第3回内科専門医試験 再現1限目
先輩方の再現問題がとても役立ったので、自分も可能な範囲で再現したものを載せていきます。問題の順番はバラバラです。一応正解と思われるものに○や×をつけていますが、結構再現があやふやだったり間違っている可能性もあるので、その点はご了承ください。間違いなどあればご指摘ください。呼吸器の問題はおそらく全部再現(再現は不完全ですが)できていると思います。
以下1限目の再現です。
⚫︎1限目
FeNOについて誤っているもの1つ
・好酸球性副鼻腔炎で上昇する
・気管支喘息のフェノタイプに利用する
・吸入ステロイドで低下する
・喫煙でNOは上昇する ×低下
・NOは気道上皮細胞で産生される
カンジダ感染で気をつけること 正しいもの1つ
・眼内炎 ○
喘息 2型炎症に関連するもの 誤っているもの1つ
・IL-4
・IL-5
・IL-13
・IL-17 ×
・IL-33
臨床問題 若年女性 風俗店で仕事
陰部の潰瘍?→梅毒
無治療で放置すると今後きたしうるものは 正しいもの1つ
・脊髄癆 ○
臨床問題
数年前からの乾性咳嗽、労作時呼吸困難で受診
→特発性肺線維症(安定期)
CTが提示されており、所見で認めないもの 1つ
・肺底部優位の網状影
・胸膜直下の陰影
・蜂巣肺
・すりガラス状陰影 ×
診断は?
・特発性肺線維症 ○
・特発性器質化肺炎
治療で使用しないもの1つ
・ニンテタニブ
・ピルフェニドン
・呼吸リハビリテーション
・在宅酸素療法
・ステロイド+免疫抑制薬 ×
臨床問題 男性、肝障害指摘され来院
HBs抗原陽性、HBC抗体陽性 次の対応は?
・HIV抗体検査 ○?
・IgG-HBc抗体測定
・核酸アナログ投与
臨床問題
文章から強皮症と診断 胸部CTで軽度の網状影あり 治療方針決定するうえで必要な検査は?
・肺機能検査 ○
臨床問題 肺炎の症例 バイタルや採血データあり
・qSOFAは何点?
・A-DROPは何点?
メトトレキサートについて正しいもの
・乾性咳嗽が出現したら投与を中止する ○
・葉酸内服で作用が増強する
高安病について正しいもの
・若年女性に多い
・治療効果判定にFDG/PET検査が有用である ○?
中年女性 主婦 家事中の突然の胸痛と冷汗で受診
心電図:V2-5?でST上昇
冠動脈造影:異常なし、左室造影:収縮期にたこつぼ様の異常収縮あり
冠動脈造影について正しいもの
・左冠動脈主幹部閉塞
・左前下行枝閉塞など
・異常なし ○
診断は?
・ST上昇型急性心筋梗塞
・非ST上昇型急性心筋梗塞
・たこつぼ型心筋症 ○
医療介護関連肺炎の患者でグラム陽性球菌が陽性であった起炎菌として考えないものはどれか?
・Fusobacterium species グラム陰性桿菌であり×
・Peptostreptococcus species
・S.aureus
・Streptococcus anginosus
・Streptococcus pneumoniae
腎不全(腎症4期)で使用禁忌の糖尿病薬はどれか
・DPP-4阻害薬
・メトホルミン ○
臨床問題 重症の急性膵炎
治療で誤っているもの
・絶食で初日から高カロリー輸液を行う ×
胆道疾患について正しいもの
・アルコールは胆嚢結石のリスクである
・肝内結石は胆管癌のリスクである ○
強直性脊椎炎で陽性となるものは
・HLA-B27 ○
アレルギー性気管支肺アスペルギルス症の診断で有用でないものはどれか
・β-Dグルカン ×
・アスペルギルス対する沈降抗体
・喀痰でのアスペルギルス培養
・アスペルギルスに対する皮膚のプリックテスト
EGPAの治療で誤っているもの
・メポリズマブ
・シクロホスファミド
・ステロイド
・IL-6阻害薬 ×
臨床問題 3連問
片側の難聴リンネ法とウェーバー法を答える問題
頭部MRIが提示されており種類を選ばせる問題
・造影T1強調像 ○
両側難聴をきたす疾患は
・結節性硬化症
・神経線維腫症1型
・神経線維腫症2型 ○
臨床問題 胸痛で受診
胸部CTで前縦隔腫瘍 胸腺腫瘍(胸腺癌疑い)
・AFPが有用である
・正岡分類を用いて病期診断する
・抗アセチルコリン抗体が陽性となる
・未熟Tリンパ球の多寡によりA、AB、B1、B2、B3、Cに分けられる
臨床問題
心エコーで心室中隔の菲薄化、心電図で房室ブロック
→心サルコイドーシスと診断
確定診断に用いるものは
・FDG/PET ○?
