クロノアクロニクル第34回! 今週もビジュアルのエピソードを。

Apr 7, 2018 · 12:33 AM UTC

ムービーを創る時、それまでは手付けで創っていたモーションでしたが、技術部の有志達が立ち上がって、ナムコで初のモーションキャプチャースタジオを作ったのでした。
当初は「鉄拳」に使われていましたが、クロノアでも使いたいと打診すると、キャラクターもののノウハウがたまるから技術部としてもぜひやりたいという事で、技術部の全面協力の元制作する事になりました。
スタジオといっても当時は倉庫のような所で、今のような光学式ではなく、電磁波を使ったものでした。 アクターは何とクロノアのデザインをしたあらゐ君でした。彼は学生時代怪獣ショーの着ぐるみのバイトなどの経験があり、抜擢されたのです。
オープニングの倒木を乗り越えるシーンでは、箱を置いてあらゐ君がそれを乗り越えると、モニターの中ではリアルタイムにクロノアのモデルが動いていて、感動したものです。 でもうまくアクションしないとすぐ手が顔にめり込んでしまうのです。
一回録る毎にチェックの時間があり、その間あらゐ君は椅子に座ってじっと休んでいるんですが、モニターの中ではクロノアがぐったりしてうなだれているように見えて笑えましたね。
実際収録が長時間に及び、見学していた私たちもちょっとめまいがしてきました。後から考えるに、長時間電磁波に囲まれていたのは少なからず体にダメージがあったのかもしれません。今はいいですよね~。 つづく