でもさすがプロ。次第に収録が進むに連れてうまくなっていきました。
じっじが死んじゃったシーンで空に向かってクロノアが絶叫する所も、プロの声優さんの音声が乗った途端、全身に電気が走りましたね。
デバッグしながら何度も密かに涙したシーンです。
最後のエンディングの収録では、状況とその時の心情を説明しただけで、映像に合わせて迫真の演技を、あの言葉でしかも感情を込めて表現してくれました。
収録が終わった瞬間、そこにいたスタッフはみんな感動してしまって、わたしもOKを言うのも忘れて放心状態でした。
最初の由水君の絵コンテにはリングを掴んで引っ張り合う所では音声なしになってましたが、声優さんたちがムービーを観ながら収録をした際、「クロア、クロア」「ヒューポ、ヒューポ」って自然とセリフが出てきて、鳥肌が立つ程感動したので採用になったのでした。
するとスタッフが私を呼びにきて楽屋に連れられて行くと、渡辺さんがいました。
何でも渡辺さんはクロノアにとっても思い入れがあって、今日来ればスタッフと再会できるかもと思ってバンナムの仕事を受けてくれたんだと言うのです。
何ともありがたい、光栄なことですね~。
つづく
May 11, 2018 · 9:12 PM UTC