朝鮮の声

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共和国のスポーツの英雄たち（１）
共和国英雄チョン・ソンオクさん

　人一倍粘り強く、地道な性格の持ち主だったチョン・ソンオクさんはファンへ南道ヘジュ市に生まれ育ちました。チョンさんは当時のヘジュ体育学院でマラソン選手としてのスタートを切りました。
　１９９２年からアムノッカン・スポーツ団で現役生活を始めたチョンさんは、監督とスポーツ・ドクターの指導と援助の中、高い目標目指して粘り強く努力しました。
　自分の記録を塗り替え、トレーニングに励んでいたチョンさんは第７回世界陸上選手権大会を控えたある日、足首に重度の怪我をしました。
　安静治療を余儀なくされたチョンさんは治療の間にも、酷い痛みをこらえて、毎日２時間以上、腹筋運動などをして体調の維持に努めました。
　必ず金メダルを持って帰国すると心に固く決めたチョンさんは、スペイン行きの飛行機の中でも、また真夜中には静かなところを選んで体調管理のトレーニングを続けました。
　チュチェ８８（１９９９）年８月、セビリアでは、２００以上の国と地域から来た２千人余りの選手が出場する第７回世界陸上選手権大会女子マラソン競技が行われました。
　ゼッケン「７７２」で出場したチョンさんは、２時間２６分５９秒の成績で１位になり、世界マラソン女王になりました。

　他の選手を皆破って、いの一番にゴールインしたチョンさんに、ある国の記者が駆けてきて、勝利の秘訣はどこにあると思うのかと質問しました。
　すると、チョンさんは「私は、朝鮮人民の偉大な指導者である金正日国防委員長を心の中に描いて走った、これが私を大いに励まし、私の力の源となった」と堂々と言いました。
　１９９９年９月、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会は、チョンさんに朝鮮民主主義人民共和国英雄の称号と人民スポーツマンの称号を授けました。
　チョンさんはその後、朝鮮体育大学を卒業し、陸上協会の書記長を務め、選手の後進の育成に尽くしています。
　チョンさんはこれまで、多くの人民スポーツマンと功労スポーツマンの称号を受けた選手、スポーツ名手を育て上げました。