ウェルサンピア秋田 概要・歴史
巨大ウォータースライダーの残る東北最大級のレジャープール
秋田厚生年金休暇センター(ウェルサンピア秋田)は秋田県由利本荘市にあった総合スポーツ娯楽施設、厚生年金休暇センター。「道川のプール」とも通称された。
秋田厚生年金休暇センターは1978(昭和53)年10月に開設。厚生年金保険加入者の福祉増進を目的とする社会保険庁主導の施設で、(財)厚生年金事業振興団により運営された。千葉県に続き全国で2番目の厚生年金保険の福祉施設だった。
「秋田国際ホテル」と体育館、テニスコート、野球やサッカーのための多目的グラウンドから開業した後、1983(昭和58)年に屋内スケート場「秋田アイスアリーナ」が、1988(昭和63)年7月にレジャープールが設置されている。
大型レジャープールは高さ15m全長120mのアドベンチャースライダーや高さ8m全長25mの直線スライダー、1周182mの流水プール、25mの競泳用プール、推進49cmの幼児用プールなどを備えた。鉄筋コンクリート造の管理施設にはシャワーや売店、事務室などのほか、1,080人分のロッカーがあった。
「夕日の丘 日本海 秋田国際ホテル」は鉄筋造り5階建て延べ床面積2万200平方メートル、全66室定員217名、駐車場は700台収容可能の大型施設で、宿泊設備や大浴場、サウナのほか会議室や宴会場、喫茶ラウンジなどを備えた。後に「企業組合長生きの里」と改称したらしい。
バブル崩壊以降に経営が悪化、2007年12月に一般競争入札が行われた成立せず、翌2008年3月の入札でも参加者がなかった。
一旦営業終了の後、「サンピア21 Akita-yurihonjoh」として再出発、ホテルも「ホテルサンピア21 Akita-Yurihonjoh」となったが、2010年には閉業した。
その後秋田県による公売で落札されたとの報道も見られたが、2022年9月時点で現存する。
プールは朽ちた状態となり、高台のスケート場は連絡路自体が藪に埋もれている。ホテル建物は経年劣化に加え、ガラスの損壊等人的破壊の跡、大量の落書きが見られる。
2024年1月22日、2月5日にホテル跡で続けて火災が発生している。
(※参考:雑誌『月刊体育施設』(体育施設出版、1988年8月)、雑誌『社会保険』(全国社会保険協会連合会、1979年7月)、『あきたの防犯 昭和58年版』(秋田県警察本部、1984年)ほか)