はじめまして。桐山と申します。
当職は日ごろ住職を務めながら,他方で呪術師としても活動を行っております。これまでは対面で相談を受けていたのですが,外出が制限されるようになってから,少しでも多くの方の力になれるよう遠隔での祈祷を行うようになりました。当サイト内での遠隔での祈祷を開始してから早2年が経過し,今では日々多くの方からの問い合わせをいただき,願いが成就したという嬉しいご報告も多くいただけるようになりました。
さて,当院では敬愛法という日本古来から伝わる術法を用いた縁結びの儀式を執り行っております。
儀式では霊視を用いて依頼者様の置かれている現状を把握するとともに,依頼者様の願いが叶うための糸口を模索していきます。
この霊視というものは大変便利なものでありながら,誰でも訓練次第では行うことができる,実は身近な技術のひとつでもあります。今回はこの「霊視の仕組み」について,その内容を紹介していこうと思います。
霊視がけっして特別な技術ではなく,身近なものであることを知っていただき,みなさまの日々の生活の役に立てば幸いです。
桐山雅琉
1 はじめに
霊視とは,肉眼を用いずに霊的な存在を見ることをいいます。
具体的には,目を閉じる又は半眼にした状態で大脳のスクリーンに映った映像を直接認識することであります。身近な例でいいますと,睡眠中に夢を見る現象がそれにあたります。つまり,夢を見るということは皆様の有する潜在的な霊能力を無意識に用いて,霊的な存在を認識しているということになります。夢は誰でも見ることができるため,このことからも,霊能力者でなくとも誰でも霊能力を有しているということがいえます。
この誰もが有する霊能力は訓練次第でその視える範囲や精度は高まってまいります。そこで,本ブログでは霊視の仕組みをご紹介するとともに,そのやり方について解説・指導させて頂き,皆様の有する霊能力を高めることで日ごろの生活に役立てて貰えることを目的としております。繰り返しになりますが,人は誰でも夢を見るように,霊視もその程度にこそ個人差はあれ,誰でも行うことができるものです。そして,霊視を通じて高次の世界から適切なアドバイスを受けることで日々の生活がよりよいものとなっていくことが期待できます。
2 霊視の仕組み
それでは,冒頭さっそく霊視の方法の説明に入っていきたいところではありますが,霊視を行うには前提として知っておかなければならない知識がございます。霊視とは,大脳に映し出された映像を直接認識し,これを自らの言葉に代えて理解することです。すなわち,見た映像を自分のフィルターを通して言葉に変換するため,そもそも自分の知識にないような事象は理解できず,また,霊視の仕組みを理解していないと正確な変換ができないことになります。そこで,先に霊視に必要な前提知識として霊視の仕組みについてご説明させて頂きます。
本ブログに興味を持って頂いた方であれば,少なからず精神世界に興味をお持ちの方であると思います。精神世界に関するものとして,霊視以外にも身近なものとして占いが存在します。霊視と占いの違いについてですが,それは術法(占いでいえば占術)及び信仰対象の違いでありまして,本質となる原理は同じものになります。
まず,当院はお寺であり,お寺は仏教という宗派に属します。仏教はひとつの宗教ではありますが,他の宗派を排除するものではないため,無宗教の方はもちろん,他宗派の方も含め多くの方が参拝に来られ,日ごろの感謝や無病息災を願う場所として一般に認知されております。境内には仏像が祀られており,仏様を信仰の対象とします。そして霊視を通じて仏様からのメッセージを受け取ることで,現世において必要なアドバイスや危険に対する忠告等を受け取ることができます。
これが神社であれば神様を信仰の対象とし,神様からのメッセージを霊視によって受け取ります。
占いであれば,仏様,神様以外に天使,守護霊,龍神,ガイドスピリッツといった偶像を信仰の対象とされます。これらは表現の違いであってその本質は「高次の世界の存在」という点ですべて共通しています。また,占いであればタロットや水晶などの術具を用いたり,四柱推命や西洋占星術などの推命を活用されたりもします。これは,我々霊能力者が高次のメッセージを「映像」として受け取る方法に代わって,専用の術具によって「現れた事象」からメッセージを受け取るといったものであります。最近では霊視タロットのように両者を組み合わせた占術もございます。いずれにしても,これらはどれが良い悪いというものではなく,方法の違いでありましていずれも現実世界において目には見えないものを目に見えるものに変換する手段として,様々なスタイルで日常に身近に根付いているということです。
