受け口気味の場合、口元を変えたいという
相談と合わせて、アゴがしゃくれているという
相談を多く受けます。
その理由として考えられるのは、
受け口気味の骨格の場合、
上顎は後退して、下顎はやや前方にあるため
アゴ先が前に出て長くなり、
しゃくれたように見えます。
前方に位置している下顎骨によって
斜めから見た時のフェイスラインは
長く見え面長に感じ、
またアゴ先の丸みが強調され
Vラインがシャープには見えません。
噛み合わせは受け口で
反対咬合になっている場合もあれば、
歯並びは綺麗になってることもあります。
しかしよーく見てみると
上顎の前歯は前方への傾きが強く、
下顎の前歯は舌側に傾いているケースを
よく見かけます。
あとは過去に歯列矯正をしていて
反対咬合を治しているけれども、
受け口感のある輪郭が悩みという場合です。
いずれもベースとなる骨の位置が重要です。
また受け口でかつ笑うと歯茎が見える
ガミースマイルの相談も多くきます。
それらを解決する方法が
「顎矯正手術」です。
上顎をルフォー1骨切り術、
下顎を矢状分割骨切り術、
アゴ先をオトガイ形成術で行います。
術前にCTを用いて
手術のシミュレーションを行います。
実際この手術では受け口を治すために、
上顎と下顎の前後関係を逆転させることが多く、
術後はしばらく噛み合わせが悪くなります。
術後3〜4週でブラケットを装着して、
歯列矯正がスタートします。
骨が適した位置に来てからの歯列矯正なので、
進むスピードは早まります。
多くの症例が半年から1年で目処が立つようになります。
歯列矯正だけでは輪郭は変えられないので、
噛み合わせと合わせて輪郭も改善したければ、
まずは骨格の相談から始めましょう。