ヘイトスピーチ「やめよ」初勧告 法務省、在特会元代表に
法務省人権擁護局は23日までに、東京都小平市の朝鮮大学校前でヘイトスピーチをしたとして、在日特権を許さない市民の会(在特会)の元代表に対し、違法なものと認識して反省し、同様の行為をしないよう勧告した。ヘイトスピーチをめぐる勧告は初めて。
法務省によると、元代表らは2008年11月~11年11月にかけて3回、校門前で学校関係者に「朝鮮人を日本からたたき出せ」「殺してやるから出てこいよ」などと脅迫的な言動を繰り返した。
法務省は今年1月に「ヘイトスピーチ、許さない。」と書かれたポスターを全国の自治体などに配布し、人種差別的な街宣活動をなくすための啓発強化に乗り出している。勧告に強制力はなく、従わなかったとしても罰則はない。
在特会を巡っては、昨年12月、京都の朝鮮学校付近で「日本からたたき出せ」などと拡声器で連呼したなどとして、学校側に損害賠償を支払い、周辺での街宣活動を禁止することを命じた判決が確定した。〔共同〕