とにかく主人公の名前はクロノアに決まりました。
タイトルも「風のクロノア」と決め、風玉を発射して敵を膨らませる主人公が風の村から出発して世界を巻き込んだ大冒険の末、世界を救ってしまうというストーリーを一気に書き上げました。
このシナリオをビジュアルのあらゐくんに見せると、ノリノリでいろいろ台詞などを書き足して脚色してくれました。
できたものを見せてもらうと、ゲームの幕間としては冗長な部分が多く、それを私がバッサバッサとそぎ落とし、またあらゐくんが肉付けし、この繰り返しでシナリオが完成しました。
完成したシナリオを全スタッフに開示すると、すごい好評でした。中でも後にススムくんをデザインするマッキーが「ディック入ってますね」って言ってくれたのが嬉しかった。
ディックというのは敬愛するフィリップ・K・ディックのことです。
彼はブレードランナーの原作者です。
この時考えていたのは、とかく納得がいかないことの多い「夢落ち」を納得のいく形でできないかというテーマでした。 だから私の中では、全てはこのエンディングを描くためにクロノアを創ったと言っても過言ではありません。
次回は年明け2週目の1月13日になります。みなさん、よいお年を!
つづく
Dec 30, 2017 · 1:28 AM UTC