今回は、サントリーが展開しているハーフボトルについて深掘りしていきます。

高騰するウイスキー

ここ最近、円安と世界規模での原料高が重なり、ウイスキーの価格もジャパニーズ、スコッチ等問わず値上がりしています。
角瓶にいたっては1800円台にまで上がっているほどです。

それでも昭和末期に比べればまだ安い方ですが、このまま高騰が止まらなくなると、会社の給料が思うほど上がらない人ほどウイスキーが遠い存在になりかねないでしょう。

そんな中、サントリーはフルボトルである700mLの半分の量である350mLのハーフボトルを次々にリリースしていて、コンビニでも一部が手に入ります。



以前より、180mLサイズの山崎、白州、知多を出したり、200mLのポケットボトルの銘柄もありましたが、350mLのハーフボトルを出す意図としては、アウトドアにでも持って行けるサイズであることと、ちょっとしたパーティでも飲みきれるサイズにしていることが挙げられます。

ラインナップとしても、シングルモルトやシングルグレーン、比較的プレミアムなブレンデッドウイスキーが揃っています。
  • 碧<Ao>
  • メーカーズマーク
  • 知多
  • グレンフィディック
  • ボウモア12年
  • ラフロイグ セレクトカスク
  • ザ・マッカラン トリプルカスク12年
とはいうものの、そもそものウイスキーの値段が上がっているため、ハーフボトルと言ってもかつてに比べれば高いものになっています。

ボウモア12年であれば3300円、ザ・マッカラン トリプルカスク12年にいたっては5500円で、庶民にとってはとっておきのレベルでしょう。

DSC_9813では、量が半分になったことで香りや味が変わっていないか、ボウモア12年のハーフボトルで試してみます。

テイスティング

ストレート

スモーキーな香りが先にやってきて、その中に正露丸、海藻の香りが加わってきます。
その後にレモンの爽やかな香りと、レーズンブドウのフルーティさ、ハチミツの甘い香りが追加されます。

味わいは、アルコールからの辛みはそこそこあり、後は酸味が全体を支配、後味に甘味を得られます。

ロック

正露丸とヨードの香りが先にやってきて、レモン、レーズン、ハチミツ、リンゴ、カカオ、樽香と続きます。
味わいは、酸味が先に広がり、後から甘さとほろ苦さが続きます。

ハイボール

正露丸を思わせるピートと共にレモンの香りが続き、その後はラムレーズン、カカオ、リンゴと続きます。
味わいは苦みの後にフルーツならではの軽い酸味と甘さが続きます。

フルボトルと変わらず、中身は心配なし

以前に飲んだ700mLのボトルと中身は変わりませんでした。
ただ、半分になったと言っても価格も半分になったとは言えないため、少々の割高感は覚悟しないといけないでしょう。
とはいえ、なかなか700mLを飲みきるには時間がかかるので、フルボトルを買うくらいなら、と考える人もいるでしょう。

今後ウイスキーの価格が更に高騰することになると、他の銘柄でもハーフボトルでの販売をするかも知れません。