2023.10.08

【独自】ネットで債権回収を募った「釈迦憎」Gリーダーが独占告白…杉並1.9億円窃盗事件との「接点」がヤバすぎる

現代ビジネス編集部

「自分たちは関与していない」

経営者男性は関与した仮想通貨ビジネスをめぐって出資者らとの間でトラブルになっており、そのことが狙われた背景にあった可能性が指摘されていた。

事件が急展開を見せたのは9ヵ月後だった。警視庁は今年9月13日までに無職の幸池直樹容疑者(40歳)ら実行犯の男3人を窃盗などの容疑で逮捕した。防犯カメラの映像などから3人を特定したという。

窃盗の指示役が誰だったのかなど未解明の部分が多く残されており、今後は警察がどこまで突き上げ捜査ができるのかが焦点になっている。

「指示役を必ず探して汚名を返上したい。私はあくまで限りなく合法的な手法で債権回収をすることをルールとしてきたし、今回、張り込みをさせていたチームにも伝えていた。窃盗事件には関与していない」

そう語気を強めるのは、債権回収を主なビジネスとするグループ「釈迦憎」のリーダーで30代男性のX氏だ。このほど「現代ビジネス」のオンラインによるインタビューに応じた。

 

X氏の説明では、4年ほど前に旧知の仲間と数人で通称「キリトリ」と呼ばれる債権回収業を始めた。ターゲットにするのは世間で「詐欺師」と風評が立っている人物で、X氏はツイッター(現・X)上に「釈迦憎」というアカウントを作り、「詐欺被害回復」などと謳って、詐欺情報を探し、被害者にダイレクトメールなどでコンタクトをとるようになった。そして、債権回収を持ちかけて依頼を受けられれば、詐欺師と疑われる人物の自宅などに向かい、交渉をして債権を回収するという流れだったという。

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