クロノアクロニクル 第18回! 今回は登場人物のなまえについての裏話を。

Dec 2, 2017 · 12:47 AM UTC

クロノアは私がゲーム創りの仕事を始めてからメイン企画として10作目に当たる作品でした。 だから今までのゲーム創りの集大成にして記念作品にしようと密かに心に決めていました。 そして頭に浮かんだのは、あの不憫な子「ラディア戦記」でした。
そこで登場人物の名前をシナリオの段階では仮ではありますが、ラディア戦記の登場人物の名前を多く使っています。 その後スタッフがデザインイメージに合わせて変えたものもありましたが、結構製品にも残っていたので密かに喜んでいました。
クロノアの相棒のヒューポーは、ラディアの森の精霊ヒューポーから。 この森の精霊は、伐採された木を元に戻すために、夜中に森に行き、文句も言わずに自分を犠牲にして木に変身する、涙ぐましいキャラクターなんですよ。
そしてこのヒューポーは実は元は子供の頃にテレビで放映されていた外国のアニメで、ハンナバーバラの「怪獣王ターガン」というのがあるのですが、その登場キャラクターのヒューヒューとポーポーから発想したものなのです。 画面写真の中のニョロっとした生き物がそうです。
歌姫レフィスはラディア戦記で飛空艇に乗って逃げてきた姫の名前です。 飛空艇で逃げてきて墜落するのも一緒なんですよ。 ちなみにこの取説のイラストは当時テクモのデザイン部にいて、少年ジャンプで「地獄戦士魔王」というギャグマンガを描いていた苅部誠くんなんです!
バルーはラディア戦記に登場する山賊の親分で、チビだけど喧嘩っ早いキャラでしたが、クロノアではレフィスに憧れる石工のおじさんでした。随分変わったものです(笑)。 つづく