次に,このようにさまざまな鑑定スタイルがある中で,霊能力者や占い師によって鑑定内容が異なったという経験をお持ちの方もおられるかも知れません。そのことについてご説明します。
鑑定師によって結論が異なる場合があるのは事実です。これは,単に鑑定師の能力が劣ることによる正確性の欠如による場合も考えられますが,一番の理由は鑑定師の価値観の違いによるものです。たとえば,別れた恋人との復縁の可否について,ある鑑定師からは復縁可能と鑑定されたが,別の鑑定師からは復縁困難と鑑定を受けたという方がおられます。この例においては,依頼者様にとって最も幸せな道は何かという点において,別れた恋人の素行からして復縁しても幸せにはなれないと判断し,その意味で(幸福となる)復縁は難しいと判断する者もいます。一方で,将来の困難は想定されるとしても,今望む復縁は望みがあるとして復縁可能と判断する者もいます。これらは何を持って依頼者様の幸せと捉えるかの価値判断の違いによるものです。今後も皆様が鑑定師に鑑定を依頼する際には,結果の可否だけでなくその判断に至った経緯も尋ねてみると,その鑑定結果をより正確に理解することができると思います。
ちなみに,私は後者の考え方を取ります。当院では縁結びを中心に行っておりますが,仮にお相手が既婚者であったり,何か背後に問題を抱えている方であったとしても,依頼者様がその方とのご縁を強く望むのであれば,そのご縁を成就することに全面的に支援いたします。この点は賛否があるところではございますが,依頼者様とのカウンセリングを行い,その方がすべてを受け入れる覚悟と強い信念があると判断できた場合には,その願いが実現するように導きを致します。それは,まだ見えぬ遠い未来の幸せのために今を辛く苦しむよりも,まずは今の幸せを実感して頂き,そうすることで来る困難も乗り越えられると考えるからであります。
以上が,これからやり方を解説します霊視について,その仕組みを占いとの比較と私個人の考え方を含めたご説明となります。
3 霊視のやり方
それでは,これより実践的な話に移っていきます。
霊視を行うには「霊感」が必要です。この霊感は誰にでも備わっているものなのですが,その力には個人差があります。もっとも,霊感の弱い方でも訓練によって高めることが可能です。そこで,まずは自分が有する霊感の強さの確認とこれを強める訓練方法についてご説明します。
「暗闇で磁石を見つめる方法」
これは有名な方法であり,霊感を確認し鍛えるのに最も確実な訓練法といえるものです。実際に霊能力者の中でこの磁石を用いた訓練は今もなお行われております。やり方は簡単です。
市販されているもので構わないので,準備できる限りの強力な磁石をご用意ください。
これを吊るした状態にして暗闇で見つめます。
もともと霊感の強い方ですと,磁石の発する磁気がモヤのような形で目視することができます。これが,本来目視できないはずのもの(磁気)を霊感を使って感じ取ることができている状態であり,霊視をするために必要な霊感が作用していることを示すものです。
実際に試されてみて初めは何ら感じることができなかったとしても,心配する必要はありません。定期的に訓練を重ねることで,もともと持っている霊感が活性化され,徐々に認識できるようになります。
とても簡単にできる方法でありながら,霊的な世界を実感できるものですので,ぜひお試しください。
以上の方法で霊感についてある程度,実感し活用することができましたら,いよいよ本題であります「霊視」を行っていきます。
霊視を行うにあたっては,静寂で落ち着いた環境が必要です。
ご自身の部屋で構いませんので,部屋の明かりを消して,ろうそく(なければ間接照明など)で薄明かりを灯した状態にしてください。
その中であぐらをかいた状態で背筋を伸ばして座ります。
そして深呼吸をしながら気持ちを落ち着かせ,目をつぶるか半眼の状態にしてください。
この状態でいよいよ霊視を行います。
霊視をしたい特定のお相手がいる場合は,その方の「氏名」と,もし分かるのであれば「生年月日」を心の中で反唱しながら,その方の姿を思い浮かべてください。その方の姿が鮮明に浮かぶほどに深い霊視状態に入っていることになります。そして,その状態で次に「視たいこと」を心の中で念じます。そこで伝わってきた『情報』が霊視により視えたものです。
