天希かのん［Tokyo 7th シスターズ キャストインタビュー］アップデートを重ねながら全力で駆け抜けた2023年「常にナナシスの曲が傍らにあって、背中を押してもらった1年でした」天希かのん（Tokyo 7th シスターズ・星影アイ／奈々星アイ役）インタビュー

インタビュー：塚越淳一
撮影：河邉有実莉

1番最初のStella MiNEの想いに近い曲だから、大切に歌っていきました

ーー2ndライブ『Brightestar』が開催されると聞いた時、どう思いましたか？

天希：
こんなにすぐにやらせていただけるんだ！と思いました。1stライブ（2023年3月4日に府中の森芸術劇場 どりーむホールで開催した＜Tokyo 7th シスターズ 2053 1st Live Startrail＞）から、10ヵ月も経っていないわけだから、みなさまのおかげだなって思います。最初にとみきち（天野聡美）とステージに立った時は、受け入れてもらえるのかという不安があったので、ここまでやらせていただけるようになれて、支配人（Tokyo 7th シスターズのファン）の方々には、感謝してもしきれないほどです。

ーー1stライブでの反省も、2ndライブでぶつけることができるでしょうしね。

天希：
1stライブは1日だけだったので、“みんな失敗できない！　1日に注ぎ込まないといけない”というプレッシャーがあったんです。それも一瞬しかない！という感じで、ナナシス的ではあるんですけど、今回は2デイズなので、また注ぎ方も違ってくるのかなと思います。2日間来てくれる方には、昨日と同じだなぁではなく、いかに両日楽しんでもらえるのか。もちろんどちらか1日だけの方にも、楽しんでいただけるライブにしたいと考えています。

ーー1stライブからはエピソードも進んだり、1stミニアルバムもリリースされましたが、印象的だったことはありますか？

天希：
やはりアイちゃんと（月代）ユウ（CV：天野聡美）ちゃんの過去編とバースデイエピソードですね。私たちは演じる上である程度知ってはいたけど、支配人さんは知らなかったことだと思うから、Stella MiNEの見方がだいぶ変わってくると思うんです。1stライブの時はミスリード的な感じでやっていたところもあるんですけど、今回はアイちゃん、ユウちゃんの違う部分、こういう子だったんだ！というところをどう表現していくのかがあるので、Stella MiNEにかける想いは強いかもしれないです。Asterlineに関しては、すごく大きな事件が起こっているわけではなくて、日常の中でほんの少しの非日常があって、その中でも周りの人と繋がって、パワーを発揮して、輝きを見せて、背中を押してというストーリーが続いているんです。それがAsterlineらしさであり、魅力なんですけど、その中で絆も深まっていくし、成長もしていっている。そのエモさみたいなところを出せたらいいなと思っています。

ーーかける想いが強いというStella MiNEですが、新曲「Startrail」はいかがでしたか？

天希：
いい曲ですよね！　仮歌をいただいて、歌詞に目を通した瞬間のドキドキワクワクがすごくて！　私、曲をいただくと、最初に歌詞を絶対に読むんです。そのあとにインストを聴いて、仮歌を聴くんですね。今までにない曲で、これまでと全然雰囲気が違っていたんです。なので、ユウちゃん含めて、歌い方も意識して変えていたりします。アイちゃんもAsterlineとは違うし、これまでのStella MiNEとも違う歌い方をしている。それが新しい魅力にも繋がるし、こういう曲を歌ってくれるんだ！っていう感動もあったんですよね。これまでの曲ってカッコいいし、パワーがあって、背中を見せてついてこい！みたいな感じだったけど、今回はこっちを振り向いて、《ねぇ 君も来るよね？》って歌っている。それがすごく魅力的なんですよね！　ちょっとAsterlineっぽい曲を、ステラナイズしていった結果、歌い慣れた曲になっているみたいなイメージというか。レコーディングも、歌詞もそのままで、リズムやメロディも同じで、歌い慣れている気持ちで歌ってほしいということだったので、その感じも出しつつ、1番最初のStella MiNEの想いに近い曲なんじゃないかな、大切に歌っていきました。

ーー過去編のエピソードも意識しつつ？

天希：
そうですね。1番最初の想いみたいな感じを意識して。これのゆったりしたバージョンで、全体曲になったらいいな、なんて思ったりもしているんですけど。

ーー続いてAsterlineですね。

天希：
「O.YA.SU.MI Good night」「ミライノート」「TSUBOMI et cetera」の3曲ですね。「O.YA.SU.MI Good night」は初めて掛け合いがたくさんあって、SNSとかのやり取りを意識している曲で、メッセージの応酬みたいな感じなのかなって思いました。可愛く紡いでいけるし、ゆったりしたメロディなので、大事に歌わせていただきました。“ポチャン”っていう音があったりして、インストもすごく可愛いですよ！　まぁ、インストは全曲いいんですけど（笑）。「ミライノート」は声出しありきの曲で楽しみになりますし、一ノ瀬マイ（CV：星ノ谷しずく）ちゃんの途中のセリフがよすぎて、途中でレコーディングが止まりました（笑）。マイちゃんが先に録っていて、私はいつも先に録ったものがあれば、それを返してもらいながら歌うんですけど、セリフが可愛すぎて、天希が出てきてしまって（笑）、ちょっと時間がかかっちゃったかもしれない。“「大人になっても、忘れないでね」のLINEスタンプください”って言っちゃいました（笑）。使いどころはわからないけど。

ーーこのセリフは、最高でした。

天希：
ですよね！　そして「TSUBOMI et cetera」は、歌詞が本当によい！と思って。儚さとか切なさとかが、ナナシス！って思った曲で、ナナスタを思い起こしたというか。“あぁ、この子たちって、未来のナナスタなんだな”ってすごく思いました。あと、インストを聴いた時にイントロにすごく花が開く感じがして、個人的にはLe☆S☆Caさんを思い起こしたんですけど……。

ーーそう思いますよね！

天希：
同志がいました（笑）。「ミツバチ」みたいな感じ？　それに歌詞もエモいし、《青く芽吹いてゆく》とかもAsterlineらしさがあるから、ナナシスの曲が来たな～って感じがしました。

ーーユニゾンがまたいいんですよね。

天希：
《重ねちゃうけれど》で、（朝凪）シオネ（CV：山田麻莉奈）ちゃんとマイちゃんの声が重なっていたりするところがいいですよ！

ーーこの曲はユニゾンが多いですけど、「O.YA.SU.MI Good night」はメッセージの応酬と言っていたとおり歌い分けが多いので、完成するまでわからないようなところはありそうですね。

天希：
そうですね。毎回完成した曲を聴くと、びっくりさせられます。みんな予想以上なんですよ。思っていたよりもマイちゃんだった！とか。シオネちゃんだ！みたいな。自分では、シオネちゃんって、ここをどう歌うんだろう？って想像がつかないところがあるんです。でも聴くと、あまりにもシオネちゃんで歌っているんですよね。

ーーAsterlineは、みなさん声が特徴的でわかりやすいですよね。

天希：
声の相性もすごくいいな！って思います。それはStella MiNEもですけど。