・・家族に初めて語った性被害
ジャニー喜多川氏からの性被害を訴え、2023年10月、自ら命を絶った男性。
友人は、知り合った20年前に男性から性被害の詳細を聞いていたという。
亡くなった男性の友人
「具体的ないわゆる性行為ですね。男同士なんで、結構具体的な話をしていた。それが嫌なんだけどってルームメイトに相談したら『すぐ終わるから我慢したら』って言われたって」
友人は、男性が実名で公表する直前にも、相談を受けていた。
亡くなった男性の友人
「奥さんと子どもがいるので、告発して運動するのはいいけど、『名前は出さない方がいいんじゃない?』って言ったら『実名出していく』と。このことをうやむやにされたり、(誹謗中傷を恐れ)告発できないのは嫌だという気持ちで僕に言っていた」
妻が男性から性被害について初めて話を聞いたのは、亡くなる数日前のことだった。
家族や友人とキャンプに行った道中、自ら話し出したという。
亡くなった男性の妻
「ぽつぽつしゃべりだしたんですよね。昔話みたいなことを。性被害にあったときも、睡眠薬を1瓶飲んで飛び降りようとしたことがあったみたいなのを聞いて、そのときに死に損なったって。だからそんなに性被害が苦しかったんだって思って。『逃げた』ってずっと聞いていたから。辛かっただろうな、寂しかっただろうなとかいろいろ考えたり、どこかで止められなかったかなとかね。未だに後悔する」
妻に打ち明けた数日後、男性は突然姿を消し、大阪府・箕面市内の山の中で命を絶った。
職場には、妻と子どもに宛てた手紙が残されていた。