伝わってくる『情報』ですが,霊視に慣れてきますと冒頭でお話したとおり,大脳に「映像」として浮かび上がってきます。たとえば,お相手の現在の生活状況を霊視して,もしその方が職場で苦労している現実があれば,霊視では「職場の制服を着たお相手が人に囲まれた状態とそこで憔悴したお相手の表情」が映し出されます。そこから,この方の今の生活は,会社内で人間関係に苦労していると判断することができます。
霊視に慣れるまではこのような「映像」としてではなく,「言葉」として得られることが多いかと思います。先ほどの例でいいますと,「職場」,「辛い」といったキーワードが言葉として思い浮かぶかと思います。霊視は繰り返すことでその精度は高まってまいります。せっかく興味を持たれたのですから,これを機に回数を重ねてみることをお勧めします。
実際に試されると分かるのですが,霊視に挑戦してみて何ら情報を得られなかったという人はあまりおりません。むしろ,多くの情報が浮かび上がってきて,しかもその中には相互に矛盾する情報も混じっていたりと,どれが真実なのかが分からないといった悩みの方が多いかと思います。この場合では,やはり霊視により得られた情報ではないもの,つまり邪念であったり思い込みによるものが混じっているケースがほとんどです。そこで,正確な霊視をするにはいかに誤情報を排除するかが重要となりますが,こればかりは訓練を繰り返して霊感を研ぎ澄ますしか方法がございません。まずは,気持ちをしっかりと落ち着かせて,以下で説明する「霊視の深度」を意識しながら何度も繰り返して訓練を重ねていってください。
それでは,次に「霊視の深度」についてご説明します。
先に申したとおり,霊視は誰にでもできるものではあるのですが,その精度は個人差がございます。霊視の深度が深いほどに得られる情報の精度は高まります。また,ここでいう「霊視の深度」はご自身の霊視の成熟度を確認する指針としても役立ちます。段階に分けると次のとおりになります。
「段階①」
ー 頭の中で情報がメッセージとして浮かび上がってきたが,それは自分の力で思いついたものという感覚がどこか残る状態
霊視を始めた直後は多くの方がこの段階に当てはまります。霊視により何かを得ようと意気込みが強すぎるため思い込みが混ざりこんでしまい,自分の言葉と高次の世界からの言葉が混在し,区別がついていない状態です。
この場合に,浮かび上がったメッセージが霊視により得られた情報であるのかを確認する方法がございます。それは,得られた情報の内容が明らかに自分では思いつかない内容であるといえるか否かで判断するというものです。思い込みは自分の思いつく範囲でしか生じえません。そのため,通常の状態では思いつかないようなメッセージを感じることができたら,それは霊視によって正常に得られた情報と判断することができます。
他にも,初期段階でご自身の霊視が正常に機能しているか確認するためのお勧めの方法がございます。それは,ご自身とあまり接点のない方を対象として霊視をしてみるということです。気心知れた方ですと,慣れるまでは事前情報による思い込みが混入する可能性が高まります。そこで,あまり情報のないお方ですとその点がクリアに行えます。そして霊視により視えた情報を元にその方とコミュニケーションを図ってみると,大体が霊視による情報と整合します。
「段階②」
ー 頭の中で情報がふとメッセージとして浮かんだ気がしたと感じる状態
自分で思いついたというよりも,ふと閃いたという感覚がこの段階にあたります。入浴中にこれまで悩んでいたことの解決策が突然思いついたり,忘れていたことを思い出す現象は,霊感がまさにこのレベルで無意識に働いている状態です。段階①と異なり,適度にリラックスしている状態であるため,霊視がクリアに行えています。
「段階③」
ー 頭の中で情報がメッセージとして降りてきたと感じる状態
段階②との区別が少し難しいですが,明らかに自分以外のところから頭の中にメッセージが入ってきたと確信できる感覚がこの段階になります。身内の不幸や身の回りの危険を直感的に察知する,いわゆる虫の知らせの現象がこの段階に当てはまります。
「段階④」
ー 頭の中で情報がメッセージとして聞こえたと感じる状態
自分以外の何者かが,頭の中に話しかけてきたという感覚がこの段階にあたります。頭の中で音声として感じるものであり,日常生活では感じ得ない不思議な感覚であるため,この段階に達すると霊視の成果を実感できます。また,その深度は深いものとなり,そこから得られる情報の精度もきわめて高いものとなります。
「段階⑤」
ー 頭の中で情報が映像として映し出された状態