下位運動ニューロン障害でみられるのものは
・腱反射亢進
・線維束性攣縮 ○
・求心性視野狭窄
・下方視眼球運動障害
臨床問題
50代 汎血球減少
骨髄像で脂肪髄→再生不良性貧血の診断
治療で誤っているものは
・血小板輸血
・ATG
・骨髄移植 年齢から×
・TPO製剤
糸球体腎炎と関連のあるもの
溶連菌感染後糸球体腎炎-ASK ○
臨床問題
ふらつきで受診 舌萎縮 大球性貧血 ビタミンB12低下あり
Romberg試験陽性
責任病巣は?
・脊髄 ○
臨床問題
若年 咽頭痛で受診 後頸部リンパ節腫脹
異型リンパ球あり、肝障害あり→伝染性単核球症と診断治療は?
・経過観察 ○
・アモキシシリン
臨床問題
38歳女性、夜間の両下肢不快感 不眠
貧血はなし
→むずむず脚症候群の診断
MCVやRDWから鉄欠乏性貧血疑うかどうか?
この疾患で正しいものは
・小児でも認める
・高齢者では少なくなる
・レム睡眠期の不随意運動
治療は
・ドパミン作動薬 ○
・カルバマゼピン
臨床問題 潰瘍性大腸炎治療中 大腸カメラで大腸腺腫?あり
この疾患に関連がないものは
・大腸癌
・p53遺伝子
・原発性硬化性胆管炎
・ピロリ菌 ×
臨床問題 3カ月程度で急激に認知症・異常行動、歩行困難
頭部MRI拡散強調像で両側皮質に高信号域
→クロイツフェルト ヤコブ病と診断
この疾患で誤っているものは
・ジスキネジア ×おそらくミオクローヌスとの引っ掛け?
・患者との接触では感染しない
・脳波で周期性同期性放電ががみられる
・髄液で14-3-3タンパク検出
アルコール消毒で効果があるもの
・サルモネラ ○
・ノロウイルス
・ロタウイルス
・クロストリジウムディフィシル
A型肝炎で誤っているもの
・重症化する
・急性腎不全をきたす
・性行為でも感染する
・IgG-HA抗体で診断する ×IgMが正しい?
シベンゾリンの副作用として誤っているもの
・尿閉
・心不全
・肝障害
・間質性肺炎 ×
髄液について正しいもの
・1日300ml産生される
・1日1回入れ替わる
・癌性髄膜症では吸収障害をきたす ○
中枢神経浸潤予防のための抗がん剤髄注について正しいもの
・事前に凝固と出血時間を調べる ○
出血の問題 正しいもの
・鼻出血➖オスラー病
・?➖赤芽球癆
・点状出血➖電撃性紫斑病
・関節内血腫➖後天性血友病
・筋肉内血腫➖血小板無力症
虫垂炎の腹膜刺激症状として正しいもの
・ブルンベルグ徴候 ○
・マーフィー徴候
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COVID-19陽性患者が来院 リスク因子の肥満ありCOVID-19に対する薬剤の有用性についての論文
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