クロノアクロニクル 第15回! 今週もストーリーにまつわるお話を。
じっじが死んでしまうシーンはこのストーリーの最大の転換点なので特に力を入れました。 まさかアクションゲームのストーリーで身近な人の死に遭遇するなんて誰も思っていないだろうと思いました。 ここからストーリーはガラリと様相を変えるのです。
そしてここでヒューポーが「すいません。じっちゃん……。」と言います。 これはヒューポーが、世界を救うためクロノアを召喚するのに、じっちゃんを巻き込んでしまったことへの謝罪の気持ちなんです。つまりエンディングの伏線になっているのです。 二度遊ぶと気付く仕掛けなのですが気付きましたか?

Nov 11, 2017 · 12:45 AM UTC

クロノアはプレイヤーの分身ですから、クロノアのセリフには気を使いました。プレイヤーが知らないこと、思わないこと、感じない感情は口にさせないようにしたのです。 しかし唯一、一歩踏み込んだシーンがありました。 月の国に入り、月の女王の前でヒューポーが正体を明かした時です。
ヒューポー「ゴメン……。今はまだわけは話せない。でもきっと、きっと後でちゃんと話すから! ぼくを信じて欲しいんだ。もう少しだけ、もう少しだけ力を貸してくれないか……クロノア!」 これに対しクロノアが「ヒューポー……なに言ってんだい。ぼくたち、子供の頃からの親友だろ!」と言います。
ここは悩みました。クロノアがプレイヤーから分離してしまうのではないかと。 でもオープニングの出逢いがプレイヤーに強烈な印象を与えていると仮定してここまで言わせてしまいました。
後に「R4」の長瀬麗子で有名になる由水桂くんの創ったオープニングムービーの出来が当時の水準以上だったから成立した伏線だと思います。 それにしてもこの時のヒューポーの気持ちはどんなだったのでしょうか。 胸が張り裂けそう。 つづく
後から思い出したけど、このシーンで じっちゃんが「短い間だったが……楽しかった……。」と言います。 これもつい最近クロノアと出逢ったことを暗示していたんです。幼少期からずっとじっちゃんが面倒見ていたのなら「短い間」じゃありませんからね。