エゴイストがいく実力至上主義の教室   作:エビデンス海老天むす

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投稿が遅れて大変申し訳ございません!!

とあるゲームのイベントランをしていて、(現在進行形)その合間合間に書いていたので、時間がかかってしまったのと、単純に話が長くなってしまいました。

後3日でイベントが終わりますのでそれまでは更新が難しいと思います。(無いとは言ってない。)


代償と弁償の果てに

俺がギリギリ須藤の拳を止めたところで須藤も拳から力を抜き、2歩ほど下がった。

 

危ねぇ間に合ってよかったぁ〜

 

「すまねぇ、潔。俺は……」

 

「チッ、もうすぐだったのにな…クソ。帰るぞお前ら。」

 

Cクラスの奴らはやはり須藤をキレさせて殴らせる事が目的だったようだ。Cクラス……龍園……暴力を振ることに対して一切躊躇いがないクラスか…

 

「須藤。あいつらの作戦はお前に暴力を振るわせるのが作戦だった。ここには監視カメラはないから自分から手を出して後は須藤を殴らせるだけでまるで須藤から手を出したように見せれる……って作戦だろ。お前が手を出してたら良くて停学、最悪の場合退学になってたぞ。」

 

須藤は黙ったままだった。反省しているのか、怒りがこみ上げてきているのか……反省していることを願うしか無い。

 

「あ!やべ」

 

ここに走る途中誰かにぶつかってしまった。その人の心配をするのを忘れていた。

 

「あの!大丈夫ですか!本当に申し訳無いです!……って君は…」

 

「潔くん!さっきCクラスの人が出て行ったけど須藤くんは…って、あれ?佐倉さん?」

 

外に待機させていた櫛田がこちらへ寄ってくる。

俺とぶつかったのは同じクラスメイトの佐倉愛里さんだった。

 

「ヒッ……あ、あの私は大丈夫なので……あ、あの、すみませんでしたぁ………」

 

「待って佐倉さん!」

 

俺は逃げようとした佐倉さんの手を掴んだ。

 

「俺勢いよくぶつかっちゃったから何か壊したかもしれない。大丈夫?何かあったら弁償するよ!」

 

「えっと、あ、あの…実は……さっき潔くんとぶつかってからカメラがつかないんです…」

 

佐倉はカメラを電源ボタンをポチポチと押しているが画面が明るくならない。つまり……

 

「本当にすまん!カメラは弁償するから!」

 

「い、いえ、私がぼーっとしてたのがいけないんです。」

 

「いやいや、そんな事ないから!俺が弁償するよ!」

 

「ほ、本当に?」

 

「ああ、本当だ。どこか空いてる日を教えて欲しい。一緒に修理に行くよ。」

 

「本当ですか?……じゃあ……この日で……」

 

「その日なら私も一緒に行くよ!佐倉さん……いいかな?」

 

「あ……はい。」

 

 

 

 

俺たちは数日後ショッピングモールに再集合することとなった。

 

するとベンチに座っている佐倉を見つけた。

 

「おーい、佐倉ー。わりぃ、待たせちまったか?」

 

「え?ううん。大丈夫。す、すごいね。潔くん。よく私って分かったね。」

 

「そうか?分かりやすかったぞ?姿勢とか、視線の動きとか…」

 

「し、姿勢?」

 

「あ!いたいた!潔くんと…佐倉さんかな?おはよう!」

 

「おう、おはよう。」

 

「あ…おはよう…ございます。」

 

「よし、じゃあ電気屋さんにいこっか。」

 

俺たちは電気屋に向かった。

 

電化製品店の修理コーナーに着くと俺は少し違和感を感じた。

 

修理コーナーにいる店員がこちらをチラチラと見てくる。しかもあまり好ましくない類の視線。しかも俺たちが修理コーナーのカウンターに行くと対応する店員はそいつだった。

 

佐倉が前に出て修理を依頼しようと店員の前に出ようとしたが体が少し強張っている。緊張しているのかもしれないがそれよりもこの店員に嫌悪感が絶えないのだろう。

 

「すみません。実は俺がぶつかって彼女のカメラを壊してしまったんです。まだ買って1ヶ月以内なのでメーカー保証をお願いしたいんですけど…」

 

「あ…分かりました。では症状を詳しくお伺いしても?

