クロノアクロニクル 第12回! 社内キャラコンペの応募作のひとつのイラストの「夢膨らませる」という注釈が気になったのでした。

Oct 21, 2017 · 5:31 AM UTC

その時ひとつの心残りを思い出したのです。 それはテクモで最後に創った「ラディア戦記」というファミコンのゲームでした。 これが発売される頃、すでに世の中はスーファミが主流になりつつあり、ファミコン最後の大作と銘打って発売したものの、3万本しか注文が集まらなかったのです。
ダメな子ほどかわいいじゃないですけど、私にとって「ラディア戦記」はとても愛おしい作品でした。 それは記憶喪失の主人公の話。ネームエントリーで「ひとつのなまえが浮かんできた」とメッセージが出ます。 プレイヤーは頭に浮かんだ名前を入力するでしょう。 その名前で物語はずっと進みます。
そしてラストボスの直前、敵の黒幕が現れて名前を名乗るのですが、それはプレイヤーが付けた名前そのものなのです。
プレイヤーが自分で思い付いたと思っていた名前は、黒幕の男が自分の名前をプレイヤーの脳に送り込んだものだったのです。 そこから「記憶の書き換え」というアイデアが生まれました。 つづく