2023.10.08

【独自】債権回収で行方不明者も…SNSで話題の回収屋「釈迦憎」リーダーが初めて明かす「広島事件」「杉並事件」の真相

「あばら全部折ってくからな」

前篇《ネットで債権回収を募った「釈迦憎」Gリーダーが独占告白…杉並1.9億円窃盗事件との「接点」》につづき、債権回収を主なビジネスとするグループ「釈迦憎」のリーダーで30代男性のX氏の独占インタビューを掲載する。

「釈迦憎」グループにとって、目算が狂う事件が起きたのは昨年6月のこと。広島県海田町に派遣した釈迦憎グループ配下だった、いずれも住居不定の古物商今泉俊太、伊藤圭亮の両被告が広島県警に監禁や強盗致死容疑などで相次いで逮捕されたのだ。

報道によると、今泉被告らは昨年6月2日、海田町の自営業竹内義博さん(71歳)から投資金の返還名目で現金で奪おうと考え、竹内さんの事務所で「あばら全部折ってくからな」などと脅迫。竹内さんを16時間にわたって監禁して殴ったり蹴ったりするなどして死亡させ、現金約11万円を奪ったとされる。

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竹内さんは高利回りの投資話を監禁罪などで逮捕された被告の女5人に持ちかけ、それぞれ約90万〜約2千万円、総額4千万円超を集めた。「ビットコインの運用をし、預けた現金の10%を毎月配当して元金を2.5倍にして返す」と言う誘い文句だったが、昨年5月ごろから配当が滞った。そこで詐欺を疑った女の一人が連れてきたのが釈迦憎グループの今泉、伊藤両被告だったという。

 

竹内さんが現在に至るまで行方不明のままで、遺体が発見されていないことから「遺体なき強盗致死事件」として事件は大きく報道された。2万人以上のフォロワーを誇った釈迦憎のツイッターアカウントも取り上げられ、違法ビジネスとしてクローズアップされた。

X氏は言う。

「捕まったメンバーには事件が起きる直前にも、絶対にトラブルを起こさないよう口酸っぱく指示していた。本人たちは致死の部分については否認していますし、私もそこは今でも信じています」

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