クロノアクロニクル 第8回! 膨らませた敵を放り投げて、踏み台にしてジャンプする試作は、脳内にイメージしていたテンポとは違ったものでした。

Sep 23, 2017 · 5:13 AM UTC

ある朝、出社すると新人のK君がやって来て言うのです。 「ちょっと考えてみたんですが、敵を持ってジャンプ中にもう一度ジャンプで敵を下に蹴って高く二段ジャンプするのはどうですかね?」 お、それなら高くジャンプしたい所でチョンチョンとジャンプボタンを連続で押せば簡単にできそうだ。
しかも「置くボタン」がいらなくなるというのがさらに素敵だと思いました。 そもそも人間が無意識に操作できるのは2ボタンまでだと思っていて、3ボタンは気持ちが悪かったのです。 早速試作に入ると同時に、それでできることをアイデア出しし始めました。
二段ジャンプからはたくさんのアイデアが出ました。 置く仕様の時ではできなかった、空中でさらに高くジャンプすることができるのは、アイデアの幅を大きく広げました。 ジャンプ先にさらに連続で敵を配置することでどんどん上がっていくことも可能でした。
敵を持ったまま谷に飛び出して、途中で二段ジャンプすることで飛距離が伸び、向こう側に渡れるといった活用も可能で、これはとってもスリリングで面白いのでした。 ただその時、それが面白ければ面白い程、私の中ではとっても大きな問題を感じて迷っていたのです。 つづく