これまでは情報をメッセージ(言葉)として感じてきましたが,言葉ではなく,もしくは言葉とあわせて映像として情報を認識できる状態がこの段階にあたります。この段階に至ると「第三の目(サードアイ)が覚醒・開眼した」などと呼ばれます。ここまで達したら霊視の深度はかなり深いものといえ,高精度かつ多くの情報を得ることが可能となります。
我々霊能力者もこのレベルにおいて霊視を行い,依頼者様の相談に応じて必要な情報を得ております。段階④から段階⑤に至るまでの過程が霊視を極めるにあたっての最大の難関といえます。個人で自分に必要な情報を得るための霊視であれば,段階④程度の深度に入ることができれば十分ともいえますが,もし,極めたいという方は座禅瞑想を毎日30分,1か月間続けてみてください。座禅瞑想は精神の統一を図るものであり,霊視の深度を深めるための訓練としても有効です。具体的なやり方としては特に定まったものはなく,心身ともに落ち着かせて頭を「無」の状態に保つことができれば十分です。自分なりのやり方で構いませんので,座禅瞑想による精神統一の訓練をされてみてください。これを繰り返すことで霊視の技術が向上することを実感できると思います。
ここまでが霊視の深度を段階別に説明したものとなります。ご自身が行う霊視の成熟度を確認するためのめあすとしてご活用ください。
おつかれさまでした。
以上が霊視を行う具体的な方法のご紹介になります。
ご覧の通り,行為自体は非常に簡単なものとなります。実際に試されてみると精神統一の難しさなどを感じることはあるかと思いますが,それでも誰にでも持っている霊感を使って誰にでも行える方法です。
霊視は霊感を用いて他人の潜在意識を経由してその方の思いを読み取るものです。皆様が対人関係において悩んだとき,霊視によってお相手の気持ちを汲み取ることができるならば,それをもとに適切な行動が取れるようになります。また,霊視に慣れてきますとお相手の今の気持ちだけではなく,その方に対してこのような対応をした方が良いという直接的なメッセージも受け取れるようになったり,将来の展望(未来霊視)も可能になります。訓練次第ではその利用の幅が広がり,今後の人生の道しるべとなります。
なお,霊視では自分自身のこと,人の生死・試験の合否・ギャンブルの結果等は視ることができないという話も聞いたことがあるかも知れません。これは倫理的にタブーとされていることもあるのですが,一番の理由は霊視の構造上そもそも不可能であるということです。他者の潜在意識を介して情報を取得するのが霊視でありますため,他者の思いが存在しない事象については霊視が及びません。神秘的な力ではありますが,その限界もあるということもあわせてご理解して頂く事で,真の意味で霊視を理解されたといえることになります。
4 最後に
この度は本ブログを最後までお読みいただきましてありがとうございました。
当院では縁結びの儀式を中心に行っております。縁結びとは,敬愛法という呪術を用いて,依頼者様と対象者とのご縁を結ぶものです。その手法は愛染明王の真言を繰り返し唱えるというものでありますが,単に真言を唱えているだけでは願望成就は致しません。まずは依頼者様と対象者の現状を把握し,縁結びの障害となるものを取り除かなければなりません。
依頼者様の心が乱れている場合には,浄化を行い心の調整を致します。お相手の心がまだ依頼者様に向いていない場合には,守護霊に語りかけることでその気持ちを振り向かせます。
そのため,縁結びを実現するには双方の現状を知ることが何よりも大切となってきます。そこで霊視が大きな役割を果たしてきます。霊視によりお二人のお気持ちを視ることで,適切な準備を行うことができ,これにより敬愛法の効果を高めることができます。縁結びを行うにあたって,霊視は欠かすことのできない重要なツールなのです。
近年,占いジプシーという言葉が広く使われております。問題に直面したとき,我々のような霊能力者の力を利用することは間違えてはいないのですが,その力がなくては自分では何も決断できない状態に陥っている方もおられます。このような方を占いジプシー(依存)といい,霊能力者にとっても改めて考えなければならない社会問題のひとつとなっています。
そこで本ブログを提供することに致しました。本ブログを読んで頂いた方々が,自らの力で高次の世界のメッセージを受け取ることができたならば,霊能力者の力を利用せずともご自身で問題解決への道筋を見つけ出すことができます。そのうえで,自分ではどうしようもない事態に遭遇したとき,そこで我々のような霊能力者の力を利用することで,他人に依存しすぎず,現実との調和を図った生き方が可能となります。
皆様の自律的判断の手助けとなることを心より願っております。
桐山雅琉