唇かみしめて。 | aki's 修行日記

aki's 修行日記

16年の体操競技生活の後、指導者に。2012年5月末に6年間のアメリカコーチ修行から完全帰国。夢へ向けて、体操を通して人と人とのつながりの素晴らしさ、縁の大切さを日々肌で感じながら生活しています。一度しかない人生、やりたいこと、今しかできないことを!

テーマ:

レベル8~10は今週末Regional大会があるのであと1ヶ月ほどシーズンが続きますが、我が班レベル7は一足先に、Summer Training(日本で言う冬期練習)に入っています。


毎日やらなアカンことがいっぱいで時間が足りません。


●各種目のBasic
 トランポリン、ミニトラやタンブルトラック、エアマット、ストラップバー等をフル活用して。


●Strength(補強)
 ①Physical ability(USAGのTopsプログラムでやっている基本の補強)
 ②Plyometric
 ③Body position(Core training、特に倒立姿勢)
 ④Sprint (こっちの子はなかなか外で遊ばないので走るのが遅い)


●Flexibility(柔軟)+Strength
 (体が柔らかいだけではいいジャンプやリープはできません。パワーも一緒に付けないと)


●New Skills
 次のレベルのための技の練習。




って、こんなことを考えて「さあやるぞ!」って思ってたらさっそく昨年移籍してきた子の親に

喧嘩ごしに言われました。



母親: 「なんでウチの子の伸身前宙をピットでばかりやらせるの?もうフロアの上でやったことあるのよ!」



私: 「彼女が伸身前宙やるときに腕が下に下がりすぎるから、着地を意識しなくてもいい環境で腕の位置だけに集中できるようにしてたんです」



母親: 「Akiが完璧を求めてるのはわかってるけどそんな完璧にできることなんて不可能なの。」



娘: 「他の子供(オマエも子供だろ!)も完璧じゃないけどもうフロアの上でやってるじゃん」





'私: 「なんで他の子が完璧じゃないってわかるの?自分と他の子の違いもわかるの?」




母親: 「彼女はとってもいい“見る目”をもってるの。よく見てるわ」





私: 「・・・。」

(いい目ですか、ちなみに私もう20年以上体操やってますけど。私よりもアンタや娘の目が良いというのですか?)




他の子って、このシーズン伸身前宙を試合でやってた子で、もうそこから次の前宙につなげる練習をしてるんです。彼女はまだ転回が安定しないからなんとか抱え込み前宙を試合では使ってたわけで。




現にその日も転回で腰を引きながら下りてきてピットに足踏み外したし。
そんな状態なのにフロアの上でやったら膝やっちゃうでしょ!って話で。




で、それを言ったら母親
「彼女はピットが嫌いなの。マットを入れればやりやすいんだけど」




私: 「いや、嫌いとかどうこうじゃなくて、これからどんどん大きな技を覚えていくのに絶対にピットは必要になってくるし、それに慣れるためにもオフシーズンは特にピットを使うようにしてるんです」




ホント、いつもこんな感じで『私が何を娘に練習させるべきか?』を言ってくるんですね。
しかし今回はかなりタチが悪い。




要は、その母親は自分の娘がウチの班の中でベストだと思ってて、

他の子が娘よりもレベルの高いことをやっているのが気に入らないんですね。





そして、私が彼女をHold back、うまくさせようとしていない、

もっとできるのにわざとやらせていないっていうのが言いたいみたい。




残念ながら私はそこまでデキた人間ではないのでカチンときます。
まだ修行中とはいえ、もう20年以上体操をしてきて、一応、世界も見てきました。

私にもそれなりの自負はあります。




その技をフロアの上でやってもいいかどうかの判断ぐらいはできますし、自分の中でもはっきりとした基準をもってやってます。(安全第一がモットーです)




「おのれ誰にもの言うとんねんっ!!
っちゅう話です。(あ、汚い言葉遣いをお許しください。笑)




が、そこは抑えて。
ぐっと唇をかみ締めながらとなりでCindyがうまーく話してくれるのを聞き、我慢しました。





ホント、こういうことがあると、腹が立つやら凹むやら・・・。
あ~日本帰りたい。


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