若手生産者の旗手。
トマトによって生業として続けられる農業を目指す。
- 練馬区/山口トマト農場
- 山口卓さん
- 農業をはじめてどのくらいですか?
- 今年で17年、トマト始めて今年で10年目です。トマトをやろうと決めて、ハウスを作り試行錯誤をして、やっと10年経って、これからもっと農地を増やして、今の3.5倍ぐらいのトマトを作ろうと思っています。
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- 生産する上で、大変なこと、嬉しいことはなんですか?
- トマトを始めた頃、その当時は大玉トマトが人気で、大玉トマトを一生懸命に作りました。ですが大玉トマトを真っ赤にして収穫すると割れたりすることが非常に多くて、ロスが多かったんです。直売で地域の皆さんに売ることが多いので、なるべく赤くして売らないと、青くとったのでは、地方から出荷されているものと変わらないですから。だから苦労をしました。
- そうしているうちに、中玉トマトが世に出回ってきて、中玉の方が甘いということもあり、中玉トマトに切り替えていきました。大玉の時は売り先を農協の直売所だったり、あちこち探してたんですけど、徐々に自分の家の自動販売機で売れるようになってきて、それからは中玉トマトのいろんな品種を作って、お客さんの反応をみながら、今は、最終的に1番評判の良い「はなこまち」だけを作っています。
- 大変だったことも嬉しかったことも、そういう試行錯誤を繰り返しをして、今はお客さんにたくさんご購入いただき、トマトが足りない状態。なので農地を増やしたいとやる気になってきています。
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- トマト(はなこまち)の美味しい食べ方
- ほとんどのお客さんはそのまま食べていらっしゃると思います。私は、ちょっと割れたりB品だったりしたものを加熱して、カレーのベースにしています。カレー粉を入れてトマトカレー。あとはミートソースにしたり。トマトだけが濃縮されていて、甘く美味しくなります。
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- 自分の好きな野菜や果物はなんですか?
- この地域では露地物の野菜を多く作られているので、近所に直売所も多くあって。今の時期なら、リーフレタスや、ブロッコリー、カリフラワー。夏になれば、ナス、きゅうり、トウモロコシや枝豆など、やっぱり旬のものは美味しい。
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- これからの抱負(農業をしていて目指していること)
- 今の段階では規模拡大。農業といいながら、なかなか生業になっていない状態だったりしたのですが、うちの場合は障害者施設と一緒にやっていたりするので、より障害者さんにきちんと工賃が払えるような、地域の人から愛されて、地域の人に買ってもらえるような、そんな農場にしていきたいです。
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