液体窒素で小学生33人軽傷 高知、科学の出前講座で
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高知市は13日、市内の小学校4校で7、8日に開かれた科学の出前講座に参加した児童計33人が、実験で使った液体窒素で軽度の凍傷となったり、肌の痛みや赤みが生じたりしたと発表した。
市によると、京都大学特定拠点准教授の樋口雅一氏(48)が講座を担当。マイナス196度の液体窒素を体育館の床にまき、気体への変化を観察する実験をしていた。児童に注意喚起し、十分な間隔も取ったが、液体窒素が児童の皮膚に触れたり、衣服に付着したりしたという。
市は市役所本庁舎のカーペット敷きの床では事前に試験していたが、体育館の床と同じ材質の場所では実施しておらず、危険性への配慮が十分でなかったとしている。〔共同〕