エゴイストがいく実力至上主義の教室   作:エビデンス海老天むす
マイペースで投稿します
「おーい……おーい……君……」ザワザワザワザワ
その言葉で俺は目を覚ます。
誰だろうか、蜂楽か?でもあいつなら俺のことは名前で呼ぶはず……なんか周りが騒がしいな。俺は…食堂で寝てたりしてたのか?
「君大丈夫?」
「え?」
俺が目を覚ますと目の前にいたのは蜂楽でも凪でもない……なんなら男でもない……制服を着た女の子だった。
「あ!よかった!ほら、自己紹介、君の番だよ。ほら、はやく早く」
「え?あ、はい。」
彼女に言われるがまま俺は自己紹介する。
「えーーっと、潔世一です。好きなことはサッカー。夢は……世界一のストライカーです。」
その瞬間一瞬教室が静まり返った……が、すぐに拍手がおきた。
「世界一のストライカー……すごくかっこいい夢だね。これから3年間よろしく。じゃあ次の人」
さっきの彼女が仕切って自己紹介は次に進んでいく……上手く状況が飲み込めない……ここは学校?ブルーロックにいたはずじゃ?蜂楽や凪はどこだ……
ふと机の上にあるパンフレットを見る。
「高度育成高等学校……?」
高度育成高等学校とは
東京の埋立地にある日本政府が作り上げた、未来を支える人材を育成する全国屈指の名門校。希望する進学、就職先にほぼ100%応える学校。
3年間外部との連絡は断たれる上、学校の敷地内から出るのは禁止された寮生活になるが、60万平米を超える敷地内は小さな街になっており、何1つ不自由なく過ごす事のできる楽園のような学校。
「……なんだこれ……」
「ねぇ、潔世一くん…で、合ってるよね。」
話しかけてきたの今度は男子だった。
「うん、、そうだけど、」
「僕は平田洋介、よろしくね。気安く話しかけてほしいな。」
「潔世一、こっちこそよろしくな」
とりあえず握手をした。
「それでどうかした?」
「そうそう、潔くんって入る部活は決めた?」
「入る…部活?」
「え?もしかしてサッカー部に入らないの?」
「あ!そ、そうサッカー部に入るつもりなんだよ……」
適当に話を合わせる。
入る部活?なんか入学初日みたいな会話だな…俺もう2年だぞ?サッカー部にはもう入ってるし
「そうか!同じサッカー部同士仲良くしようね。じゃあ、また明日。」
「ああ、またな……あ!そうだ…今日って何年何月何日だっけ?」
「?今日は20○○年の4月1日だよ?」
「え?」
俺は衝撃を受けた。それは俺の覚えている日にちよりも一年以上前の日付だったからだ……
「潔くん、大丈夫?」
「!ああ、ごめん。なんでもない。ありがとうまた明日な」
平田が、教室を出ていくと気づけば教室内は俺1人になっていた……
机の上に置いてあった新品の携帯端末と、パンフレットや地図を駆使してなんとか学生寮の自分の部屋にたどり着いた。
家具も何もない部屋にもどり、状況を整理する。
俺の名前は潔世一、一難高校2年
ブルーロックプロジェクト2次セレクションを終え、セレクションの終了待ちだったはずだ……が……見覚えのない制服を着て、時間が高校一年の時に戻っている。
「いや、なんでだよ。とりあえず状況を整理しよう。そうだ!学校のパンフレットと今日配られた資料をみて落ち着こう。」
……………
資料にはとんでもないことが書いてあった。
専用のポイントで生活していく。電気代、水道代はかからない。そして、支給された10万ポイント。
都合よく家具やサッカーができる道具は事前に持ち込まれていたので買う必要があるのは飯くらいか……
「10万Pは……とりあえず貯金かな……何があるかわかんないし…」
ご飯は途中のコンビニで食べてきたのでおれはベットに入る。
「あ……そうだ。」
おれがブルーロックから出た時一番最初に調べたいと思っていたこと……
検索アプリを開きこう入力する
『絵心甚八 サッカー』
ブルーロックを作り出したあのイかれた男は今まで何をしていたのだろうか、どう言った実績を積み上げてどういうプレーをしたのか…ずっと気になっていた。
検索結果は……
『ノエル・ノアに密着!世界一のストライカーの1日とは!!』
全く関係ないノエル・ノア様の記事であった。
「あ!ノア様の記事!……まぁ、出てくるわけないか……寝よ…」
これは、まだ名前もないエゴイストが実力至上主義の教室で大成していく物語
ふぅ、久々に小説を1から書くと疲れる……大変だあ
キャラの口調に違和感があるとご指摘があり修正しました。
ご指摘ありがとうございます。