 

俺と櫛田でなるべく質問に答える。明らかに俺と櫛田、佐倉で店員の態度が明らかに違う。

 

「....ではこちらの紙に持ち主(・・・)の名前と電話番号をお願いします。」

 

店員が佐倉の方を見てニヤリと笑った。

やっぱこいつ怪しいな

 

「……修理に使うポイントとか全部俺が払う予定なんで代理で俺の名前と電話番号書いていいですか?」

 

「ちょっと君このカメラの所有者は彼女だろう?それは...」

 

俺は店員に文句を言わせず名前と電話番号を書いた。

 

「行こう。二人とも。」

 

俺たちは店を出て行った

 

「すごい店員さんだったね…」

 

「.....ちょっと気持ち悪いよね.....」

 

「まぁ、言い方を悪くするとそうだったな。なんかあったのか?」

 

「前に話しかけられたことがあって.....それで、一人で修理に行くのが怖くて.....」

 

この様子なら相当怖かったのだろう

 

「だから、ありがとう。潔くん。」

 

「気にすることないよ。元はといえば俺に責任があるし。あ!そうだ!佐倉。連絡先交換しておかないか?修理が終わった連絡が来たら連絡するからさ。

 

「うん」

 

 

数日後……修理完了の連絡が俺にきた。佐倉に連絡しないと

俺は佐倉に電話をかけた。

 

「もしもし、佐倉?」

 

『ひゃい!ど、どうしたの潔くん!』

 

「?いや、カメラの修理が終わったから連絡したんだけど…」

 

『あ!ありがとう……』

 

「……もしかしてあの店員の事か?」

 

『!う、うん。やっぱり怖くて…』

 

「やっぱり俺もついていった方がいいか?」

 

『お願い……しようかな。』

 

数秒の間隔を置き、佐倉は自分のことについて話し出した。

 

『………私ね、昔から引っ込み思案でなんの自信も持てなくて…一時期は自分を偽って明るく振る舞ってた時期もあったの。でもね、上手くいかなかったの。変わろうって言う勇気がなくて……潔くん。どうしたらいいかな。』

 

「そうだな……俺はアドバイスとか得意なタイプじゃないから俺自身の感覚で話すことになるんだが、佐倉が無理に変わる必要はないと思う。」

 

『.....そうだよね』

 

「けどどうしても変わりたいのなら.....変わるんじゃなくて壊すんだよ。」

 

『壊す?』

 

「そう、今の自分じゃダメな時とか何をしてでも勝ちたいときとか俺は、今までのすべてを壊して生まれかわる。そうやってきたかな。」

 

『生まれ変わる.....生まれ変わるか.....ちょっと元気出せたかも。ありがと潔くん、またね。』

 

「おう、また今度の休み。この前集まった所な。」

 

佐倉から言葉は返ってこなかった。

 

 

 

当日、その場に佐倉はいなかった。見つけられなかったとかじゃ無い。いないのだ。

その中で俺は最悪を考えてしまった。

 

「クッソ!」

 

俺は走り出した。

俺は走りながら電話をかけたが佐倉は電話に出ない。探すために人手の確保を目的に綾小路に電話をかけた。

 

「綾小路!今どこだ!」

 

『なんだ潔、そんなに急いで。今なら寮の部屋だ。本を読んでいる。』

 

「実は佐倉と待ち合わせしてたんだが居ないんだ。もし外にいれば一緒に探して欲しかったんだが…」

 

『??もしかして連絡先を交換していないのか?』

 

「いや、してるんだがいくら電話しても出ないんだよ。だから探すのを手伝ってくれ。」

 

『安心しろ潔。この学校のスマホには連絡先を持っている人の位置情報を知れる機能がついている。それを追うべきだ。』

 

「そんな機能あるのかよ……マジでありがとう綾小路。お前には感謝してもしきれないぜ。」

 

『ああ、役に立てたなら良かった。』

 

俺は綾小路との電話を切り、位置情報サービスを起動する。綾小路のいう通り、連絡先を持っている人の位置情報が表示されている。

佐倉の位置情報は家電量販店の近くだった。ここからの距離も近い。何も無ければいいのだが……

 

 

「やめてください!」

 

俺がその場所に辿り着いた瞬間。先日会った男が佐倉の腕を掴んでいた。佐倉が持っていたカバンがこちら側に投げ飛ばされる。男に俺のことは見えてないみたいだ。

 

「佐倉から離れろ!」

 

俺は目の前に落ちてきたカバンを右脚で直接蹴り、そのカバンは男の横腹に突き刺さる。

サッカーの技術を人に向かって使うのは本来ならあってはならない事だが、事態が事態。俺は惜しげもなく脚を振り抜いた。男は横腹を抑え、立ち上がることができなくなっていた。

 

「佐倉!」

 

「い、潔くん……ッヒックグス」

 

「潔くん!大丈夫!ハァハァ」

 

「ああ、俺は大丈夫だ。一之瀬、佐倉のことを見ていてくれ。俺は警備員と警察を呼ぶから。」

 

俺の後ろから追いついてきたのは一之瀬と神崎?というBクラスの2人。たまたまここにくる途中に遭遇し、俺の後をついてきてもらった(途中から置いていったが…)

 

「警察はもう呼んである。ここの施設の警備員と一緒に、すぐにくるだろう。」

 

「ありがとう…神崎……くん。」

 

「俺のことは呼び捨てでいい。そんなことよりも襲われかけた彼女の方に向かった方がいい。」

 

俺は佐倉が泣き止むまで佐倉のそばにいた。

 

 

この事件は表に公表されることなく幕を閉じた。

 

 


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