クロノアクロニクル 第22回!
今回はエンディングに込めた思いについてお話します。
Dec 30, 2017 · 1:23 AM UTC
とにかく主人公の名前はクロノアに決まりました。
タイトルも「風のクロノア」と決め、風玉を発射して敵を膨らませる主人公が風の村から出発して世界を巻き込んだ大冒険の末、世界を救ってしまうというストーリーを一気に書き上げました。
このシナリオをビジュアルのあらゐくんに見せると、ノリノリでいろいろ台詞などを書き足して脚色してくれました。
できたものを見せてもらうと、ゲームの幕間としては冗長な部分が多く、それを私がバッサバッサとそぎ落とし、またあらゐくんが肉付けし、この繰り返しでシナリオが完成しました。
完成したシナリオを全スタッフに開示すると、すごい好評でした。中でも後にススムくんをデザインするマッキーが「ディック入ってますね」って言ってくれたのが嬉しかった。
ディックというのは敬愛するフィリップ・K・ディックのことです。
彼はブレードランナーの原作者です。
ゲームが映画に憧れて真似事をしている作品が多く、私が今までに創ったゲームも同様に映画的なるものとしてのゲームを目指していたと言えると思うのですが、もう一歩進めて、ゲームでなければ語れないストーリーというものができないか? と考えた末のエンディングでした。