クロノアクロニクル 第29回! クロノアのストーリーに込めたもうひとつの思いとは……?
クロノアのストーリーは、クロノアとヒューポーの出逢いと別れがテーマですが、実は裏テーマがありました。 それはメタゲームというか、『ゲームで遊ぶというのはどういうことか?』っていう事でした。
ゲームで遊ぶ時、人はまずオープニングムービーを観て、そのストーリーの設定と主人公について知ります。そしてプレイヤーはその内容を「無条件で」受け入れてゲーム世界に入ります。
ゲーム世界では様々な登場人物と関係し、事件に遭遇し、試練を乗り越えて、悪を倒すため奮闘します。そしてついには悪を倒し、世界に平和をもたらすのです。
世界が平和になった時、それはゲームの終了を意味します。プレイヤーはゲームが終わって再び現実の世界へと戻って行くでしょう。でもそのゲームを始める前とゲームをクリアした後では、心や記憶に少なからず変化があるはずです。そんなゲームを創りたい。常々そう思っていました。
つまりプレイヤーはゲームを始めた瞬間、ファントマイルに召喚され、まずヒューポーとの出逢いの記憶を植え付けられます。そしてゲームという冒険を通じてヒューポーとの友情を経験します。
ついに悪を倒し、世界が平和になると、ゲームは終わりを迎え、プレイヤーはもうゲーム世界にはいられなくなって現実へと帰っていくのです。ゲームの思い出だけを心にとめて。
映画のようなゲームは沢山ありますが、それは結局映画の域を出ません。だから、映画ではできない、ゲームにしかできないストーリーができないか? そう考えた末に辿り着いたのがこのお話でした。 だからこのゲームとこのストーリーを創ったのです。 つづく

Feb 24, 2018 · 1:08 AM UTC

Replying to @yoshi_clonoa
幼い頃は物語やキャラクターと別れるのが嫌で、ゲームをクリアすることに抵抗がありました。 クロノアのエンディングはその想いとリンクした上で、自ら新たな物語へと向かう力を与えてくれたように思います。
ゲームをクリアした時って、やったぁ!という感慨と、もう遊びは終わりっていう淋しさがありますよね。
Replying to @yoshi_clonoa
(´・ω・`)ああそうか1と2のエンディングの差異はその間にクロノアも俺も大人になってたからなのか
そうです! クロノアもだーやまさんも成長したってことですよ! 2については実は他にもいろいろあるんですがね、それはまた別の話。