九州中央道 中島西IC-通潤橋IC10・4キロ開通 熊本市から山都町まで 8分短縮 救急搬送、観光…効果期待
熊本日日新聞 | 2024年2月11日 20:54
嘉島町と宮崎県延岡市を結ぶ計画の九州中央自動車道のうち、山都中島西インターチェンジ(IC、山都町北中島)-山都通潤橋IC(山都町城平)10・4キロが11日、開通した。この区間を含む嘉島ジャンクション(JCT)-山都通潤橋ICの23キロがつながり、熊本市役所から山都町役場までの所要時間は平常時で8分短縮され、66分となる。災害対応や救急搬送の円滑化、観光客の誘致促進などが期待される。
新たな開通区間は片側1車線で通行無料。山都中島西ICから約2・5キロ地点に新設した山都中島東ICは、県道152号につながる。山都通潤橋ICは国道218号に接続する。
これまで熊本市から山都町への主要道路だった国道445号は、急カーブや急勾配が多数だった。今回の開通区間には、長さ30~200メートルの橋を八つ設けており、国土交通省熊本河川国道事務所は「より安全な路線を走行できるようになった」としている。
11日午前、矢部中体育館で開通式典があり、関係者190人が出席。蒲島郁夫熊本県知事が「九州中央道は災害対応、経済、地方創生に効果が期待される。今日の開通で、全線供用に向け大きく前進したことをうれしく思う」とあいさつ。山都町の楢林力也副町長が「新しい歴史の1ページが開かれた。ご尽力いただいた多くの方に感謝する」と述べた。式典後、山都通潤橋IC近くの九州中央道に移動し、テープカットで祝った後、関係者らが車両で通り初めをした。
11日夜には、開通を記念して、国宝・通潤橋の特別放水とプロジェクションマッピングもあり、鮮やかな光をまとった石橋が夜空に映えた。
九州中央道は全延長約95キロとなる計画。約42キロの熊本県側では嘉島JCT-山都中島西ICの12・6キロが既に開通していた。今回の開通を合わせた23キロ区間の事業費は約1094億円。
未開通の区間は、山都通潤橋IC-清和ICの10・3キロ、蘇陽IC-五ケ瀬東ICの7・9キロ(ICはいずれも仮称)で、いずれも開通時期は未定。清和IC-蘇陽ICは事業化されていない。(枝村美咲)
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