折り鶴の感動

膠原病で声が全く出らずとても困っています。

ここまでなるのは初めて。

電話しなければならない所が多いというのに。

１つでも何とか電話で要件を済ませようと

病院に電話したら、かかりつけ医でもあるため

言葉でもなく、まともな単語すら出ないけれど

「伝えたい事、分かりましたよ。安心して下さいね」

と言ってくれて心から嬉しかったです。

声が出る時と目が見えやすい時とで

私の言動は変わるのです。

それは毎日の事。

保険関係の書類から片づけるかと思っても

今度は目がよく見えない。

なかなか前へ進められません。

ところでこの折り鶴。

とっても嬉しいプレゼントなのです。

先日、通院していたら男の子と目が合いました。

すると

「これぼくが作ったの。

ぼくは発達障害という病気をしていて

A型支援をしているの」

「お仕事しているんだね、凄いね！

私はA型もB型も出来ない体なの」

「あっ！良くなりますようにが浮かんだ！

これぼくが折った鶴。あげる。

お守りにしてくれたら嬉しいな」

キラキラ輝く瞳と笑顔で言ってくれて

私は今こうして書きながら泣いているのですが

思わず泣きながら

その時の私にとって最高の笑顔で

「うわぁ嬉しい！ありがとう！大切にするね。

お守りになってくれる」

すると更に私は感動する事がありました。

「ぼくは最低賃金だけど

作業場でお仕事をさせてもらえる。
お給料を頂けるんだよ。凄いと思わない？

お仕事をくれてお給料も頂けるんだよ」

私は涙を流したまま

「強いね、えらいね。感性が綺麗ね

お仕事も辛い時があるよね？

でも頑張っているんだよね！？」

「ぼくは、働かせて貰っているから

精一杯お仕事をするの。

本当は辛くて痛くて

どうしようもない時もあるけど

人に辛さが分からないようにしているの」

「障害者であるぼくにお仕事をくれているから

ぼくは、あと１時間延長して下さいと

言われるまでになりたいの。

お世話になっていて良くしてもらって

ぼくは感謝の気持ちを表したいの」

私はもう涙が止まらなくなり

てっきり１０代かと思っていたら

童顔で２０代前半でした。

「そんなに若いのに凄いね！

なかなかいないよ？出来ないよ？」

「どうしてそんなに泣くの？うふ。

ぼくが頑張ったらお母さんが喜んでくれるの。

お父さんがぼくにはいない。

お母さんが喜んでくれるから頑張れる。

そしてA型支援の人たちからも

頑張っているね！って喜んで誉めてくれるんだよ？」

純粋な瞳でかわいい笑顔。

一生忘れない。

今も涙がボロボロ零れ落ちているのですが

精神力が強く、前向きで明るい男の子。

私もそうなりたいと強く思う。

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