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県内ニュース

2024年02月20日(火) 19:42

例年通りの開催が困難になった今春の「マチ★アソビ」 県議会で論戦に 知事の考えは【徳島】

2月19日、2024年春にこれまで通りの開催が難しくなっていることが分かったアニメイベント「マチ★アソビ」について、20日の徳島県議会代表質問で、県は今後、幅広い層を対象とした県内全域の賑わい創出を目指すイベントに刷新していきたいと述べました。





2009年に始まった「マチ★アソビ」は、アニメの登場人物に仮装するコスプレなどが楽しめるイベントとして、年に数回開催され、県内外のアニメファンで賑わっています。



20日の徳島県議会の代表質問で、グローカルplusの川真田琢巳議員が、この「マチ★アソビ」が徳島にとって重要なコンテンツであるとした上で、次のように質しました。



(グローカルplus 川真田琢巳議員)

「広域行政をつかさどる県の役割として、24の市町村県内全域を俯瞰することにより、行政の公平性という観点、そして継続事業の見直しや契約方法についてもしっかり透明度アップを図っていくべきだ」



このように述べ、県内の様々なイベントとの公平性などの観点から、在り方を検討すべきだとしました。



これに対し、県商工労働観光部の黄田隆史部長は、「マチ★アソビ」について、これまでの27回の開催で県から総額8億円を支出していることを明らかにし、次のように述べました。



(徳島県商工労働観光部 黄田隆史部長)

「賑わいが、県都中心市街地での一過性にとどまっており、年間を通じ県下全域に好循環をもたらすには、今後において改善工夫が必要であると認識している」



今後はアニメの聖地・徳島として定着した認知度を起爆剤としながら、広域的に幅広い層が参加できるイベントにブラッシュアップしていきたいとしました。



このあと、報道陣の取材に応えた後藤田正純徳島県知事は、今後の「マチ★アソビ」の在り方について。



(後藤田正純徳島県知事)

「(「マチ★アソビ」が始まって)14年間で調べると8億円、毎年8千万円(県から支出している)。この金額が果たして、広域、つまり8市16町村様々な大中小イベントがあるそういう中で、何も県の補助金に頼らない所もたくさんあったりそして、ほかのイベントとの公平性、県議会の皆さんの議論の通り、私もそれについては今でのやり方を改善する点はあると思う。ただ「マチ★アソビ」という街中でやるイベント、これについては引き続き適正な応援もしていきたいと思う」



県では今年春のマチアソビについて開催したい事業者や団体がいれば、県としても適正な形で協力したいとしています。



(小喜多雅明記者)

「後藤田知事は、選挙期間中から「マチ★アソビ」について、徳島にとって大切なコンテンツだと評価していましたが、多額の公金が長年に渡って一つのイベントに投入されてきたことを疑問視し、公金だけに頼らないイベントにするべきだと見直しに乗り出しました。一方で長年続いてきたイベントの大きな方針転換であるだけに、今後は県には、関係者への丁寧な説明が求められます」

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